【本当の自分の見つけ方とは!?】自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術|細川英雄

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術
  • 価値観の時代とも言われます。100年時代、生き方をアップデートしていくにはどうしたら良いでしょう?
  • 実は、人生というのは自分の<ことば>を探す旅路かもしれません。
  • なぜなら、人は、<ことば>を通じて考え、そして、自分を作っていくからです。
  • 本書は、早稲田大学名誉教授である細川英雄さんが、<ことば>の作り方を丁寧に語ってくれます。
  • 本書を通じて、自分の<ことば>、ひいては自分という存在の見出し方を探れるでしょう。

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自分を探すステップとは!?

自分の価値観をアップデートしたり、自分の個性を探すことに必要なことは一体何でしょうか。

いずれもある種の自己の表現ということになりますが、この時に大切になるのが、<ことば>です。

あなたは何かを表現するとき、もっとも重要なことは何でしょうか。
それは、「自分の<ことば>をつくる」ということです。

まえがき――この本を手にとった方へ

細川英雄さんは、この自分の<ことば>を見出すステップを大きく以下のように捉えます。

1.オリジナリティ(の追求。という欲求)
 ↓
2.興味・関心(の発見)
 ↓
3.問題関心(の特定)
 ↓
4.問題提起・・・「なぜ」
 ↓
5.自分のテーマ(の創造)
 ↓
6.経験・・・対話 → 「~だから」
 ↓
そして、主張へ。 → 「~と考える。~と思う」

大切なのは「なぜ」!?

このように考えてくると、表現するという一連の活動の中で、最初で最大の難関は自分の「なぜ」を掘り起こす作業、つまり「自分のテーマ」とその理由の明確化だということになります。

「なぜ」を掘り起こす

「なぜ」は、誰かからもらうものでもなく、自分でゼロから作るものでもありません。

気がつけば、自分の中に無数に点在しているものです。きっと毎日の生活の中で、なにかのきっかけから、星のようにふわっと輝きを放ち始めるのが「なぜ」だと言います。

あなたには、「なぜ」が、ありますか?

大切な「対話」とは?

そして、「なぜ」を突き詰めていくには、「対話」が大切だと言います。

自分の<ことば>を発見することは、それぞれの社会での相手とのやりとりの中で、表現すべき内容と自分の関係にしっかり向き合うことです。

まえがき――この本を手にとった方へ

対話とは、自分の対話、相手との対話、両方が当てはまります。

相手との対話とは、自分の主張を見つける過程にもありますし、表現をしてみた先にもあります。

すでに述べたように、自分の「言いたいこと」「考えていること」は、相手とのやりとりの中で次第に姿を現すものだと考えることができるからです。

オリジナリティはやりとりの中から生まれる

「中動態」であることを思い出します。

「中動態」とは、過去の投稿「【そんな先入観、楽しくぶっ壊せ!!】アート思考のドリル|若宮和男」で、このように語られていました。

芸術家は自分が思うとおりに作品をつくるのではなく、つくる過程の中でさまざまな刺激を受けて変化しながら、作品を生み出していくのです。そして作者は作品の制作によって変化し、作品によって改めて作者としての「自分」に出会い直します。このような相互作用的なあり方が「中動態」です。

アート思考のドリル|若宮和男

芸術家もさまざまな刺激を通じて、自分を見出していくのです。

私たちもある意味、人生を創造するひとりひとりの芸術家なのかもしれないと捉えた時に、やはりオープンであることが生み出す価値というのは、はなはだ大きいのかもしれませんね。

ゼロ→1を信じる気持ちも大切なのですが、仕事もそうですが、「組合せ・統合」に価値を見出すことをしてみましょう。

原野守弘『クリエイティブ入門』という本の中で、「創造とは、「借りて」「盗んで」「返す」というプロセスの繰り返し」と指摘されています。

オリジナリティはやりとりの中から生まれる

細川英雄さんも取り上げてらっしゃる本書は、私も過去に拝読しました。こちらもとてもおすすめです。(「【人間は論理的?非論理的?】ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門|原野守弘」)

クリエイティブの原点は、実は「借りてくる」ことだと言います。

意外ですよね。ゼロが起点なのではないのです。

そういえば、<ことば>というのも、どこまで言っても「借りもの」なのではないか、と私は思います。

これまでの人類史の中で、なんとなく発せられた音が、こうして言葉になっている。

言葉の歴史の文脈に乗らなければ、他者とコミュニケーションできない。

つまり、人は常に人の作った道具を借りているのです。

オリジナリティとは、どこからか持ってくるものでもなく、またはじめからあるものでもありません。はじめの「なぜ」からはじまって、「~だから」を経て、「~と考える」に至る、全行程の中から自然と滲み出てくるものだと考えるのがいいでしょう。

主張のオリジナリティとは何か

教養の大切さが語られますが、もしかしたら、細川英雄さんのおっしゃるような、「考え」にまつわる全体像を見出した上で、古典や歴史を学んでいくことにとても意味があるのではないか、と思うのです。

まとめ

  • 自分を探すステップとは!?――「なぜ」を見出し、体験のなかから、主張を見出す発見に至る至る旅路です。
  • 大切なのは「なぜ」!?――「なぜ」を無数に持てるかが、一番大切です。
  • 大切な「対話」とは?――対話の中で、自分の<ことば>が育まれます。

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