- 「本当にこのままでいいのか」とモヤモヤを抱えながら、時間を過ごすことはありませんか?
- 実は、そのモヤモヤに投資家思考が効くかもしれません。
- なぜなら、投資家思考は、自分のやりたいことを目指すために、限られたリソース(お金、時間、労力、信用)をリスクとリターンのバランスを考えながら、合理的に考える思考法だからです。
- 本書では、不動産投資会社として成功した鈴木優平氏が、人生によりそう営業スタイルで見極めた、投資的生き方について詳しく語ってくれています。
- 本書を読み終えると、漠然とした不安が晴れ、自分の人生を自分で考えるだけの心構えのヒントを得ることができるでしょう。

投資家思考は、仕事やキャリア形成でも役立つ!
投資家思考は、いわゆる投資形成だけでなく、仕事やキャリア形成にも役立ちます。なぜなら、限られたリソースを最大限活用し、リスクとリターンを合理的に比較して判断することが、あなたの決断力と実行力を高めるからです。
投資家思考が悩みや迷いを解消する
本書の取り扱う投資は、「お金」「時間」「労力」「信用」という資産を投じて、自分のやりたいことや目指したいものごとを手に入れることを指しています。いわゆるお金を投じて資産形成する分野だけに閉じていません。
限られた資源を投じる先を、リスクとリターンで冷静に見極める術を持つことが、著者は大切だと語っています。
資産形成やキャリアチェンジの必要性を感じていながら、最後の最後で行動への一歩が踏み出せる人とそうでない人がいるといいます。
その差はなんなのか?
それこそ、投資家的思考が身についているか、否かなのではないでしょうか。
新しいチャレンジや変化というのは、誰もが怖いものです。失敗を想像してしまうからです。
でも、漠然と失敗する恐怖に怯えているのか、あるいは、失敗の確率を見極めながらリターンとのバランスを見極めてなすべきことをする勇気を持つのか、そこには雲泥の差があります。
あらゆる行為を投資として考えることをきっかけに、自身の人生全体のビジョンの良いアングルを持ちましょう。
大切なのは、常に「今」
買い時は「常に今」です。
行動すべきときは常に「今」時間がリスクを下げる
投資と投機を区別して考える必要があると言います。
投資は、なるべくリスクを抑えながら、長い時間かえて着実にリターンを得る
投機は、大きなリスクをとって、短期間で大きなリターンを狙う
投資には、長期、積立、分散という3つの方法により勝率を高める考え方が一般的です。
これを例えば、キャリアプランに応用したらどうでしょう。
・一社、終身雇用、専門スキル。
・パラレルワーク、キャリアビジョンに基づくジョブチェンジ、ジェネラリストあるいは協働。
これらを比較すると、投資的な発想はどちらであるか、考え方が変わると思います。
ただ、漠然とみながそうであるから、あるいは今の価値観がそうだから、という外の判断基準でものごとをはかるのではなくて、投資家的思考を味方につけて、自分軸でものごとを判断することを忘れないようにすることが大切なのです。
長期であることを前提にするのだから、時間が早ければ早いほどリスク回避になるということです。
だから、はじめどきは、今。そう、今なのです。
人付き合いは、狭く深く。でも、出会いのチャンスは広く。
相手に対し、長期にわたって自分の時間や労力を投資する価値があるかを見極めるということになります。
投資家思考8「人付き合いは絞る」
著者の人付き合いの考え方はシンプルです。
1)単純に気が合うかどうか
2)自分にないものをもっているか
これだけ。
人付き合いを見極めるというのは、どうも人を選んでいるという感覚で、ちょっと馴染みにくいものを著者は認めつつも、結婚を引き合いに出して、違和感を払拭してくれます。たしかに、結婚というのは、長い目線でみて、一緒にいたい人をえらんでいますよね。
これと同じことを考えていけばいいということでしょう。
でも、出会いの数だけ、1と2を考える機会も増えるということですから、出会いの母数を増やすアクションも大切なのですね。
まとめ
- 投資家思考は、仕事やキャリア形成でも役立つ!――限られたリソースを、リスクとリターンのバランスを見極めて、投じる投資家思考は、人生に役立ちます。
- 大切なのは、常に「今」――長期、積立、分散という3つの方法を土台に、今からはじめましょう。
- 人付き合いは、狭く深く。でも、出会いのチャンスは広く。――気が合うか、自分にないものを持っているか、など自分軸で縁を作っていきましょう。出会いのチャンスも広く持ちましょう。
投資家的思考を身につけると、合理的な判断ができるようになります。いかに、自分がバイアスで生きているのかを知りながら、でも、どこかで投資家的に生きている判断基準を大切に、これからもやっていこう!という気持ちにさせてくれました。
