- 「ゆるストイック」の実践に何が必要でしょうか。
- 実は、「ルール」を知ることです。
- なぜなら、それが運を味方につけることにつながっていくから。
- 本書は、これからの自分を見つめるための1冊です。
- 本書を通じて、今日1日をいかに過ごすか、これからの時間をどう積み重ねていくのかを考えるきっかけを得ます。
社会への見立てをまず変える?
前回の投稿「当たり前を疑え!?『ゆるストイック――ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』佐藤航陽」に続き、本日もこちらの1冊『ゆるストイック ── ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』のレビューを続けさせていただきたいと思います。
前回の投稿では、現代社会における生き方のジレンマと「ゆるストイック」という考え方について紹介しました。
現代は「成長」「競争」「勝利」を重視する生き方と「無理をせず自分らしく」という生き方の間で多くの人が迷っているジレンマの時代です。
著者・佐藤航陽さんは、この状況に対して「修行僧のように黙々と自己を磨き続ける生き方」を提案しています。
これが「ゆるストイック」であり、自分に対しては厳しくありながらも、他者の価値観を尊重する柔軟性を持った生き方です。
また、現代の企業組織では「自分から何かをトライする人」に対して投資やチャンスを提供する傾向が強まり、「自分の成長は自分で管理する」という姿勢が求められるようになっています。
「ゆるストイック」を実践するための6つの心構えとして、
①公正社会仮説からの脱出
②被害者意識を持たない
③自己責任論から目を覚ます
④リスクゼロ思考から脱出する
⑤ゼロ失敗思考からも抜け出す
⑥ロジカルシンキング信仰から一定の距離を取る
を紹介しました。
これらの視点で現代社会と自分を客観的に見つめ直し、常識を疑い、自分の考えを作ることで、理想と現実のバランスを取りながら自己研鑽を続ける「ゆるストイック」な生き方が実践できるのです。
こうした6つの視点チェンジの中で、自分という存在のあり方も見つめてみるのがいいかもしれません。
確固たる自分ではなく、変化し続ける自分です。
「自分」とは、周りの環境との共同作品
自分自身について、周りの環境に反応しながら、それと共に作り上げていくものだとした時に、変化をポジティブに受け入れることができるようになります。
そうした柔軟性が「ゆるストイック」には欠かせない発想になります。
物事がうまくいくときには、実は「努力」「運」「環境」「才能」が上手に絡み合っているものです。しかし、これらの要因は複雑に連動していて、どれかを突出して磨けばいいとか、そういうことではないのです。
あくまで、内外の調和の中に自分という存在を結果的に見つけられるような、そういう大きく構えるスタンスというものを大切にすることが軸になるでしょう。
独自性とタダ乗りで、自分を育てよ?
「ゆるストイック」で生きていくための方法論は、2つの論点で説明できます。
1.独自性(ユニークネス)の追求。
2.タダ乗り(フリーライド)の活用。
この2つです。
独自性というのは、「才能と努力」に基づくものです。そしてタダ乗りは、「運」です。
独自性というのは、自分の視点や行動によって、次第にまとっていけるものです。自分の好きなこと、どうしても集中してしまうもの、選択してしまうものにテーマを設定して、いくつかの内容を掛け算してみると良いかもしれませんね。
10分の1を3回掛け算すると、1000人に1人のスキルセットにすることができます。
また、自分の好きを起点にすると、社会の論点とは必然的にずれるテーマも設定することができそうです。
そうした「みんなが追いかけていないこと」を結果的に選ぶことができれば、それは、独自性をさらに突き詰めていくことになります。
タダ乗りというのは、悪いイメージを想像してしまいますが、決してそういうことではありません。既存のプラットフォームをうまく活用して、情報発信や活動の継続を担保しようということです。
すでに存在している基盤を上手に活用すれば、個人やチームの単位でも、活動を淡々と続ける力を得ることができます。
YouTuberに対する、YouTubeというプラットフォームがこの発想にあたります。
自分という資本がどのように大きく育っていくかについて、よく考えてみることが重要です。
以下のようなステップ論を意識して、自分を育ててみましょう。
- 独自性を出す
↓ - タダ乗りをする
↓ - 大きな成果が出る
↓ - 物語が生まれる
↓ - ブランドに変わる
↓ - 評判が立つ
↓ - 独自性を出す・・・
と、こんな感じの循環です。
「優れた才能」を持つこと
それが世の中で「独自性」を発揮できること
そして何かにタダ乗りして「運」を味方につけること
重要なのは、なにより「自分起点」であるということです。
ルールを把握せよ!?
自分をよく理解して、「好き」と「得意」の間にニッチ領域を探してみることが重要かもしれません。
「好きなこと」「得意なこと」「需要があること」この3つの重なりを目指すのです。
この論点については、こちらの1冊「【独学してますか!?】キャリアをつくる独学力―プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント|高橋俊介」もぜひ、あわせてご覧ください。

需要のあるなしが気になりますが、それに飛びつくと危険です。みんなそこに参入しようとするので、相対的に自分を活かすことができなくなるかもしれないのです。ちょっとなぁということを無理してやっていっても成果は出ませんね。
重要なのは、「好き→得意→需要」という順番での見極めです。
なにか取り組みをはじめたら、どんどん挑戦していきましょう。
行動してみて、振り返って、その上で、見直して、また行動をしていく。
そういう模索を絶えずしていくことほど、成功への近道はありません。
運がいい人の特徴はシンプルで、「とにかく試行回数が多い」ことです。
実際、成功を掴んでいる人は圧倒的な試行回数を積み重ねています。
1.好きなことに没頭してみましょう。
2.深く考えずにまず行動してみましょう。
3.戦略的に試行をこなしてみましょう。
80%の完成度を求めていれば、いくら時間があっても足りません。
ゆるくてよいのです。その代わり、新たなトライを続けて、行動を積み重ねて、見直してみましょう。
他人の姿勢や意見に対しては「ゆるく」構える。
自分の目標に対しては徹底的に「ストイック」である。
この心構えと姿勢と、そして行動力の発火点となる、思いを胸に、今日もひたすらチャレンジを続けていけばよいのです。
「持つ者」は与えられたものを頼りのするのが正解ですが、「持たざる者」は世の中の仕組みを誰よりも理解した上で「運」を味方につける必要があります。
努力というのはコスパが悪い印象を持つかもしれませんが、そうではありません。
真実は、「筋の悪い努力」がコスパが最悪なのです。ルールを知り、戦略的に、自分というプロジェクトを切り盛りできるか?を問われているのだと思います。
そして、もうひとつの真実として、実は、ルールというのは、残念ながら普通に生きているだけでは、なかなか共有されないのですね。
まとめ
- 社会への見立てをまず変える?――6つの視点で先入観を排除しましょう。
- 独自性とタダ乗りで、自分を育てよ?――「ゆるストイック」の実践はこの2つに尽きます。
- ルールを把握せよ!?――世の中の仕組みをまずよく理解して、自分の舵取りに活かしましょう。
