【感じるコピーの見つけ方とは!?】ひとこと化――人を動かす「短く、深い言葉」のつくり方|坂本和加

ひとこと化――人を動かす「短く、深い言葉」のつくり方
  • 短く、深い、よりよいひとこと化を目指すためには何が必要でしょうか。
  • 実は、「書く」ことよりも、「感じる」ことが大切かも。
  • なぜなら、言葉は人の心に届けるものだから。
  • 本書は、コピーライター坂本和加さんによる伝わるひとことの見つけ方に関する1冊です。
  • 本書を通じて、言葉と向き合う新しい視点を得ることができます。

前回の投稿「【人は言葉の樹!?】ひとこと化――人を動かす「短く、深い言葉」のつくり方|坂本和加」に続き、坂本和加さんの1冊をご紹介していきたいと思います。

短く、深い、よりよいひとことの見つけ方とは!?

より良いひとことを見つけるためには、まず、書いてはいけません。感じ、考えることが9割です。テクニックによってはならないのです。なぜなら、ひとことは人の心を動かすためにあるから、その結果、世の中を動かしていく、力を持ってほしいから。その視点からひとことと向き合うには、技術ではなく、意志、心、意図が必要なのです。

5つのステップを検討してみましょう。

  • 1)課題をしっかりと見つめる
  • 2)どうなりたいかを考える
  • 3)世の中にとっても、プラスになるかどうかを考える
  • 4)自分(または事業)と世の中(伝えたい相手)との共通項を探す
  • 5)言葉にして、自分や世の中に響くかどうか想像する

1~5のうち、実に1~4が感じ、考える内容です。しかも5も、実際には書きますが、書いてから検討する時間も長いように思えます。書くことは、感じ考えることなのですね。

また、同時に、ビジョンも重要なのだということにも気づきます。2)どうなりたいかを考えるこれは、まさにビジョンのことですね。しかもそれが、社会との接合点をいかに作るか、3)世の中にとっても、プラスになるかどうかを考える までセットで見極めていくことが、はじめの段階で必要です。

まさに、マーケティング、あるいは事業計画、もっというと事業や組織の存在意義についても触れていくような、非常に深い洞察が必要になります。

5)言葉にして、自分や世の中に響くかどうか想像する においては、コピーを検証する視点を持ちましょう。

  • ①問題を解決しそうか
  • ②一番言いたいことを伝えているか
  • ③言葉に強さがあるか
  • ④言い得ているか。「そのもの」らしいか
  • ⑤相手も自分も納得感があるか

5つのステップと⑤つの検証ポイントで、短いが、深いひとことを見つけにいきましょう。

本質は見えない。感じるもの

本質は見えない。感じるもの

本質を見極められるように、さまざまな視点を持ちましょう。

毎日の過ごし方も大切!?

一朝一夕に、本質に触れられるかというと、それはむずかしいでしょう。毎日の積み重ねが、本質にむかって深掘りする知恵をもたらしてくれます。それこそが見立てのための、視点です。

ただ知っている、だけでなくて「なぜなんだろう」と掘り下げて考えてみる。そういう時間を持つことは大切です。

「なぜなんだろう」を掘り下げる

ただ、インプットに時間を浪費してしまうのではなくて、インプットから考えること、一歩深ぼってみることも、ポイントです。「なぜ」を掘り下げるクセが、あなたの視点を養います。

経験は、スマホの外、家の外にあります。外の世界での体験でどんなこころの動きを感じ取ったのかについて、敏感になってみましょう。

打合せをもっとよりよくするために!?

打ち合せでは、私はいつも「相手の気持ちを取り込む」ようにしています。信頼関係のできている間柄ならなおさら、よいも悪いもなく、ひとまず「わかったよ」と受け止めていきます。チームがより遠くへ進むためです。

「それって」で話を深める

質の高い打合せには、会話ではなく、対話があります。対話がある打合せでは、情報ではなく、心についても触れることができます。そのため、その後の仕事の方向性が見いだせ、そしてよりいっそう進めやすくなります。

信頼関係ができている相手との打合せなら、まずは、相手の意見をよいもわるいもなく、全面的に受け止め、受け入れてしまうことも大切です。一度、「わかったよ」といって、受け止めて、チームがより遠くへ進めるように促します。

相手の意見や話を、「それって~~」といって、受け止めていき、相手の話をひとこと化するだけではなく、受け止めていることを伝えていくのもポイントかも知れません。

打合せという時間も、ひとこと化をする訓練にも、じつは、その場がひとこと化を見つける準備段階にも使えたりするのですね。無駄な時間はなく、常にアンテナを張っておけば、即学習の機会・成長の機会になるのです。

まとめ

  • 短く、深い、よりよいひとことの見つけ方とは!?――感じ、考えること9割、のこり1割で書きます。
  • 毎日の過ごし方も大切!?――アンテナを立てて、自分の「なぜ」を大切に!
  • 打合せをもっとよりよくするために!?――信頼できる相手の意見を全部ひっくるめて進行しましょう。
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