- どうしたら、よりよいプロジェクト運営をしていくことができるでしょうか!?
- 実は、疑うという1クッションかも。
- なぜなら、価値というのうは、実は当たり前のところにはないものだから。
- 本書は、正しい思考を進めていくうえでの、疑うスタンスを大切にするための1冊です。
- 本書を通じて、新しい当たり前を“自ら作る”ということを考えるヒントを得られます。
「新しい当たり前」を生み出しているか!?
岡佐紀子(おか・さきこ)さんは、問題解決コンサルタントとして数多くの企業で活躍されている実務家です。
現在は株式会社オフィスブルームの代表取締役として、研修・講演・コンサルティングに携わりながら、20年以上にわたる豊富な講師経験をもとに、実践に根ざした学びを提供し続けています。
かつては大手IT企業でのキャリアを経て、26歳で起業。システム開発やコールセンターの運営など、現場に根ざしたビジネス経験を積み重ねた後、教育事業に注力するため2006年に現法人を設立。以来、年間200回を超えるペースで企業研修を行い、「眠らせず、参加を促す」ダイナミックなスタイルで、多くのビジネスパーソンから厚い信頼を集めています。
また、世界的に著名な「デール・カーネギートレーニング」の認定トレーナーとして、人を動かすためのコミュニケーション力や影響力の育成にも注力。「人の心を動かす」という領域に、ビジネスと教育、そして実生活の視点から深く向き合ってこられました。
プライベートでは三児の母でもあり、「公私融合して成長しよう」という言葉を実践の軸に据えています。その姿勢は、仕事だけでなく家庭や日常にも共通する「問題解決の力」を、より等身大で私たちに届けてくれる源でもあるのかもしれません。
違う角度から見る。ただそれだけで、「できないか」が「できる」に変わることは、とても多いのです。
どうすれば、「新しい当たり前」を生み出していけるのでしょうか。
変化の激しい時代には、これまでの“常識”や“当たり前”が、時として足かせになることがあります。
実は、その「常識」こそが、疑うべき対象なのかもしれません。
岡佐紀子さんは本書で、「常識は常に変化している」と語ります。
白だったものが黒になるほどの、極端な変化も起こり得る──だからこそ、「疑う力」を持ち、自ら問い続けることが、これからの時代におけるリーダーの条件になるのです。
それは難解な思考法ではありません。
むしろ「違う角度から見るだけ」という、非常にシンプルな行為。
ただそれだけで、「できない」が「できる」に変わる瞬間が、私たちの日常にも多く潜んでいるのです。
けれども、私たちは案外、自分の“当たり前”に無自覚でいることが多いものです。
自分の価値観が「正しい」と信じて疑わないまま、自分と違う意見に対しては、つい防衛的になってしまう。
その姿勢は、自分の意見を主張すればするほど強化され、他者の視点が入る余地を奪ってしまうのかもしれません。
だからこそ、岡佐さんはこう促します。
「まず、自分の価値観を疑ってみること。そのうえで、他の見方があると知ることが、思考を柔らかくする鍵になる」と。
この“価値観の相対化”こそが、「正しさ」や「常識」を問い直し、新しい可能性を開くためのスタート地点なのです。
3つの疑う柱とは!?
本書『正しい答えを導くための疑う思考』は、まさにこの時代に必要な「考える力」を、シンプルかつ実践的に鍛えるための一冊です。
著者の岡佐紀子さんが提唱する「疑う思考」は、単なる否定や懐疑ではありません。
むしろ、情報の海のなかで立ち止まり、問い直す力──すなわち「批判的に見る力」を育むものです。
情報過多の現代において、私たちが一生かけても処理しきれないほどの知識が、日々生成され続けています。
そのなかで本当に重要なのは、「すべてを知る」ことではなく、「自分にとって本質的な問いを立て、それに応じた情報を選び、意味づける力」を持つことではないでしょうか。
本書はそのための出発点として、以下のような“批判力の3本柱”を提示します。
- 検討すること── 物事に評価・判断を加える
- 立場を明らかにすること── 自分の前提・誤り・視点の偏りに気づく
- 哲学的に捉えること── 学説や議論を根拠づけ、成り立ちの条件を探る
これらはすべて、「立体的に見る力」へとつながっていきます。
たとえば、ある物事を別の角度から見ることで、「できない」が「できる」に変わることもある。
これは単なる知識ではなく、思考の“習慣”そのものを鍛える方法でもあるのです。
つまり、“疑う”とは「問いを持ち続ける構え」そのもの。
答えを早く出すことに慣れすぎた時代にあって、「あえて立ち止まり、見方を変える」ための知的態度を、私たちはいま一度手に取り戻すべきなのかもしれません。
本書を通じて私たちは、「疑う」という行為が、単なる反論や否定ではなく、情報の海のなかで軸を持つための営みだと気づかされます。
そしてその営みを支えるのが、3つの思考スタイル──
- ロジカルシンキング:情報の整理と構造化
- ラテラルシンキング:創造的な問題解決
- クリティカルシンキング:情報の評価と判断
これらはそれぞれ異なる価値を持ちつつも、互いに補完し合う関係にあります。
単独では偏りがちな思考も、3つをバランスよく組み合わせることで、多面的で立体的な理解に近づいていく。
そのような思考の地図を持つことが、「新しい当たり前」を創っていくための確かな足がかりになるのです。
ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキングは、それぞれが独立した価値を持ちながらも、互いに補完し合い、絡み合うことによって、私たちの思考能力を格段に向上させます。
“正しい答え”は、与えられるものではありません。
「正しい問い」を立て、自分の視点を疑い、他者の視点に触れながら、何度も立ち返ること。
そうした柔らかく、深い知性こそが、これからの時代に必要とされるものなのではないでしょうか。
疑問を持つことの効用とは!?
そしてもうひとつ、私たちが見落としがちなことがあります。
それは、「ストーリー」に対する無条件の共感です。
広告やCM、SNSの投稿、寄付やサプリメントの訴求まで──私たちは日々、巧みに構成されたストーリーに触れています。
その多くは不安や共感に訴えかけ、思わず「自分ごと」として心を動かされてしまうものです。
けれども、その物語は、誰かがつくった世界観かもしれない。
そこに込められた意図や背景に目を凝らす視点、つまり「批判的に読む力」がなければ、知らぬ間に私たちは他人の価値観に沿って行動を選ばされているかもしれません。
本書は、こうした“物語の裏側を見抜く力”もまた、現代を生き抜くための重要な知性だと教えてくれます。
私たちが「正しい答え」を導くには、まず「誰かに与えられたストーリーではなく、自ら問い、自ら意味づける力」が必要なのです。
ストーリーを疑うということは、
自分の人生を、自分で見出していくということ。
疑う思考とは、そうした知的な自由の第一歩なのではないでしょうか。
情報だけでなく、思考のプロセスも伝える
この言葉は、まさに本書の本質を言い表しています。
疑うとは、否定することではありません。
それは、思考を止めずに問い続けるという、人生の姿勢そのものなのです。
情報があふれ、ストーリーがあふれる現代において、私たちは気づかぬうちに誰かの“前提”を生きていることがあります。
だからこそ、立ち止まり、問い直す。
その行為が、「自分の生き方はこれでよいのか?」という、最も根源的な問いと向き合うことにもつながります。
そして、これは「人に伝える力」にも直結しています。
岡佐さんは、「情報だけでなく、思考のプロセスも伝える」ことの大切さを語ります。
答えを言うだけではなく、どうしてその考えに至ったのか、どんな迷いや試行錯誤があったのか──
その過程こそが、相手の思考を揺さぶり、共に考えるきっかけになるのです。
岡佐紀子さん自身も、「なぜこのテーマを選んだのか、自分でもわからない」と語りながら、
「振り返ってみれば、私はずっと疑いながら歩んできた」と述懐します。
それは、自分のことを知ろうとし続けた時間であり、「正しい答え」ではなく、「よりよい問い」と出会い続ける人生だったのかもしれません。
そして私たち読者もまた、自分の中にある“当たり前”を疑うことから、新しい扉を開いていくのです。
答えを急ぐ時代だからこそ、いま一度、「考える」という行為の意味を見つめ直してみませんか?
「物事に疑問を持つことは、新しい扉を開く鍵になる」
この言葉は、まさに本書の本質を言い表しています。
疑うとは、否定することではありません。
それは、思考を止めずに問い続けるという、人生の姿勢そのものなのです。
情報があふれ、ストーリーがあふれる現代において、私たちは気づかぬうちに誰かの“前提”を生きていることがあります。
だからこそ、立ち止まり、問い直す。
その行為が、「自分の生き方はこれでよいのか?」という、最も根源的な問いと向き合うことにもつながります。
岡佐紀子さん自身も、「なぜこのテーマを選んだのか、自分でもわからない」と語りながら、
「振り返ってみれば、私はずっと疑いながら歩んできた」と述懐します。
それは、自分のことを知ろうとし続けた時間であり、「正しい答え」ではなく、「よりよい問い」と出会い続ける人生だったのかもしれません。
そして私たち読者もまた、自分の中にある“当たり前”を疑うことから、新しい扉を開いていくのです。
答えを急ぐ時代だからこそ、いま一度、「考える」という行為の意味を見つめ直してみませんか?
新しい当たり前を作っていくためには、こちらの1冊「【「違い」よりも「同じ」を?】「あたりまえ」のつくり方|嶋浩一郎」もぜひご覧ください。

まとめ
- 「新しい当たり前」を生み出しているか!?――なんにも疑わずに、飲み込んでしまうのではなく、自分の視点を必ず盛り込むために「疑う」力を活用してみましょう。
- 3つの疑う柱とは!?――検討すること、立場を明らかにすること、哲学的にものごとを捉えること。
- 疑問を持つことの効用とは!?――自分ならではの新しいトビラを開くきっかけになります。
