- どうしたら、絶えず“ユニークな”仕事ができるのでしょうか!?
- 実は、ズレるということに対して、耐性を持っておくことかもしれません。
- なぜなら、それが、よりよい一歩のアクションにつながるからです。
- 本書は、人と異なること、勇気ある挑戦を進めることができるか、ということについて考える1冊です。
- 本書を通じて、本質的に大切なことを目指して戦略的にズレる感覚を知ることができるでしょう。
ユニークな人の特徴とは!?
池田貴将(いけだ・たかまさ)さんは、株式会社オープンプラットフォームの代表取締役であり、リーダーシップと行動心理学を研究する実践家です。
早稲田大学在学中に、世界No.1コーチと称されるアンソニー・ロビンズ氏から直接指導を受け、西洋の「成果を出す心理学」と、東洋の「人間力を磨く学問」とを融合した独自の教育メソッドを開発。
リーダーシップや目標達成に関する講座は、全国の経営者・管理職層から高く支持され、現在も多くのリーダーたちの“思考の筋トレ”を支援しています。
さらに、安岡正篤・中村天風・森信三といった思想家の系譜を研究し、特に吉田松陰の「志」に深く共鳴。現代における志の再定義をライフワークとし、東洋思想を実践知として現場に橋渡しする活動に注力しています。
著書には、本書『ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること』のほか、『図解 モチベーション大百科』『逆襲のビジネス教室』などがあり、いずれも「行動を変える知のデザイン」を志向した作品群となっています。
あなたは、意識的に「ズレる」ことを選べていますか?
誰かの常識からズレる。周囲の期待からズレる。空気からズレる。それは、勇気のいることです。
でも、今の時代において、その「ズレ」こそが、あなたの価値になるとしたら?
本書が提示する冒頭の問いかけには、次のような背景があります。
無個性的な人は「ズレること」を不安に感じ、
ユニークな人は「ズレること」に耐性がある。
著者は、AIや自動化が進み、均質な知識や処理能力よりも、「創造性」や「個性」こそが人間に求められる時代になったと喝破します。情報過多の時代において、「唯一無二の価値」を生み出せるかどうかが、個人にも企業にも問われているのです。
たとえば、以下のような変化が進んでいます。
- 技術革新により、個性こそが価値の源泉に
- SNSによって、個人が“影響力”を持つ時代へ
- キャリアの自律化が進み、「誰と働くか」が重要に
もはや、「ズレないこと=正しいこと」ではありません。
むしろ、「ズレること=気づき」「ズレること=創造」の源泉。
だからこそ、自分の中の「ズレ」を丁寧に見つめ、それを戦略的に受け入れることが、今の時代の生存戦略になってきているのです。
こうした変化の中で、「ユニークさ」はまさに競争力そのものであり、磨くべき能力として注目されている。
そもそもが、凡庸な人間など存在しません。
唯一無二の知恵と力とは、すでに自分の中に備わっているのです。
しかし、それを活かせずにいるのは、私たちが「ズレること」を怖れ、無意識のうちに“平均値”に合わせてしまっているからではないでしょうか。
自分の感性や違和感にフタをし、誰かの正解に沿って生きることを「賢明」と見なす社会の中で、私たちは少しずつ、自分の“輪郭”を曖昧にしてきたのかもしれません。
だからこそ、今、求められているのは——
自分の中にあるズレに気づき、それを恐れるのではなく、むしろ“問いの原石”として育てていく態度です。
本書は、そのための「ズレる力」の鍛え方を、具体的な思考技術とともに私たちに手渡してくれます。
戦略的にズレるには、自分に素直になれるかどうか!?
ユニークな行動がとれる人の共通点は、原則として「自分の感情」に正直であることです。
それは、他人の期待や社会の枠組みに適応することよりも、自分の“内なる感覚”を羅針盤としているということ。
著者は行動心理学の視点から、人の行動はおおよそ次の2つの動機によって説明できると述べます。
快感か、痛みか。
「快感=心地よさに向かう」「痛み=苦しみから逃れる」このどちらか。
この二軸で考えたとき、小さな快感に安住することは誰にでもできます。
しかし、本当にユニークな行動にたどり着くには、むしろ“痛み”と向き合うことが避けられないと著者は説きます。
「痛みと向き合うこと」が不可欠である。
それは、自己成長や深い納得、「芸術的な創造」や「今この瞬間の没頭」など、
いわば“質の高い快感”へとつながる。
つまり、戦略的にズレるということは、
「自分の痛みにも正直でいられるかどうか」、
そしてそれを超えて、「深い快」を自分の中に見出せるかどうか——。
このように、自分の内側と誠実に対話し、
自らの感覚に“素直に”立つことが、唯一無二の発想や行動の土壌となるのです。
感情に気づくことが、ズレの第一歩になる
戦略的にズレるためには、まず自分の感情の存在に気づくことが必要です。
本書では、「感情の扱い方には個人差がある」という前提に立ちつつ、感情の背後にある意味づけや、そこから立ち上がる行動選択に注目しています。
たとえば、
「痛み」という感情は、ただの苦しみではなく、
「今こそ行動を変えるべきときだ」と教えてくれる、極めて貴重なサイン
であるとされます。
つまり、痛みや不安、違和感は、行動を見直すチャンスであり、
「どの方向にズレていけば、自分らしくあれるか」を教えてくれる“感情のコンパス”なのです。
しかし、そのコンパスを使いこなすには、
- 感情の存在にまず気づくこと
- その感情に「どんな意味づけをしているか」に目を向けること
- 意味づけを一つに決めつけず、複数の解釈を試してみること
- そして、最終的に「どう動くか」を自分でデザインすること
このような思考のプロセスを経ることが求められます。
もちろん、それには勇気がいります。
不安から目をそらしたくなることもある。
でも、本書は言います。
「不安」は、あなたが大切にしているものを証明するものなのだと。
だからこそ、痛みや不安を“ズレの起点”として受け止め、
そこから「自分なりの1歩」を設計していくことが、ユニークな行動の源泉となるのです。
負の感情は、ズレるための“起爆剤”になる
多くの人が、怒りや焦り、不安、罪悪感、孤独といった「負の感情」をできるだけ避けようとします。でも、著者はその感情を否定するのではなく、「意味づけ直す」ことの重要性を繰り返し説いています。
たとえば──
- 怒りは、「自分の大切にしているルール」が破られたことへの反応
- イライラは、「方法を見直すべきタイミング」
- がっかりは、「期待値を修正するチャンス」
- 罪悪感は、「前に進むためのリセットサイン」
- 緊張は、「本気で挑んでいる証」
- 絶望は、「再構築の必要性を教えてくれる最大の問い」
- 孤独は、「自分を知り、創造に向かう準備の時間」
これらの感情は、一見すると自分をズタズタにするものに思えるかもしれません。
でも実際には、それぞれが“ズレの予兆”であり、“方向転換のヒント”でもあります。
言い換えるなら、負の感情とは「ズレよ」という内なるサインなのです。
ズレは結果によってもたらされる!?
私たちは、自分の行動を「理性」や「論理」でコントロールしていると思いがちですが、
本書ははっきりとこう語ります。
最初にあるのは「感情」──つまり“衝動”である。
「ダイエットをすべきだ」という理性的な思考よりも、
「今日は好きなものを食べたい!」という衝動のほうが、行動に強い影響を与える。
これはつまり、人の行動は、感情のスパイラルに支配されているということです。
感情 → 決断 → 行動 → 結果
しかもこのプロセスは、私たちがほとんど意識できないほど高速で回っている。
だからこそ、このサイクルに気づき、自らの“衝動”を観察することが極めて重要になるのです。
著者はこう言います。
行動力がある人とは、「行動を生み出す感情の状態を意図的につくれる人」である。
同様に、「継続力がある人」とは、「行動を続けたくなる感情の状態をつくれる人」である。
つまり、「行動力」も「継続力」も、テクニックではなく“感情設計”の問題なのです。
感情の衝動を知り、
自分にとって快や不快がどう現れているかに気づき、
それをどう意味づけし、どう乗せていくか——
そこまで自分の“内側”を見つめて初めて、戦略的なズレや、ユニークな行動が可能になります。
衝動について詳しく触れたい方は、こちらの1冊「【自分を「型」から解放するには!?】人生のレールを外れる衝動のみつけかた|谷川嘉浩」もぜひご覧ください。本日ご紹介の1冊ととても素敵な思考の連鎖をもたらしてくれます。

ユニークな行動を取る人は、「うまくいくか」ではなく、「何を持ち帰れるか」を見ています。
失敗してもいいのです。
感情を通じて得られた違和感、ズレ、試行錯誤、すべてがあなた自身の経験となり、血肉となって残っていきます。
経験とは、「意識を向けたこと」によって生まれるもの。
つまり、どんな行動であれ、自分の意識と問いを持っていれば、それは価値ある財産となります。
そしてもう一つ、大切なこと。
ユニークな行動を取れる人は、「自分に説明がつけば、もう動ける」。
「自分は何を望んでいるのか?」
「どんな感情がそれを支えているのか?」
「なぜ、これに心が動いたのか?」
これらの問いに、自分なりの言葉で答えられたとき——
人はもう、前に進めるのです。
だから、ズレてもいい。迷ってもいい。
あなたの中の感情に耳を澄まし、そこから生まれる違和感を大切にしてください。
そして、自分なりの問いと意味を持って、一歩を踏み出してみてください。
きっと、そこには「自分の人生を自分でデザインする」という、新しい風景が広がっているはずです。
ユニークな行動を取るということは、
突飛な振る舞いをすることではありません。
それはむしろ、自分の中に「なぜそう考えるか?」という問いを持ち続け、
それに対する自分なりの“法則”を丁寧に育てていくこと。
このプロセスこそが、著者の言う「学び」であり、
学びとは、自分の感情・価値観・行動を繋ぎ合わせて、
“自分を信じる”枠組みをつくっていく営みに他なりません。
そしてその信頼が深まるほど、
他者の感情や価値観に対しても、同じように尊重の視線を持てるようになる。
その結果として——
どうしても、ズレてしまうのです。
なぜなら、「自分の法則」に従って生きるということは、
誰かのルールから少しはみ出すことを、あらかじめ引き受けているということだから。
でも、そのズレは“わがまま”ではありません。
他者との違いを大切にしながら、自分を活かす選択であり、
社会の多様性に価値を生む「ユニークさ」の源泉となるのです。
ですから、ズレることを怖れずに。
自分の法則を、自分の言葉で育てていきましょう。
それが、あなた自身の人生を「学びの軌跡」として、
豊かに、ユニークに形づくっていく力になるはずです。
まとめ
- ユニークな人の特徴とは!?――ズレをどうしても避けられない人のことです。
- 戦略的にズレるには、自分に素直になれるかどうか!?――自分の感情や衝動に対してどれだけ素直になれるかということが重要なのです。
- ズレは結果によってもたらされる!?――自分と他者(関係性)を大切にすることから、ズレが結果的に起こりうるのです。
