【親子の原点を見つめると生き方が変わる!?】親子の法則|三凛さとし

親子の法則
  • どうしたら人生をより良い方向へ向けることができるでしょうか。
  • 実は、「親子」の関係を振り返ることが有用かもしれません。
  • なぜなら、親と子は、人と人との関係性の原点であるからです。
  • 本書は、親子関係で悩んでいた著者 三凛さとしさんが、自身を振り返りながら自己啓発プログラムを開発した経緯と内容を詳しく語ってくれています。
  • 本書を通じて、新しい視点で、自分の生き方のクセを見つけ、対処することができるでしょう。

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三凛さとし
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親の影響は偉大で大きい!!

自分の生き方を見つめるときに、親子の関係まで遡ってみると、新しい発見があるかも知れません。なぜなら、親子関係というのは、人生で初めて構築される人間関係であり、かつ、自分が成長過程であることも相まって、非常に影響力が高いからです。ポジティブなことだけでなく、ネガティブなことがあまりに上回ってしまうと、想像を絶するインパクトを人生を通してもたらしてしまうと言います。

著者の三凛さとしさんは、あまりに厳しい父親の影響で、自分の生き方を知らずしらずに縛っていたといいます。

「親ブロック」とは、親の発した言葉や態度から親の価値観や先入観を感じ取ってしまい、それに合わせて自分を制限するようになることを言います。

第1章

このように「親ブロック」という言葉を開発するくらいですから、かなり悩んでいたのでしょう。そして、自身でいろいろな試みをする中で、人間行動学者のジョン・ディマティーニさんが開発した自己啓発メソッド「ディマティーニ・メソッド」を元に、自分自身で、親子の人間関係を見直すステップを開発しました。

もっとフラットに「親子関係」を見つめてみると!?

三凛さとしさんほどでは、ないにせよ、みんなだれしも、そして自分の両親であっても、親から少なからず影響を受けています。こうした事実に客観的になることで、自分の生き方のクセや、あるいは両親の苦労や苦心を感じることができます。そして、自分の人生や親子の関係性をよりアップデートすることが可能になるのです。

親に対する先入観を捨てて、ありのままに見るようにすればいいのです。

第3章

とくに、三凛さとしさんのように、親の期待に寄り添うために過剰に自分の行動を制限してきた方は、一度、関係性を振り返ってみることがよいといいます。

親からの自分に対する要求以上のものを親に求め、それが果たされなかったことをいつまでも忘れずに居るのですから。

第3章

そして、こんなふうにも関係性を説きます。

でも考えてみると、親はすごいことをしてくれているのです。(中略)それにしても子ども1人を育て上げるのにかける朗よくと時間と経済力は、並たいていのものではないと思うのです。

第3章

子育てはそもそもとても大変なこと。これに向き合ってくれた!という事実をないがしろにしてはいけません。

「親子関係」を再構築して人生のフィードバックを得る視点とは!?

実は、親もその親に育てられて関係性を育み、よかったことも、悪かったことも体験しているんですよね。でも、よかったことや悪かったことってだれが決めているのでしょうか。実は、それは自分自身がたんにそう思いこんでいるだけかも知れません。三凛さとしさんは、書き出しこそ父親への違和感からかだいぶ語気があらいものの、このようなコメントを通して、柔和になっていきます。

親は人生のマスターではありません。あなたと同じように悩み傷つき、日々迷っている1人の人間なのです。

第3章

当然のことかもしれないですが、どうしても親→子のように、まもりまもられる関係性を維持していると気づきにくいことなのかも知れません。

そして、もちろん1人の人間として一生懸命に生きている人ならば、その時代背景の影響も存分に受けることになります。つまり、時代が求める親像や男、女像がことなれば、コミュニケーションロスが生まれるのは当然で、そうしたことも加味して互いの関係性を見つめていくことも重要なのです。

三凛さとしさんは、自分を見つめ直した経験を元に、「ディマティーニ・メソッド」をアップデートして独自の8つのステップを開発しました。

1)ネガティブ感情の源を明らかにする
2)親への「不幸の手紙」を書く
3)自分も同じことをしていたと自覚する
4)親の行為が自分の助けとなっていたことを知る
5)自分の行為が他者にも利益をもたらしていたと考える
6)親は正反対の性質を持っていたことに気づく
7)愛されていた証拠集めをする
8)親への「感謝の手紙」を書く

という流れです。詳しくは、ぜひ本書を手にとって見てください。

この8つのステップの根幹にあるのは、自分=被害者、他者=加害者という一方的な構図を融解させることにあると思います。頑張って生きていると、どうしても視野狭窄してしまいます。特に、自分がそれよりも圧倒的に大きい環境から受ける影響を多大に受けている感覚の中で、被害を受けているという先入観を持ってしまうことも多々あると思います。でも、底から抜け出さない限り、オープンで良好な人間関係を築くことは少し難しい。だから、自分の人間関係のクセや習慣を見直すことが大切なのだと思います。

三凛さとしさんは、親子関係で悩んでいたために、こうした親子起点でのアプローチをとりましたが、もしかしたら、日頃の人間関係や所属する組織に置きかけてみても、有用かもしれませんね。

お盆の季節です。帰省をしながら、じっくりと昔の思い出に浸りながら、これからの生き方について考えてみるのもよいでしょう。

あらゆるものの中で生かされている自分について興味がある場合、仏教について触れてみるのもおすすめです。過去の投稿「【今を生きるには、新しいOSが必要!?】青虫は一度溶けて蝶になる|藤田一照,桜井肖典,小出遥子」は、仏教の世界観全体に触れてみるのにとても良い本だと思います。おすすめです。

まとめ

  • 親の影響は偉大で大きい!!――人間にとって初めての人間関係であり、また自身も成長過程であるため影響力が絶大です!
  • もっとフラットに「親子関係」を見つめてみると!?――親も一人の人間として懸命に生きているし、子育てという偉業を成し遂げてくれたのです。
  • 「親子関係」を再構築して人生のフィードバックを得る視点とは!?――8つのステップで人間関係を見直し、被害者・加害者という一方的な関係から抜け出してみましょう。

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