人生を誰かにあけわたさない本当の“生き方”とは!?『世界観の創り方』長倉顕太

世界観の創り方
  • 自分を確かに見つめて、生きるすべはあるでしょうか。
  • 実は、世界観を創り、それを発信しながら生きていくことが重要かもしれません。
  • なぜなら、それは、自分で自分を引き受ける生き方になるから。
  • 本書は、自分の完成や創造性を止めない生き方を根本から考える刺激を提供してくれる1冊です。
  • 本書を通じて、いったい何が大事なのかをもう一度、検討する機会を得ます。
長倉顕太,石井裕之
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世界観をつくれ!?

長倉顕太さんは、編集者・プロデューサー・作家として多方面で活躍されているクリエイターです。元・大手出版社の編集者として、20万部を超えるベストセラーを多数手がけ、その後は独立し、自らのメディア運営やオンラインサロンなども展開。

“破天荒な思考”と“過激な言葉選び”でも知られますが、その根底には、現代人の思考停止に対する痛烈な問いかけと、個人が自らの「世界観」で生きる時代への確信があります。

彼の発信は、一貫して「自分の人生を生きろ」というメッセージに貫かれており、マーケティング、自己啓発、出版、教育など多岐にわたるフィールドでその思想を展開しています。

長倉さんの1冊は、こちら「【環境を変えれば、ポジティブな変化になる!?】移動する人はうまくいく|長倉顕太」も多くの方に手に取っていただいている書籍だと思います。ぜひリンクからご覧ください。

長倉さんが強調するのは、「情報発信をすること」や「移動すること」などの直接行動をするということです。行動をすれば、自分の感性を磨きながら、自分自身の理解を深め、そして、他者から刺激を得て、機会を見出しながら、よりよい人生のあり方を試行錯誤してくことができるからです。

実際にやってみる!ということがとても大事になのに、多くの人は、実際にやってみることをしません。

よくこんな話があります。

  • 考える人の中で、実際にやってみる人は、10人に1人。
  • そして、その中で、続けられる人は、さらに10人に1人。

10人に1人かどうかはわかりませんが、それだけやってみるということのハードルは高いのかもしれません。確かにバイアスがかかって、現状維持を行っていくほうが理にかなったことであると、人間は錯覚してしまう生き物なので、それは仕方ないことかもしれません。

でも、世の中には実際にやってみることまで、辿り着く人も確実に存在するということです。

問題は、「わかってても動けない」ってことなんだよ。

行動すれば人生が変わっていくことを理解していても、でも、なかなか行動できないという人に対して、長倉さんは叱咤激励をします。

キーは、「世界観と情報発信」にあると言います。

世界観を持つということは、“自分で”判断する基準を持つということです。さまざまな情報の刺激の中で、自分が理想とする生き方を模索していき、実行に移していくためには、自分で考えて、自分の納得感を作っていくことが何より大切です。

そう、「生きる意味」(価値観)は自分で創るんだよ。

自分が答えだ!と言い切るにはどうしたらいいか?

そのためには、何を大切にするのか、そのために、どのような行動を“している”のか、自他ともに認める自分自身に常になっている必要があるのです。

私たちは、これまでの教育で、答えや選択肢があることに慣れすぎています。

でも社会には、正解は無数に存在しているし、そもそも問題自体も、作らなければ、問題として認識することができません。

この大きな転換の中に実はあるのに、それに気づかないままで、問題や答えがどこからともなく与えられるという幻想に取り憑かれていては、いつまでたっても、自分を探し続けてしまうことになります。そんなものは、創るしかないのに、なぜか誰かが与えてくれるようなものとして、時間を、自分を、浪費することを続けてしまいます。

世界で一流につながるには!?

何より欠かせないのが、自分の世界観を創り、発信していくためには、広い世界で揉まれる必要があるということです。

一つの組織や地域で暮らすのではなく、多くの人に会って、いろんなカルチャーに触れて、そして、自分の当たり前を常に更新していく作業が本当に生きていくということです。

自分自身は、よく会う5人の人の平均であると言われることがあります。これはあながち嘘ではありません。一流の人が周りにいれば、その人に引き上げてもらえますが、その反対も然り。

大切なのは、自分自身の価値観を元に、「誰が一流か」を特定して、その感性のままに、その人(たち)とともに、時間をともにして、社会と積極的に関わっていくことです。

重要なのは、自分の心の目でものごとを判断するということです。

欲をなくして、見るってこと。
いや、欲をなくして、観るのほうが正しいかな。

一流の価値観と価値観が重なり合うようにして、自分自身の価値観(世界観)が出来上がっていくのです。

だから、自分が好きだな!いいな!と思うものごとを、積極的に発信していくことで、それをともにできる人を引き寄せていくことができるはずです。

だから、世界観を創るということと、発信をするということは、順番ではなく、互いに相乗効果の関係にあると言えるのですね。

成功者と普通の人の違い。これは行動したかどうかだ。ただそれだけ。

世界観を自らつくり上げていくことを意識しましょう。そして、ひたすらに決めて行動するのです。

もしかしたら、とっかかりとしては、なにか違和感を感じていることや、怒りを感じていることにあえて向かってみるのもいいかもしれません。人間生きていれば、なんだかモヤモヤするなぁ、と思うことって結構たくさんありますよね。

自分がなぜそういう感覚に陥るのか、その背景にはどんな価値観や世界観の可能性が眠っているのかを紐解くのも良いです。

いずれにしても「何も考えずに自分の行動を決める」ことは避けたいのです。

それはそのまま「他者の人生を歩んでいくということ」になってしまうのです。

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太い線を引いているか?

成功している人は、「自分で価値」を決める人です。

そう考えると、「お金を払うだけで得られる価値」、例えば、有名ブランドのモノを購入するとか、有名な高級車を買うとか、勝手満足するだけのことにお金を払っているだけなのはどうか・・・ということに、意識を向けてみましょう。

有名ブランドのモノを買ったら、自分でコーディネートして、自分の世界観の中で発信してみるとか、有名な高級車を買ったら、その車で自分の見聞を広げるために、日本の津々浦々をひたすら旅をして、自分の感性を磨くとか、そういうことまでセットでないと、結局は誰かが決めた価値観の中で、満足して、誰かの決めた人生を過ごしていくスパイラルから抜けられないのです。

そもそも、「目に見えるもの」は本当に役立たない世の中になった。学歴とか資格とか、ほんとにいらないと思うね。もはや。
いつも言ってるけど、資格なんか取った瞬間にコモディティ化するんだし。
だから、アナタにやって欲しいのは、「目に見えないもの」「残らないもの」に積極的にお金と時間を使って欲しいってこと。

突き詰めていくと、普段の「生き様」が、それがそのまま需要なんだ!ということに行き着くのです。

長倉さんは、本書の中で繰り返しこう語ります。

「スキル(点)を集めるな、線を描け」と。

目先のスキルや肩書に飛びつくのではなく、それらを“どうつなげるか”こそが重要だということです。つまり、「何をやってきたか」ではなく、「なぜやってきたか」――その理由を持っているかどうかで、人生の輪郭はまったく違ってくるのです。

スキルは点。
でも、生き様は線。
線が太くなればなるほど、自分の発する言葉や行動にも“重み”が生まれる。

長倉さんは、自分の人生を「太い線で描く」ことの重要性を強調します。

それは、単に経歴を飾ることではありません。
むしろ、むき出しの感情や違和感を起点に、何度も移動し、行動し、発信し、失敗と挑戦を繰り返してきた自分だけの“世界観”を築いていくこと。

情報社会の中で、どうしても「点」ばかりに目がいきがちな今だからこそ、
「線としての人生」を意識すること。
そしてその線を自らの手で引いていく覚悟こそが、何よりの資産になる。

それが、長倉さんの伝えたい“世界観の創り方”なのです。

結局のところ、どんなに情報が溢れ、どんなにノウハウがあっても、
他人のつくった「正解」の中では、自分らしく生きることはできません。

自分の違和感に耳を澄ませ、移動し、行動し、発信しながら、
スキル(点)を自分なりに結びつけ、太い一本の線にしていく。
その線こそが「世界観」であり、「生き様」なのです。

そして、長倉顕太さんはその本質を、こう言い切ります。

結局は、「自分で自分の人生をプロデュースするしかないから」なんだよ。

他の誰かの人生を生きるのではなく、
自分の価値観で、感性で、選び取った人生を――。

本書は、そのための最初の一歩を踏み出すための、力強い指南書です。

まとめ

  • 世界観をつくれ!?――それは自分の価値観を生きた証として、自分の中に描き出されていくものです。
  • 世界で一流につながるには!?――自らが大切にすることを決め、発信し続けることです。
  • 太い線を引いているか?――その独自の線が、世界観の発信になります。
長倉顕太,石井裕之
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