エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する|グレッグ・マキューン

エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

現代人は努力をしないことは、悪だと決めつけています。しかし本来は小さな努力で、大きな成果を得ることのほうが重要なはずです。自分が努力せずにできる簡単なこと、でも大切なことを選び、小さな一歩を続けて歩むことです。そんなエフォートレスなやり方を続けることが、あなたの未来を軽やか明るくにすることでしょう。

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本当に努力と根性が必要?

努力と根性でなんとかしようというのは、ひとつの考え方にすぎない。

考え方を180度逆転させる

現代人は、力を抜くことに極端に恐怖心を抱くようになっています。努力こそが善で、楽をすることが悪いことだと。

しかし、これは一つの考え方に過ぎません。実際、ビジネスの世界では最小の努力で、最大の成果をもたらすように会社の舵取りは行われます。努力でも怠惰でもなく、スマートに結果を出すこと。大事なことを諦めずに、正気を保って生きていく、これこそが最善の”やり方(HOW)”なのです。

エフォートレス思考のやり方とは!?

投資の秘訣は、「怠惰なくらい楽をすること」

いちばん簡単な問題を見つける 投資家ウォーレン・バフェット

1.いちばん簡単で、いちばん大切な問題を見つけてみましょう
難易度を下げれば物事は力を入れなくても進みます。そしていったん動き出せば、勢いがついて動きはさらに加速する。そうして、雪だるま式(投資の原則である、利子に利子がつく複利も、これ)に成果が生まれてくるのです。

2.我慢を楽しいに変えてみましょう
やる必要はなくても、楽しいけどついやってしまう習慣を味方につけましょう。たとえば、テレビを見たり、ポッドキャストを聞いたり、友達とゲームしたり。そんな感覚で、できるものこそ継続の力をもたらします。

3.遅行指標(おくれて確認できる成果)を減らしてみましょう
すぐに結果が見えないと、苦しくなるもの。たとえば、10キロのダイエットを目標に掲げても、それを噛み砕き1日5キロのウォーキングをするなどのように、日々確認できる指標化を工夫しましょう。

4.不足思考から充足思考へ、考え方を変えましょう
不満をいうだけなら誰でもできますが、頭の中が無価値なゴミ溜めになり、エフォートレスの精神を阻害します。不満ではなく、感謝に注意を向けて、自分がすでに手にしているものごとにフォーカスしましょう。心理学の「拡張―形成理論」いにょると、ポジティブな感情は良い影響をどんどん広げる習慣があります。ポジティブな気分が高まると、視野が広がり、新たな可能性に目を向けやすくなり、心が開放的になり、創造性が高まり、社会性が増します。

5.「今」この瞬間に集中しましょう
今向き合っている物事、とくに人に集中しましょう。心を落ち着けて耳を耳を傾けるのです。人は人に多大な刺激を受けます。きっと相手も、あなたが受け止めてくれた感覚を持ち、そして、あなたとの関係性をより良いものにしていこうと互いが思えるような素晴らしい時間を過ごせることでしょう。アドバイスではなく、傾聴です。人が、「今」と認識できるのは2.5秒ほどの間だそうです。未来はこの2.5秒の積み上げなのです。

6.収穫逓減の法則を意識しましょう
努力を継続していると、ある一定のところで、それまでのように成果が得られなくなっていきます。例えば、執筆活動。1時間に4ページかけていたものが、1日中続けていれば、1時間に3ページ以下になることは目に見えています。努力にも適切な量があることを知りましょう。

7.小さなステップを踏み出しましょう
たとえ拙い言葉でも、ただの白紙よりは力があります。拙い言葉を書き始めなければ、名作はけっして生まれません。いま、こそエフォートレスなマインドセットを整えて、新しいアングルで一歩を踏み出す時です。

世の中に共通している一貫した原理とは?

編集者のピーター・カウフマンは「世界のしくみをすべて理解したい」と考えた。普通ならそんな目標は無謀すぎると思うだろう。(中略)だが、彼は近道を見つけた。

PART3 エフォートレスのしくみ化 一貫した原理を見つける

エフォートレス思考にとって大事なことは、世の中の原理原則に基づき、判断と行動をすることです。著者は、ピーター・カウフマンの発見を引き合い説明しています。

この編集者ピーター・カウフマンは、「世界の仕組みをすべて理解したい」と思い、科学雑誌『ディスカヴァー』の巻末インタビューを144冊分すべて読み漁りました。そこで、3つの分野に3つの共通した法則性を発見しました。1.無機物の宇宙における「ニュートンの運動の第三法則」。2.生物学における「マーク・トウェインの猫の尻尾をつかむ者は、必ず引っ掻かれる」。3.人類の歴史における「あなたが人に接するように、人はあなたに接する」。というもので、これを「鏡像作用」と名付けたそうです。

これはつまり「人は自分が与えたものを得る」ということです。エフォートレスの一歩目を踏み出すために心強い言葉です。

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頑張り続けないといけない!怠けてはいけない!と心の底で思いながら仕事をされている方が多いのではないでしょうか。私も実際そうです。でも、本当にがむしゃらに頑張ることだけが正解でしょうか?本書は、そういった既成観念を打ち砕いてくれる良書です。楽しく簡単にできることの内、とくに効果的なことにまずは着目すること。これだけでも明日からさまざまな効果があるかもしれません。ぜひ、多くの方に手にとっていただきたい

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