- 生き方についていろいろな見解がある世の中において、新たなヒントはないものでしょうか。
- 投資の世界の考え方を人生に応用した「投資思考」が良いかもしれません。
- なぜなら、投資の世界も人生も、時間軸がキーポイントだからです。
- 本書は、ゴールドマン・サックス卒の野村秀介さんによる、働き方・生き方に関する１冊です。
- 本書を通じて、自分の生き方の捉え方に新しい角度が得られるでしょう。
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人生を俯瞰的に捉えてみると・・！？
人生を時間の集積だとして捉えていくと、あたらしい見え方ができます。投資の世界は、時間を上手に活用して、価値を得る仕組みです。そんな時間を捉えるエキスパートである野村秀介さんによると、人生とは次のような前提があるといいます。
- 一気に転落するのは簡単だが、一気に成功することは少ない。（「敗者のゲーム」的要素を持っている）
- 時間の流れが非対称的であり、行った意思決定を取り戻すのが非常に難しい。
- 人生においては過去どのような経験を積んだかが、複利的に将来の機会を規定する。
こうして捉えたときに、成功には近道がないということに気づきます。
小さな努力、細かい正解を積み重ねた先に初めて成功が待っています。だからこそ誤った選択を行わないことが重要なのです。
はじめに
成功の確度を最大化するためには！？
複利的に将来の機会が規定される人生において、大切なのは、「今から」行う、「小さな努力や貢献の積み重ね」です。ゴールドマン・サックスで暗黙知化されている規範に次のような言葉があるといいます。
“Long Term Creedy（長期的な欲深さ）”
１－２ バランスシートを意識する
１回の取引を見て利益を最大化しようとするのではなく、短期では自分たちが損をすることも受け入れ、顧客と長期的な関係性を築きビジネスの利益を最大化せよ、というのがこの言葉の真意です。
ですから、判断に迷うことがあったら、長い時間軸をもって、ものごとをはかることが大切です。そして、目先の目標だけを追うことをやめたほうが良いです。特に年収や、肩書や、売上などは、短期的なカンフル剤になるかもしれませんが、永続的な思想にはなりづらいと考えられます。
大切なことは、自分の仕事によってどれだけ価値を生み出したか、顧客や上司、ひいては自社の社業にいかに貢献をしたかに目線を合わせることがポイントです。
このスタンスを別の視点から語ってくれているのが過去の投稿「【正しく、”ギバー（Giver）”になるには！？】ＧＩＶＥ ＆ ＴＡＫＥ「与える人」こそ成功する時代｜アダム・グラント，楠木建」と思います。
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信頼の貯蓄が大切！？
高い価値が高い評価を生むことはあっても、高い評価が高い価値を生むことはないと認識しておく必要があります。
１－１３ 信頼を積み重ねる
関わる全ての人に対して小さな約束・責任をキチンと果たしていくことが大切です。これを繰り返していくことで、少しずつ任される仕事が大きくなり、上げられる成果も大きくなるはずです。
成果が大きくなれば、周りの人を幸せにすることも、きっとさらに可能になります。
人との縁を大切にしながら、自分の頭で考え、行動していく。そうして、少しずつ、信頼が膨らみ、人生のよりよい方向へ回っていくスパイラルに入ることができるかもしれません。
信頼を得るためには、自分の意見を持つということも、大切なのです。
投資で市場を大きく上回るリターンを生み出す（ベンチマークを上回るともいう）類型の１つが「多くの人が気づいていないことに、自分だけが気づいている」というものです。
２－１ ポジションを取る
世の中が気づく前に、自分だけがその隠れた価値に気づいたタイミングでポジションを取ると、後発のプレイヤーがあなたの立場を押し上げてくれます。このために必要なのは、周囲に流されるのではなく、自分自身の頭で考えて価値を見極め、ポジションを取り、そして、その結果も自分自身で受け止めることです。
まとめ
- 人生を俯瞰的に捉えてみると・・！？――信頼の複利がキーポイントと思われます。
- 成功の確度を最大化するためには！？――小さな努力と貢献を積み重ねて行くことです。
- 信頼の貯蓄が大切！？――自分の頭で考え価値を見極め、縁を育むことです。
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