【新たなフロンティアとチャンスとは!?】世界2.0 メタバースの歩き方と創り方|佐藤航陽

世界2.0 メタバースの歩き方と創り方
  • 最近話題の「メタバース」が気になる!という人、少なくないと思います。
  • 実は、この「メタバース」、人類にとってまったく新しい世界がもたらされる可能性に満ちています。
  • なぜなら、これまで世界は人類に「与えられるもの」でしたが、「メタバース」によって、人類は初めて時空をこえて世界をつくれるようになるからです。
  • 本書では、早稲田大学在学中からIT実業家として活躍する佐藤航陽さんが、独自視点でメタバースでもたらされる世界観について語ります。
  • 本書を通じて、これまでの世界とメタバース世界の差分から、人類の新たな可能性あふれる生き方について触れることができるでしょう。

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佐藤航陽
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メタバースとはなにか?

私たちに残された、フロンティア(未開の地)は、仮想空間(デジタル)と、宇宙空間であると言います。

宇宙空間には、過去の投稿「【天才経営者に見るビジョニングとは!?】イーロン・マスク 世界をつくり変える男|竹内一正」でも取り上げた、イーロン・マスクさんが挑戦中です。

そして、仮想空間には、フェイスブック代表であるマーク・ザッカーバーグさんが挑戦を始めています。フェイスブック社は、社名をメタ(META)社と改め、その意義込みを感じます。

いま、世界で話題のメタバースとはなんでしょうか。

メタというのは、超越したという意味。メタ認知で、使われますね。

そして、バースは世界です。ユニバースと言うのは世界という意味の英語ですが、Uni(ひとつの)+verse(世界)という言葉が組み合わされてできています。

超越した世界、世界を超越する世界というのが、メタバースの含意です。

メタバースの本質は「インターネットが扱うコンテンツが2次元から3次元に進化すること」

メタバースに関する3つの誤解

メタバースがもたらすことは、技術的には、3Dコンテンツをよりリアルに消費できるプラットフォームです。

視覚的な情報に閉じますが、もしかしたら、嗅覚味覚などの研究が進むにつれてそのリアルさは、現実世界に匹敵するのになる可能性があります。

メタバースによってもたらされるチャンスとは!?

3D体験が広がる中で、どのようなビジネスチャンスが生まれるでしょうか。

今回のWeb3やメタバースの潮流の中で最も恩恵を受けるのは間違いなくクリエイターです。これまで無料でコピーされ放題だったデジタルデータがNFTとして希少価値を発揮できるようになれば、そのデータをゼロから生み出すことができるクリエイターが大きな力をもつようになると予想できます。

Web3時代の覇者となる人

クリエーターの人たちに、焦点がさらにあたるようになるでしょう。これまでもスマートフォンや通信技術の発達で、YouTuberという職業が登場し、そして、子どもたちがなりたい職業No.1になったりしています。

まさに、これと同じようなことが、メタバースの世界で3Dで起こる予感がします。スマホ+通信技術は、誰もがクリエーターになれる環境を作りました。きっとメタバースでは、さらにその幅が広がることになるでしょう。

そして、著者は、コンテンツ大国の日本がここで覇権を握れるかどうか、岐路に立たされていると言います。せっかく保有するコンテンツ制作力を武器に、メタバースの世界の中で、ポジションを発揮できるかどうか、いますでに始まっている動きに乗り遅れないことが大切です。

一方で、法人向けのB to Bビジネスを進めるときにも、メタバースの技術には大きな可能性があります。例えば2016年、Microsoftは『HoloLens』(ホロレンズ)という商品を発売しました。(中略)
奥行きがある3次元の映像を見る。一人が見るだけでなく、大勢でそのデータを共有する。

B to Bビジネスとしてのメタバース技術

メタバースは、果たしてコンテンツ産業だけの話かというとそうではありません。

たとえば、上記のようなビジネスシーンは医療に革新をもたらすでしょうし、まちづくりや家造り、その他製造業にとっても革新的な、製品や働き方を生み出す可能性に満ちています。

コンピュータによって「もう一人の自分」「もう一つの世界」を作り出し、シミュレーションに活用するのです。(中略)
2020年には、日本も国土交通省が『PLATEAU(プラトー)』というプラットフォームを立ち上げました。日本全国の都市を3Dのデータにとりまとめ、そのデータをネット上で無料配布するのです。

国土交通省の『PLATEAU』

メタバースと一緒に押さえておきたい言葉に、「デジタルツイン」があります。上記の国のプロジェクトのように、現実世界の隅々をトレースした3D空間を仮想的につくり、そこにオブジェクトを稼働させることで、仮想現実の世界で、現実世界のシミュレーションが可能になります。まるで、同じ世界が2つあることから、世界のツイン(双子)と呼ばれています。

このことによって、もしかしたら、事前にあらゆるものごとのシミュレーションがされれば、世界の主従関係が逆転してしまう可能性さえ秘めているとも言えます。

たとえば、「このままこのモビリティを走らせると、次の交差点で事故になってしまうから、今日はここで下車して下さい」とか、それで、新しい人との遭遇があったりして、それで人生が変わったりとか。でも、それも含めてコンピューターが意図していたり・・とか、だいぶSF的ですが、そういう世界観の実現がもうすぐそこにあるのです。

メタバースによってもたらされる世界観とは!?

メタバースというのは、世界を創造するということです。

人類が目指した究極の問い

メタバースには、もう一つの新しい世界を人類自ら作ることができるという前代未聞の可能性を提供してくれます。これまで、人類は世界を所与のものとしてだけ、認識していました。

だから神様を想像したし、その物理的空間の中でひどい争いをしてきました。
争いは、主従を生み、マジョリティとマイノリティも生み出しました。

でも、メタバースの世界は、世界がいくつも創造することができます。物理的世界だけではなく、自分が生きる世界を決められる、つくれる時代になるのです。

そして、「世界を作ること」自体が、私たちの仕事になるでしょう。

このように考えていくと、世界はどうしたらつくれるのか!?という問いに行き当たります。

第1に、人間が見て触れて五感で感じる「空間」としての世界があります。第2に、国家や社会やコミュニティのように、人間の頭の中にある「生態系」としての世界です。「空間」としての世界・「生態系」としての世界の両方を合わせて、私たちが住むこの現実世界が創られているのです。

「生態系」としての世界と、「空間」としての世界

いくつものパラメータ(変数)を設定して、世界がつくれる自由を手に入れた時、なにを判断基準にすれば良いのでしょうか。

まとめ

  • メタバースとはなにか?――メタバースは、3Dコンテンツを消費できるプラットフォームを提供します。
  • メタバースによってもたらされるチャンスとは!?――コンテンツ産業だけではなく、いろいろなビジネスチャンスを生みます。デジタルツインという概念も理解しておきましょう。
  • メタバースによってもたらされる世界観とは!?――私たちは、人類史上はじめて、自ら世界を創れる自由を得てしまいました。

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