知的インプットを増やし、自らを知り、アウトプットせよ!?『読書を仕事につなげる技術』山口周

読書を仕事につなげる技術
  • どういう人が、仕事を上手に作り上げていくことができるでしょうか。
  • 実は、読書をする人かも。
  • なぜなら、読書とは、著者・自身との対話であり、そして、アウトプットへとつながる良質なインプットの機会だからです。
  • 本書は、山口周さんによる仕事と読書を考える1冊です。
  • 本書を通じて、「独学」を通じて、いかに社会との接点を作っていくのか、その考え方と方法論を学びます。
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独学を大切に!?

山口周さんは、独立研究者・著述家・パブリックスピーカーとして活躍されている思索の実践者です。

電通、ボストン コンサルティング グループを経て、現在は企業の経営・人材開発・イノベーション分野で幅広く助言を行っています。その活動領域は多岐にわたり、アート、哲学、教養、経営思想など、ビジネスと人文知を架橋するユニークな立ち位置で知られています。

著書には『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『武器になる哲学』『ニュータイプの時代』『ビジネスの未来』などがあり、いずれもベストセラーに。

彼の仕事は、「問いを立て、構造を見出し、視座を変えること」に長けており、読者に深い内省と実践的なヒントを与えてくれます。

すべてのことは「独学」で学べる

そう語る山口周さん自身、ビジネススクールで経営を体系的に学んだことはないといいます。にもかかわらず、企業の経営戦略をリードするコンサルタントとして、あるいは次々とベストセラーを生み出す著述家として、独自の視点を社会に届けてきました。

その背景にあるのが、読書を通じた「独学」の積み重ねです。

裏を返せば、たとえ名門校に通っていたとしても、いくら素晴らしい講義を受けていたとしても──もし「本を読む習慣」がなければ、知的な仕事を継続するのは難しい。言い換えるならば、知的生産に携わる人にとって、読書とは“インフラ”のような存在なのです。

では、どうすれば読書を成果につなげていけるのでしょうか?

ここで重要になってくるのが、「読み方」と「選び方」、つまり、“どのように読むか”“どこに時間を投じるか”という意思決定です。

本書は、まさにその点に光を当てた1冊なのです。

読書は「仮説検証」の入り口。

本をたくさん読むこと。それは確かに、知的な営みの第一歩かもしれません。

しかし、山口さんが本書で強調しているのは、「どれだけ読んだか」ではなく、「読んだ後に何をするか」です。

つまり、読書とは“行動のきっかけ”にすぎないのです。

読んだ本から得た知識や洞察をもとに、自分なりの仮説を立ててみる。そして、それを現実の仕事や対話の場で試してみる。反応を観察し、修正し、また次の仮説を考える。その循環の中で、はじめて読書体験は「完結」するのです。

読書はインプットではなく、仮説形成と実験のプロセス

たとえば、「この戦略は自社にも応用できるのでは?」という問いが浮かんだら、小さく試してみる。あるいは、著者の主張に違和感を覚えたら、その理由を深堀りして、自分の立場を言語化してみる。

こうした姿勢こそが、「読むだけで終わらせない」読書=仕事につながる読書の本質なのだと、本書は語りかけてきます。

読書とは“スキーマ”を建設すること!?

では、なぜ仮説を立てて行動することが重要なのでしょうか?

それは、知識をただ集めるだけでは、本当の意味で“使える知”にはならないからです。

「スキーマ(認知の枠組み)」という言葉を用いて、読書を通じて私たちが目指すべき知的基盤を解釈してみましょう。

スキーマとは、単なる知識の集積ではありません。経験や知識をもとに、自分なりの判断軸や問いのパターンをつくること。そしてそれを、現実の課題に応じて柔軟に組み合わせ、応用する力です。

このスキーマをつくるには、読書によるインプット → 自分なりの文脈での加工 → 現場でのアウトプットという、知的生産の循環が不可欠になります。

これはまさに、ものづくりのプロセスに似ています。

素材(知識)を仕入れ、自らの加工場(思考)で試行錯誤し、製品(アウトプット)として世に出す。しかも、出した反応によってまた仕入れや加工法を変えていく。

この循環が回り始めたとき、読書はもはや趣味や情報収集にとどまらず、「知的な仕事」の中核を担う手段となっていきます。

さまざまな本から得た知識を貯蔵し、文脈に応じてそれらを組み合わせることで知的成果を生み出すことが求められます。

読書を知的生産の源とするには、読み方だけでなく、そもそも「何を読むか」も極めて重要です。

山口さんは本書で、読書の選び方について印象的なたとえを用いています。

ビジネス書は「規定演技」、教養書は「自由演技」のための素材である──と。

規定演技とは、ある程度決まった形式の中で「うまさ」を競うもの。仕事で直面する課題に即効性をもって応えるには、ビジネス書が適しています。フレームワークや成功事例、実践知が詰まっており、再現性のある解決手段をすばやく得ることができます。

一方で、自由演技は、自らの表現力や独自性を試される世界です。

これに必要なのが、歴史、哲学、文学、芸術などを含む「教養書」。それらはすぐには使えないかもしれません。しかし、知的思考の幅を広げ、問いの質を高め、独自の視座を築いていくためには不可欠な素材なのです。

つまり、規定演技だけでは“よくできた模倣”はできても、“自分ならではの創造”には至れない。だからこそ、読書の選書にはバランスが必要だと山口さんは説きます。

短期的な成果につながるビジネス書を読むと同時に、長期的に思考の厚みをつくる教養書も読み重ねる。その繰り返しが、あなたの「知的演技力」を育ててくれます。

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すべてを読む必要はない!?

「読書」と聞くと、最初から最後まで丁寧に読むことが美徳だと思われがちです。

しかし山口さんは、その前提をやさしく覆します。

読書において大切なのは、「全部読む」ことではなく、「何かを得る」こと。

つまり、目的は知識の“網羅”ではなく、知的成果の“抽出”なのです。

ここでヒントになるのが、いわゆる「パレートの法則(80:20の法則)」です。

すなわち、全体のうちの2割が、8割の成果を生み出す。これはビジネスの世界でよく使われる法則ですが、読書においても応用がききます。

一冊の本のうち、あなたの知的好奇心を刺激し、行動を変えるヒントになるのは、実はたった2割かもしれません。

だからこそ、無理に最初から最後まで読み切ろうとするよりも、「おっ」と思える部分に出会ったら、そこにじっくり立ち止まってみる。その一節から、自分の中の問いと結びつけてみる。そこから読み進める。

「ここには何かある」という感覚を大事にする

こうした“引っかかり”から始める読み方は、まさに知的生産を目的とする読書の入り口になります。

本とは、すべてを消化する「食事」ではなく、アイデアを引き出す「触媒」でもあります。

読書とは、“知の投資”である、と考えてみる。

読書にかける時間は有限です。仕事も忙しい、家庭もある、やりたいことは他にもたくさんある。だからこそ、私たちは「読書のリターン」を意識してみてもよいのかもしれません。

山口さんが本書で示唆するのは、読書を“投資”としてとらえる発想です。

すべてを理解しようとするのではなく、「この一冊から、自分の行動や思考に変化をもたらす種がひとつでも拾えれば、それで投資としては成功」という構え方。

もし本を読んでいて、よくわからない部分が出てきたら──

それは今の自分にはまだ必要ではないか、もしくは、関心の枠外にあるというだけのこと。

大事なのは、“わからなかった自分”を責めることではなく、その本の中にある「今の自分にとって意味のあるヒント」を探しに行く姿勢なのです。

そしてそのヒントが見つかったとき、それをもとに自分なりの問いを立て、行動に落とし込んでみる。こうして読書は、内省と実践を通じて“知の複利”を生み出していきます。

まさに読書とは、知的成長のための最良の投資であり、時間という資源の最も価値ある使い方のひとつなのです。

まとめ

  • 独学を大切に!?――自ら知の海へ飛び込み、そこから絶えずフィードバックを得続けていることが、知的生産のプロセスには不可欠なのです。
  • 読書とは“スキーマ”を建設すること!?――それがインプットと化学反応をもたらし、知的思索のアウトプットをより豊かにします。
  • すべてを読む必要はない!?――気になる“2割”が、あなたを育てるのです。
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