【オープンと挑戦がキー!?】仕事選びのアートとサイエンス~不確実な時代の天職探し|山口周

仕事選びのアートとサイエンス~不確実な時代の天職探し
  • どうしたら、よりよい仕事と出会えるでしょうか!?
  • 実は、機会をどれだけ作り出せるか?につきるかも。
  • なぜなら、仕事とは、ご縁だからです。
  • 本書は、仕事選びを起点に現代の生き方について触れる1冊です。
  • 本書を通じて、仕事との向き合い方の新しい視点を得ます。

仕事選びとは!?

仕事選びをより良くするには、2つのポイントがあります。

1)自分をオープンに保つこと。
2)その上で、いろんなことを試して、しっくりくるものを見つけていくこと。

これが秘訣です。

未来が予測できない今、計画ほど、無力なものはありません。仕事選びについてもそうで、計画通り行くことがないので、とにかく行動して、出会いを得て、そこから自分の行動をさらに作り上げていくことよりほかありません。

変化し続ける世の中で、私たちは世界に見を投げ出すようにして、まず「生きる」ことを試みなければならない

増補改訂版にむけて

2つの論点とは!?

仕事もご縁だということです。山口周さんは、クランボルツさんの「計画的偶発性」を引用します。クランボルツさんは、「いい偶然」を引き起こすためには、次の5つのポイントが大切だと説きました。

  1. 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける 
  2. 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する 
  3. 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える 
  4. 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる 
  5. 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する 

大切なことは、いい機会を増やすことと、そのいい機会が訪れたときに、しっかりと掴む力を常に養っておくことに尽きます。

いい機会を増やしていくためには、
1)「人脈力」と「信用力」の掛け算が大切です。
また、それをしっかりと掴む力は、
2)「プロセッシングスキル」と「ストックスキル」の掛け算が大切です。

たとえ、人脈を広げたとしても、信用関係のない人脈ばかりが増えては意味がありません。大切なのは、次の3つのレイヤーのうち、2階層目の数と質を上げられるか?ということです。

第1階層・・「親友ゾーン」=年に何度もご飯にいったり、遊んだりする文字通り親友。
第2階層・・「同僚ゾーン」=あなたの全人格を知っているわけではないけれど、仕事ぶりは知っている人。
第3階層・・「知人ゾーン」=知り合い。

いくら、「知人ゾーン」を広げたとしても、よりよいご縁になりそうにもありません。大切なのは、互いの仕事ぶりをある程度理解していて、共に仕事をする場合、どのようなアウトプットや活動ができるかをわかっている関係を増やすことです。互恵性がポイントになります。互いにメリットを享受している関係性、持ちつ持たれつの関係性ということです。一方的な関係でないというのも大切なんですね。

仕事関係・人間関係を継続的に維持しようと思うと、この「互恵性」の維持が必須になります。

第3章 「いい偶然」を呼び込むには?

また、よいご縁に出会ったときに、それを掴み取る力も必要です。受験勉強のような「傾向と対策」ではなく、どのような機会が得られるかわからない中で、常に対応できるようなスキルを持つことです。

プロセッシングは、入力された情報を何らかの形で処理して出力する能力のこと。
もう一つは、ストック。これは、自分の中に蓄積された付加価値の源泉となる知識やノウハウのことです。

これら2つのスキルを意識しながら、インプットとアウトプットで知的筋トレをしておくことです。

「計画的偶発性」の詳細については、こちらの投稿「【幸運は引き寄せられる!?】その幸運は偶然ではないんです!――夢の仕事をつかむ心の練習問題|J・D・クランボルツ,A・S・レヴィン」もぜひご覧ください。おすすめです。

最良の人生戦略とは!?

「いいご縁」を呼び込むためには、誰に対しても表裏がない自然体の「いい奴」でいるほうが、結局は期待利得が高い、ということです。

第3章 「いい偶然」を呼び込むには?

誰に対してもオープンで、そして、誰に対しても同じように分け隔てなく対応する、そういうマインドセットが大切です。あの人に対しては、こうだけど、この人に対しては、こう。という風に使い分けをしていては、よろしくありません。

よい人脈を呼び込んでいくには、自身が「大丈夫」と思えるような人物像を思い浮かべて、自分をその人物に近づけていくということしかありません。

結論としては、健全で前向きな世界観を持ち、毎日をていねいに生きていこう、ということになるかと思います。何気ない毎日の仕事の中、あるいは生活の中で、皆さんの周りにいる人と、どれだけヘルシーなやりとりができたかが、「いい偶然」を生み出す畑の土壌の質を決めるのです。

第3章 「いい偶然」を呼び込むには?

ご縁については、こちらの1冊「【仏教の教えを一言でいうと!?】完全版 仏教「超」入門|白取春彦」も大変おすすめです。よりよいスタンスを持ち、よりよい時間を過ごしていると、なんだか毎日とても楽しくなりますね。健全なハートを育てることに一生懸命になっていきたいものです。

まとめ

  • 仕事選びとは!?――常にオープンを保ち、いろんなことを試し続けること。
  • 2つの論点とは!?――人脈力と信用力、そして機会を掴むスキルです。
  • 最良の人生戦略とは!?――「いい奴」でいることです。
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