- 人生において重要な時期はいつ訪れるでしょうか?
- 実は、キーは、成功の後にやって来るかも知れません。
- なぜなら、人生は後半戦で決まるからです。
- 本書は、本当に豊かな人生を目指すための視点を提供してくれる1冊です。
- 本書を通じて、後半戦をいかに「意義」を貫き生きることができるか、ヒントを得られます。
ハーフタイムとは?
本書の著者、ボブ・ビュフォードさんは、テキサス大学オースティン校卒業、ハーバード・ビジネス・スクール・オーナー・マネジメント・プログラム修了。ビュフォード・テレビジョンCEOとして地元から全国規模のCATV企業へと同社を成長させた後、社会事業家に転身し、1999年に自社を売却しました。
マネジメントの大家ピーター・F・ドラッカーさんと公私において、交流がありました。
テレビ事業で大きな成功を得たボブ・ビュフォードさんですが、ふとしたときに感じる「物足りなさ」を感じ、生き方を変えなければ(ゲームプランを変えなければ)このまま人生がさらに好転することはないのではいかと気づきます。
そして、生き方を変えるタイミングを「ハーフタイム」と名付けて、ご自身の考えや周囲との関わりのあり方について、文章を執筆し始めました。その内容がまとめられて、出版されたのが本書です。
後半戦になると、ようやく自分のなすべきことを意識しなければならない。
前半戦は、成功に対してがむしゃらに頑張る時間であり、他者との繋がりの中で、どんどん活動を広げていきます。社会や人生という「試合」のルールを身にしみて理解して、どうすればいいのかについて、深い理解を得ます。
人生の栓反戦は、達成、獲得、学習、収入が主たらざるをえない。
しかし、それだけでは、よりよい人生を目指すことはできないと、ボブ・ビュフォードさんは語ります。
なぜなら、成功は、どこまで行っても、個人の欲求を満たすことはできないからです。
成功が苦悩に変わるときどこまでいけば満たされるのか
成功ははっきり数字でわかることですし、そして前半戦の努力の成果で、成功のロジックも掴むことができています。しかし、成功はあくまで自分のためであり、あったとして自分の周囲の数人のためであり、さらには、成功は更新をしていくことでしか達成感を得ることができません。
際限がない目標を自分に課すことになり、結果的に、ただひたすらに努力を続けるスパイラルへと自らを投入してくことのみの人生になります。
何から始める?
キーは、人生の意義をいかに再定義できるかということです。
そのためには、「ハーフタイム」をいかに過ごすかということが論点になります。
後半戦の出来不出来は、多くの場合ハーフタイムをどう過ごすかにかかっている。
ハーフタイムという転換点を有意義なものにするためには、まず自分を振り返ってみることです。
- 私を胸熱くするものはなにか。
- 私はどのようにやってきたか。
- 私はどこに属するのか。
- 私は何を信じているのか。
- 私は自ら信じるところについて何をなすか。
そして、自分自身の特徴を知り、後半戦にさらにどんな自分を目指したいのかのビジョンを明らかにしながら、そのためにどのようなものごとにエネルギーを投じるのかを学ぶ必要があります。
重要なのは、「変わる」ということです。
それまで信じてきたこと、考え方、成功体験、などなど、一度棚卸しをして、自分の世界の捉え方と異なる方法があるのではないかと問うてみるのです。
そこから、自分、家族、会社、社会との向き合い方を変えるヒントを得られる可能性があります。
まさに、本当の意味でのリスキリングやアンラーニングに近い発想かもしれません。ビジョンが欠落しているリスキリングやアンラーニングほど、悲しいものはありません。自分の時間やスキルは社会の道具ではありません。
いかに自分の意義に引き寄せて再定義をして、社会に投入していくスタンスを大事にしたいものです。
後悔のない人生であるか?
後悔のない人生を送っているか?、重要な問いを改めて自分に突き詰めていることです。
- 家族ともっと一緒に過ごせばよかった。
- もっと丁寧に人間関係を築くべきだった。
- **すべきだった。
そんなことを抱えながら、死の床についてしまっている自分を想像してみるのがいいでしょう。
居ても立っても居られない感覚を、いまの原動力にするのです。
少し立ち止まって、次の問いに向き合ってみましょう。
- 私は今大切な何かをみすみす逃しているのではないか。
- 私は何に精魂を傾けているか。
- 自分は何者なのか。
- 自分は何を大切にしているか。
- 10年後の自分は何をしていたいか。二〇年後はどうか。
- 神が私に与えてくれた贈り物は何か。
- 私がまだ用いていない、神が与えてくれた贈り物は何か。
- 私は何のために命を捧げられるか。
- 仕事のどこに行き詰まりを感じているか。
- 仕事を現実的に変えることはできるか。
- 幸せになるため、真の自分に近づくために、ストレスの少ない(収入面では今一つかもしれない)仕事をしてもいいか。
- 前半戦よりも後半戦を充実させるために、明日からどのような一歩を踏む必要があるか。
素直な自分の声を聞いてみたほうがいいかも知れません。「**あるべき」ではなく、「**したい」「**でありたい」をキーに、自らを再定義することです。
意義へのシフトでは、180度の軌道修正など必要ない。その代わり、心の箱の中にあるものに関係する何かに才や時間をもっと存分に活用できるよう調整するのがよいだろう。
初心に戻り、ワクワクをもう一度、取り戻しましょう。きっとできるはずです。
自分が好きなこと、強みで、他者や社会に仕えるための人生のコンセプトを見出してみましょう。
ボブ・ビュフォードさんの前後半戦の「ぜんまい」メタファーがとてもユニークです。
前半戦は、内向きに巻かれていくぜんまいです。どんどん小さく、固くまかれていくものです。しかし、後半戦は、巻かれたぜんまいが外に向かって力を解放していくのです。硬さから自分を解き放つように。
前半戦を生きていようが、ハーフタイムであろうが、後半戦であろうが、もしかしたら大切なことは、いまここについて全力で集中することかも知れません。その時々で、見える景色は必ず変わります。変化を受け入れて前に進みながら修正主義で人生を立ち上げていきましょう。
変化についてはこちらの1冊「【真の「成長」とは!?】トランジション ――人生の転機を活かすために|ウィリアム・ブリッジズ」もぜひご覧ください。おすすめです。

まとめ
- ハーフタイムとは?――生き方を見つめ、次の人生のフェーズを定義するタイミングです。
- 何から始める?――それまでの自分の物語を振り返ることから始めてみましょう。
- 後悔のない人生であるか?――死の床にあるときを想像してみましょう。
