【人間関係こそ、最大の人生投資!?】グッド・ライフ|ロバート・ウォールディンガー,マーク・シュルツ

グッド・ライフ
  • どうしたらよりよい人生を送ることができるでしょうか!?
  • 実は、人との繋がりが最強のファクターかもしれません。
  • なぜなら、1938年に始まったハーバードの人生追いかけ調査の結果が語ります。
  • 本書は、被験者3世代に渡る壮大な研究結果のサマリーです。
  • 本書を通じて、いかによりよい人生を送ることができるのかヒントを得られます。
ロバート・ウォールディンガー,マーク・シュルツ
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幸福な人生の最大のファクターは!?

本書のファクトなる調査は、ハーバードの壮大な研究成果によるものです。

本書はしっかりとした科学的研究に基づいている。その中心は「ハーバード成人発達研究」だ。1938年に始まった桁外れの科学研究プロジェクトであり、あらゆる困難を乗り越え、今も順調に継続中だ。

第1章 幸せな人生の条件は?

驚くべきことにこの研究は、数十年の間に方法も進化しながら、当初の被験者数724人から、今では3世代にわたる子孫を含む1300人超になっています。人の生き方に関する市場最長の縦断研究になっています。

人生における最高の投資は、何か――。

本研究の答えはとてもシンプルです。

それは、

よりよい人間関係を構築する

ということです。

健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ。以上。
つまり、健康で幸福な人生を送るための唯一無二のベストな選択は、友好的な人間関係を育むことだ、と科学は答えている。

人生における最高の投資とは

孤独を抱える現代、人との繋がりを新たに作ったり、維持したりすることが難しくなっています。そうした意味では、私たち一人ひとりは、幸福で健康的な生活から自ら離れていっていると言っても、過言ではないのかもしれません。

関連する1冊として、こちらの投稿「【ソロは、感情でとらえよ!?】知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質|荒川和久」もぜひご覧ください。

単運に言えば、心の通う人間関係の中で生きる頃が、心と身体を守ってくれます。

重要なのは守られているという感覚だ。

日常生活をデータでとらえる

人生は楽ではありません。最凶モードの試練に見舞われることもあります。苦難や老いのつらさから人を守ってくれるのは、心が通い合う人間関係にほかならないのです。

現在地を振り返ること!?

過去の偉人もこのことを繰り返しといてきました。

アリストテレスは、世界だけではなく人間の内面にある感情も探求し、ユーダイモニアという概念を提唱しました。これは、人生には意味や目的があると感じる奥深い実感(ウェルビーイング)を指し、今日でも心理学で広く使われているものです。

また、2400年ほど前に老子が述べた「他人に与えるものが多いほど、自分が豊かになる」という逆説的な言葉は、現代人の私たちの心に響くところでもあります。

ちなみに、GIVEの概念については、ぜひこちらの投稿「【正しく、”ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」もご覧ください。とてもおすすめです。

自分を振り返り、人生がどのような状況にあるかを真剣に考えることが、幸せな人生を送るための第一歩になる。

心は身体であり、身体は心である

2005年、米オハイオ州・ケニオン大学の卒業式のスピーチにおいて、作家のデヴィッド・フォスター・ウォレスは一つの寓話によって、不朽の真理を語りました。

若いおサカナが二匹、仲よく泳いでいる。ふとすれちがったのが、むこうから泳いできた年上のおサカナで、二匹にひょいと会釈して声をかけた。「おはよう、坊や、水はどうだい?」。そして二匹の若いおサカナは、しばらく泳いでから、はっと我に返る。一匹が連れに目をやって言った。「いったい、水って何のこと?」

私たちにとって、当たり前の存在やものごとにもう一度目を向けてみるべきなのです。気付きとは、もっとも遠いところにあるようで、もっとも身近なものなのかもしれません。

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人との繋がりを見つめてみよう!?

交流の質を振り返ってみることも、自分にとって意味あることになるでしょう。2つの軸、「質」と「頻度」でつながりを見える化してみることがポイントです。

「質」の高さ × 「頻度」の高さ

で、マトリクスを描いて、4象限で分けてみてみましょう。

「質」の高さとは、その人間関係から何を感じているかです。
「頻度」の高さとは、そうした感覚がどんな頻度で生じているかです。

一般的に、「元気をもらえる」関係は、自分に力を与えてくれるし、離れていても繋がっている感覚があります。帰属しているという感覚がつづくものです。

自分一人でいるときよりも一緒にほうが気分が良くなる関係だ。

ソーシャル・ユニバースを描いてみる

一方で、その反対もあります。

「消耗する」関係とは、緊張や不満、悩みを誘発し、一緒にいると不安を感じ、気力さえなくなる関係です。ある意味で、自分一人でいるときよりも、自分をつまらない存在だと感じたり、疎外感を覚えたりします。

それぞれの象限につながりをプロットすることで、冷静に人生を豊かにしてくれる人に感謝したり、改善してきたい関係を見つけることができます。

きっと、つながりの量や種類についての自分の好みが反映されているはずです。

仕事もそういった意味では、つながりの影響を色濃く受けます。こちらの投稿「【学校で教えてくれないWHOの話とは!?】WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン,ベンジャミン・ハーディ,森由美子」もぜひご覧ください。

まとめ

  • 幸福な人生の最大のファクターは!?――人間関係による豊かさです。
  • 現在地を振り返ること!?――当たり前に感謝してみましょう。
  • 人との繋がりを見つめてみよう!?――いまの繋がりを見える化してみましょう。
ロバート・ウォールディンガー,マーク・シュルツ
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