【仮説を持って、足で稼ごう!?】アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術|内田和成

アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術
  • 具体的にどのように情報を収集すれば、差別化が可能でしょうか!?
  • 実は、目的に応じてアナログを適度に織り交ぜることかも。
  • なぜなら、アナログこそ希少だからです。
  • 本書は、戦略的に情報収集に関わる1冊です。
  • 本書を通じて、これからの時代の情報との向き合い方にヒントを得られます。

前回の投稿「【仮説と能動、それが「質」に直結する!?】アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術|内田和成」に続き、今回もこちらの1冊をレビューさせていただきます。

情報収集の前に必要なこととは!?

情報を集める前には、必ず「目的」を意識する必要があります。現代は、情報化社会で、無料で莫大な量の情報を集めることができます。一方で、情報の海に溺れやすくなり、何も目的が達成されなかったという事態も招きかねない環境だと言えます。

大切なスタンスは、

「情報は整理するな、覚えるな、検索するな」

です。

情報収集そのものが目的なのは、せいぜい記者くらいです。私たちホワイトカラーは、アウトプット(=仕事の目的)が情報収集という手段で支えられるべきです。

「何を目的として」「どんな立場(ポジション)で」「どんな役割を期待されて」情報を生かそうとしているのかを明確にしたうえで、情報に接する。

第2章 「アウトプット」から始める情報術

こうしたスタンスにより情報収集のスピードが格段に速くなり、差別化もしやすくなります。

「情報活用の目的」には、おおまかに次の3つが考えられるでしょう。

1)意思決定の助けとなる情報
2)アイデアの元になる情報
3)コミュニケーションの手段としての情報

これら3つの目的に合わせて、収集するべき情報は異なります。

意思決定にあたっては、エントロピー増大の法則に照らして、情報の役割を理解してみましょう。よりよい情報収集や情報そのものは、エントロピーを減少させる効果を持ちます。エントロピーを「情報の不確かさ」と定義すれば、確定的へと導くのが情報の役割だと言えます。エントロピーは、もともと熱力学の用語で、物質やエネルギーの乱雑度合いや偏りの具合を表します。

また、コミュニケーションにおいては、自分と相手の情報格差について意識を向けて、情報の役割を考えてみることポイントです。

意思決定は、情報何割!?

意思決定をするためには、100%情報が揃っていないと難しいことでしょうか!?

実は、トップリーダーであればあるほど、迅速性が求められるために、100%の情報を待つことは許されないかも。内田和成さんによると、

優れたリーダーは「3割の情報で意思決定する」

第2章 「アウトプット」から始める情報術

意思決定にあたっては、今日90で行うことができたら、明日は80というふうに、情報感度を高めていく必要があります。

その時大切なのが、「仮説思考」です。仮説があれば、情報収集の的は狭くて良いわけですし、そもそもの目的に立ち返り、探索方針を見直すことが可能になります。何も、仮説がない状況よりも100万倍ましです。

仮説を立て、ときに「振り出しに戻る」。それが結局早い。

第2章 「アウトプット」から始める情報術

まずは、思いつきでいいので「これだ!」というアイデアを決めて、次にそれを違う視点から検証してみることです。トライアンドエラーを繰り返す方が、結局は最短距離を走ることになり、また、クオリティも自然と向上していく可能性を持つことができます。

トップリーダーでなくても、仮説思考は重要です。

必要なのは、3つの視点です。それは、「肌感覚」「俯瞰」、そして、「深掘り」です。

優れたプロほど、自分の「期待役割」を理解します。これは、肩書とか、立場とかそういうことではなく、チームや組織の中での自分のその場その場の役割を俯瞰して理解できているか、ということです。

また、優れた経営者は、「自分としては**したい。しかし、**な点に疑問が残るので、そこを判断できるような情報を探してほしい」と具体的に指示を出します。自分の意思を明確化した上で、ネガティブな情報もあわせて検討するというスタンスを明確にしているのです。この方が、配下の人員も情報を集めやすく、無理無駄がない動き方が可能になります。

アナログの重要性とは!?

私が提唱したいのが、「情報収集から情報発信に至るプロセスの一部に、アナログを取り入れる」ことなのだ。

第5章 最もラクな差別化戦略「デジタルとアナログの使い分け」

差別化の近道は、人のやっていないことをすることです。それが今の時代においては「アナログ」なのです。素人が一番勝ちやすいのは、「情報を足で稼ぐ」こと。この手間を忘れてはいけません。

具体的にはいろんな人にあって直接話しを聞く、ネットでは得られない書籍や専門的なメディアの情報を足を使って稼ぐなどをあげることができます。

まとめ

  • 情報収集の前に必要なこととは!?――目的と仮説を認識することです。
  • 意思決定は、情報何割!?――3割で行きましょう。
  • アナログの重要性とは!?――差別化になります。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!