- いろんなことで過剰に忙しい毎日を過ごしていませんか!?
- 実は、大切なのは、選択かもしれません。
- なぜなら、それを間違えると効果がでないから。
- 本書は、アメリカの不動産実業家ゲアリー・ケラーさんによる一点集中のための問いにまつわる1冊です。
- のべつ幕なしにうつやり方ではなく、選択による効果について考えるヒントを得られるでしょう。
的をしぼることとは!?
大成功をおさめるには、一点集中が必要です。成功にばらつきがある場合は、集中が足りていません。経験を増やすことは重要ですが、多くのことをやろうとする時、問題になるのは、何も削らないまま仕事や人生の荷物を増やしてしまうことです。大切なのは、自分がどこを目指していて、何を達成したくて、そのために、いま何をするのが最も効果的かということを、考える視点です。
成功には、時間が必要です。豊富な知識を持っている人がいたら、それは、長い時間をかけて身につけたからです。多彩なスキルを持っている人がいたら、それは、長い時間をかけて身につけたからです。多くのことを達成したいのであれば、長い時間をかけて、集中して行っていくことが求められます。
カギは「時間をかけて」だ。成功は積み重ねによって築かれる。そして一度にするのは一つのことだけだ。
目次
ドミノがあなたの目の前にあります。それはちっぽけな高さ5センチメートル程度のものです。しかし、そのドミノは位置エネルギーを持ちます。その位置エネルギーを解放(ドミノを倒す)すると、次のドミノを倒す力に変換されます。この力は少し大きなドミノを倒すことができます。少しずつ大きくなっていくドミノ、なんと50番目を超えると、月にも届く大きさをも倒す力になっているそうです。
時間と積み重ね。そして、ファーストドミノをどこに設定するかで、あなたの成功の方向性と大きさが変わってきます。大切なのは、一つを選ぶこと(THE ONE THING)、それに尽きます。
成功を妨げる6つの嘘とは!?
誤解や嘘が、あなたをTHE ONE THINGから遠ざけています。
1.すべてのことは等しく重要(!?)
問題を複雑にしているのは、年をとればとるほど増えていく「しなければならないこと」です。はっきりした決断の基準がないと、そのタスクに埋もれることになります。成功者は、人が後回しすることを先にやり、他の人がまずやろうとすることを後に回します。独自の基準です。はっきりした優先順位に基づいて行動することがポイントです。80:20のパレートの法則を忘れてはいけません。①的を絞り、②突き詰め、③ノーと言い、④リストに”済み”の印をつけるゲームにはまってはいけません。
2.マルチタスクは効果的(!?)
脳の回路は、複雑性に対応できません。つねに1つに集中することが、結果的に最大の効果をもたらします。
3.規律正しい生活が必要(!?)
「規律」は「習慣」と深く結びつき、成功の土台となります。「規律正しく」見える人がいたら、本当はその人は日常生活でいくつかの習慣を身に着けている人です。そうした習慣によって、実際はそうでなくても「規律正しく」見えているのです。成功の秘訣は「正しい習慣」を見出し、訓練してそれを身につけることです。「習慣」が先立ち、結果、「規律」として現れるのです。また、同時に「正しい習慣」は生活をシンプルにしてくれます。多くの偉人や成功者が毎日の生活を規則的に過ごしているのは、「正しい習慣」のたまものなのです。
4.意志の力は常に万全(!?)
1日の意志の供給量は限られていると思いましょう。だから、重要なことを見極めて、意志を注入する先を選定する必要があります。
5.バランスの取れた生活が肝心(!?)
バランスを追い求めると、魔法は起きません。なぜなら、魔法は中道をはずれたところで起きるからです。一定以上、行き過ぎることがポイントです。そのためにもTHE ONE THINGを選択できるかがカギになります。ワーク・ライフ・バランスでは、到達し得ないものを見極めましょう。バランスではなく、アンバランスを以下に作り出す、習慣を持てるかがポイントです。
人生を、五つのボールでお手玉をするゲームだと考えてみて。それぞれのボールには、仕事、家族、健康、友だち、誠意という名前がついている。あなたはいま、その全部をうまく宙に浮かせている。ところがある日、仕事のボールがゴムでできていていることにようやく気がつく。落としても、そのボールは跳ね返ってくる。ほかの四つのボール――家族、健康、友だち、誠意――は、ガラスでできている。どれも、一度落としたら、生涯消えない傷がついて、欠けて、もしかしたら粉々に割れてしまうかもしれない。
PART 1 嘘 私たちを惑わし、つまずかせるもの(ジェイムズ・パタースン著『スザンヌの日記』より)
極端に走るべき時を見極め、行き過ぎを修正しつつ、進めていきましょう。バランスがとれた生活は誰もが夢見ていますが、それは存在しえません。それを追い求めると非現実的な状況を求め、反対に苦しみとなって還ってきます。最も重要な「1つのこと」に時間が避けなくなってしまうからです。だから、タイミングを見極めるのです。お手玉のゲームを意識して。アンバランス自体が問題ではなく、問題になるのは、期間の長さです。修正すればOK。メリハリを付けましょう!
6.大きいことは悪いこと(!?)
大きな問題に取り組むことです。自分の限界を知っている人はいません。大きく考えることは、目覚ましい成果を上げるために必要不可欠なことです。
過去の投稿「【課題設定が命!?】解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法|馬場隆明」においても、大きな課題をいかに設定するかで、そのビジネスのサイズが規定されるとありました。こちらの書籍も大変おすすめの1冊です。
的をしぼるための問いとは!?
人生は問いである
PART 2 真実 生産性へのシンプルな道
質問の質がそのまま答えの質にもなります。THE ONE THINGを選択するための問いを身に着けましょう。
1)「それをすることで、」
2)「他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような」
3)「私ができる『一つのこと(THE ONE THING)』は何か?」
仕事、家族、健康、友だち、誠意。それぞれで、問いを立ててみましょう。あなたの今を規定するTHE ONE THINGを設定しましょう。
まとめ
- 的をしぼることとは!?――誰もが本当は知っている、「成功への秘訣」です。
- 成功を妨げる6つの嘘とは!?――6つの嘘に惑わされないようにしましょう。常識を疑うのです。
- 的をしぼるための問いとは!?――「それをすることで、ほかのすべてがもっと容易になるか不必要になるような、わたしができる『一つのこと(THE ONE THING)』は何か?」です。