好奇心に満ちたハードワークを!!『RESET[リセット] 新しい自分を「再起動」する方法』井上裕之

『RESET[リセット] 新しい自分を「再起動」する方法』井上裕之の書影と手描きアイキャッチ
  • 変わりたいのに変われない、そんな自分にイライラしたことはありませんか?
  • 実は、これは意志の弱さでも能力不足でもないんです。
  • なぜなら、人間には「帰巣本能」があり、どんなに頑張って変化しても慣れ親しんだ場所に戻ってしまうという本質的な特性があるからです。
  • 本書は、この現実を受け入れたうえで、思考のクセをリセットし、可能性の枠を外していく段階的なアプローチを提示してくれます。
  • 本書を通じて、社会に飼いならされた私たちが、好奇心を駆動力にした最強のハードワークで野生の力を取り戻していく道筋が見えてきます。

井上裕之さんは、歯科医師でありながら経営コンサルタント、そして作家として多方面で活躍される方です。

医療現場で培った人間観察力と、ビジネスの現場で磨いた実践的思考法を組み合わせた独自のアプローチで、多くの人の人生変革をサポートしてきました。

これまでに数十冊の著書を手がけ、特に自己変革や目標達成の分野で注目を集めています。

井上さんの魅力は、理想論ではなく現実的な視点を持ちながらも、人間の無限の可能性を信じ続けているところです。

医師として人の生と向き合い、経営者として結果を求められる中で身につけた「現実を見据えつつ、可能性を諦めない」という姿勢が、この『RESET』にも色濃く反映されています。

無意識に作ったレールを外れる勇気

変わりたいのに変われない。 そんな悩みを抱える人は多いんです。

でも井上さんは、この本で驚くほど現実的な視点を提示してくれます。

「みんな「元に戻ってしまう」のです。変化した新しい自分をキープできず、気がつくと元の自分に戻ってしまう…そんな「心のリバウンド」」

人間には帰巣本能があるんです。 どんなに頑張って変化しても、慣れ親しんだ「いつもの場所」に戻ってしまう。 これは意志の弱さではなく、人間の本質的な特性なんですね。

だからこそ大切なのが、まず自分のパターンを理解すること。 「なぜ私たちの心は『いつもの場所』に戻るのか。それは、その場所が安全だからです。外敵から襲われる心配もなく、リラックスして過ごすことができるからです」という指摘に、深く納得させられました。

安全地帯にいることの心地よさ。 でも同時に、そこから出られない息苦しさ。 この矛盾した感情こそが、変われない理由の核心なんです。

井上さんは「あなたが変われない理由は、決して『環境』のせいではありません。

問題は、あなたがレールを降りる勇気があるかどうか、それだけなのです」と言い切ります。

無意識のうちに作ってしまったレール。 親の影響、教育環境、そして周りのドリームキラーたちによって敷かれた「安全な道」。 でも本当にそのレールの上を歩き続けて、自分らしい人生と言えるでしょうか?

レールから降りるのは確かに勇気がいります。 でも、その勇気を出せるかどうかで、人生は大きく変わるんです。

思考のクセをリセットする技術

変化への第一歩は、自分の思考パターンを客観視することなんです。

井上さんが提案する「リセット」の核心は、頭と心を一致させること。

「リセットとは、そうした『頭と心を一致させること』つまり、意識と無意識を一致させることを意味します」

私たちは日々、無数の思考を巡らせています。 でもその多くが、実は自分でコントロールできない妄想や不安なんです。

「リセットするためのポイントは、『常に自分自身にフォーカスして考える』ということです」 この言葉が、すべてを変える鍵になります。

他人がどう思うか、世間がどう評価するか。 そんなことばかり気にしていると、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまうんです。

特に印象的だったのが、不安との向き合い方です。

「『これは誰の課題か?』と考えるだけで、渦を巻いた思考がリセットされています」 「もう一つ、考え方のクセをリセットするために知っておいてほしいことがあります。それは、『すべての不安は妄想だ』ということです」

心配や不安に苛まれているとき、それが本当に解決すべき問題なのか、それとも単なる妄想なのかを見極める。 この習慣を身につけると、驚くほど心が軽くなります。

「自分のクセを自覚して、そのメリットとデメリットを客観的に判断し、『常に自分自身』にフォーカスして、『他者の課題』は切り離していきましょう」

自分にできることだけに集中する。 他人の課題は手放す。 この境界線を明確にすることで、本当の意味での自由を手に入れることができるんです。

野生化して可能性の枠を外す

最も心を打たれたのが、井上さんの「可能性」に対する考え方でした。

「誰の未来にも平等に、無限の可能性があります。私たちは何にだってなれるし、どんな未来でもつかむことができます」

この言葉には、深い確信が込められています。 でも現実には、多くの人が自分の可能性を制限してしまっている。

井上さんは4つのブレーキを指摘します。

  • 決めつけのブレーキ
  • 抑圧のブレーキ
  • 縛りのブレーキ
  • 同調のブレーキ

これらのブレーキの根源は、社会に「飼いならされた」状態にあるんです。 親の影響、教育環境、ドリームキラーの存在。 これらすべてが、私たちの野生の感覚を奪ってしまう。

「過去とは『解釈』によって、いかようにも変えられるものなのです」 この発想の転換が、すべてを変える起点になります。

そして井上さんは言います。

「可能性の上限をリセットするために、まず大切なこと。それは『自分の飢餓感を備える』ことです」 「上限なんて決めずに、常に最大を目指してください」

まさにスティーブ・ジョブズの「Stay hungry, Stay foolish」の精神ですね。

ハングリーでいること。 愚かでいること。 これこそが、社会に飼いならされた私たちが取り戻すべき野生の感覚なんです。

「圧倒的」な目標を持つこと。 現実的ではなく、自分が本気で実現したいと思える目標。 そして「ゴールは、人生の終点ではありません。未来は、ゴールの先にもずっと続いているものです」という視座を持つこと。

でも単に目標を立てるだけでは不十分なんです。 井上さんが最も強調するのが、好奇心を駆動力にした最強のハードワークという考え方。

「あらゆることに好奇心を持て」 「たとえるなら、好奇心が豊かな人は、解像度の高いカメラを持った人です」

好奇心が豊かな人は、世界の細部まで鮮明に捉えることができます。 そして「人生とは、人との関わりによって導かれていくもの」という視点も重要です。

ハードワークというと、ただ闇雲に努力することだと思われがちですが、井上さんの提案は違います。

「ハードワークをすればするほど、自分の力に自信を持てるようになる。人生の岐路と思える場面でも、堂々と困難な道を選ぶことができるようになるでしょう」

これは、好奇心に満ちた知的で情熱的なハードワークなんです。 「まずは努力の量を増やす。それがあなたの成長の基礎をつくってくれることは間違いありません」

与えられたものを克服して、勝手に人生を諦めたり、努力不足を環境のせいだと言い訳するのは、今日で終わりにしましょう。 マジョリティという安易な道を抜け出して、マイノリティになる勇気を持つ。

そして「人生にミッションを抱け、ビジョンを立てよ」という井上さんの言葉通り、自分だけの使命を見つけていく。

好奇心と情熱に満ちたハードワークで、すべてを達成する。

私は、この言葉を本書を読んでいる中で、心のなかに浮かばせることができました。

私たちは本来、もっと自由で、もっと可能性に満ちた存在なんです!!

社会のレールに縛られることなく、好奇心を駆動力にして自分だけの道を切り拓いていく。

そんな野生の力を、もう一度取り戻してもいいんじゃないでしょうか。

井上裕之さんの『RESET』は、単なる自己啓発書ではありません。 現実を直視しながらも、人間の無限の可能性を信じ続ける、希望に満ちた人生論です。

変われない自分を責めるのではなく、まずその現実を受け入れる。 そして思考のクセを見抜き、可能性の枠を外していく。 この段階的なアプローチが、とても実践的で説得力があります。

レールを外れる勇気を持って、野生化して生きていく。

そんな人生を送りたい人に、心からおすすめしたい1冊です。

最強の生き方というのは、自分自身の感性で自ら作り出していくものです。こちらの1冊「人生を誰かにあけわたさない本当の“生き方”とは!?『世界観の創り方』長倉顕太」もぜひご参考に!!

まとめ

  • 無意識に作ったレールを外れる勇気――戻る場所を変えちゃえばいいんです。帰巣本能は、素直なものです!!
  • 思考のクセをリセットする技術――もっと自分自身を大切に、常に自分自身にフォーカスして考えてみましょう。
  • 野生化して可能性の枠を外す――レールを外れる勇気を持って、野生化して生きていきましょう。そして、野生の感覚に裏打ちされた好奇心と情熱に満ちたハードワークで、すべてを達成しましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!