- 人生の舵取りをよりよく行っていくためには?
- 実は、本を読むことかも。
- なぜなら、本はコミュニケーションの方法と人とともにあることを学ばせてくれるからです。
- 本書は、本を読むことについて、その価値を見つめる1冊です。
- 本書を通じて、本というコスパ最強の活動を積極的に取り入れるヒントを得ます。
本はコスパ最強!?
長倉顕太さんは、作家・プロデューサー・編集者です。1973年、東京都生まれ。学習院大学卒業後、職を転々としたのち、28歳で出版社に転職。編集者として数々のベストセラーを生み出し、これまでに手がけた書籍の累計発行部数は1,100万部を超えます。
編集者としての10年間で、担当した142作中、5万部超が65作、10万部超が22作、年間ベストセラー入りが6作という驚異的な実績を誇ります。単なる“売れる本”ではなく、読者の生き方や考え方に強く働きかける「問題提起型の本づくり」に一貫して取り組んできたのが特徴です。
独立後は拠点をハワイ・ホノルルやサンフランシスコに移し、海外と日本を行き来しながら活動。現在は、出版を起点としたコンテンツ・マーケティングのプロデュースや、テレワーク化/ビジネスのオンライン移行支援、さらには、海外での子育て経験を活かした教育事業(特にギフテッド教育)にも注力しています。
SNSやYouTubeなどでも積極的に情報を発信し、「常識にとらわれず、自分の頭で考え、自分の足で生きる」ことの大切さを提唱し続けています。
「本を読む人は、うまくいく」とは、なぜ言い切れるのでしょうか。
その理由のひとつは、圧倒的な“費用対効果の高さ”にあります。
たとえば、著者が1冊の本を書くのに100時間かけたとしましょう。東京都の最低賃金(2025年現在およそ1200円)で換算すると、それだけで12万円分の労働価値に相当します。
さらに、本を書くにはそれ以上の「知識の蓄積」が必要になります。著者が1000時間をかけて習得した専門的な知見や経験。それを時給1500円で計算しても、15万円分。つまり、トータルで約27万円の価値が1冊の中に凝縮されているのです。
にもかかわらず、読者はその本をたったの1,500円前後で手に入れることができる。
これはどういうことか?
言ってみれば、本とは「他人の時間・知見・経験」を、極端に安く“買える”手段なのです。こんなにもレバレッジの利いた投資は、他にそうそうありません。
しかも、出版社は編集者が構成を整え、印刷会社が仕上げ、営業が書店に並べて、あなたの手元に届けてくれる。読者はただ、それを開くだけで、著者の世界を“疑似体験”できてしまうのです。
この“コスパ最強メディア”を活かさない手はありません。
人は現実には移動せずとも、本を通じて、まるで別の人生を生きたかのような体験をすることができます。
長倉顕太さんは、本を読むことの本質をこう捉えます。
「移動せずに自分の脳内を書き換えられるから『移動したのと同じ効果』を得られる」
これは、まさに“脳内旅行”です。実際に遠くに行かなくても、自分の枠の外にある世界へアクセスできる。それが本の力。
そしてこの「本による脳内移動」には、具体的に3つの効果があると著者はいいます。
- 文字情報だから高速インプットが可能
映像よりも情報量が多く、より濃密に、より早く世界観を取り込めるのが読書の強みです。
- 思考の可動域が一気に広がる
自分がこれまでいた場所とはまったく異なる視点に出会い、価値観の地図を更新することができます。
- 不安を削り、決断のスピードが上がる
情報に触れ、仮想的に未来を“先取り”することで、選択肢の見通しが立ち、迷いが減っていくのです。
つまり、本を読むという行為は、単に知識を得るだけでなく、思考のスピードと範囲、そして意思決定の質を高めてくれる手段なのです。
自分を磨くための読書とは!?
情報に向かうことで、自分の人生を“取り戻す”。
人生とは、自らの意志で向かっていけるかどうかで、楽しさも手応えもまるで変わってくる——。
それは、逃げれば逃げるほど視野が狭まり、世界が“他人ごと”になってしまう一方で、向き合えば向き合うほど、人生が“自分ごと”に変わっていくからです。
そして、そのために必要なのが、情報や刺激、そして体験に自ら向かっていく姿勢。
本を読むという行為は、その第一歩になります。
なぜなら、読書とは、他者の思考や経験を通じて、「まだ自分が出会っていない世界」との出会いをつくる行為だからです。
長倉さんが語るように、本は“脳内旅行”を可能にしてくれます。
そしてその旅路のなかで、私たちは他者の価値観を借りながら、自分の価値観を相対化し、更新していくことができる。
そうやって、情報に向かう。
他者と出会う。
そのなかで、自分という存在の輪郭が、少しずつ、確かなものになっていく。
つまりは、人との関係性のなかにこそ、自らを見出していくということ。
そしてそれは、本を通じてでも、きっとできるのです。
私たちがなかなか決断できなかったり、動き出せなかったりするのは、意志や勇気の問題ではありません。
もっと根本的に、「答えはひとつ」という教育を刷り込まれて育ってきたからです。
学校教育では、「正解を出すこと」がよしとされてきました。
でも人生においては、答えなんて一つじゃない。
むしろ、「これが正解」と信じ込むことこそが、可能性を狭めてしまうのです。
「そもそも私たちは、地図を持とうという発想にならない。
それは『答えは1つ』と教育されているからだ。」
長倉さんはこのように言います。
つまり、「決められない」「動けない」と感じるとき、本当に必要なのは、自分の思考の“前提”を見直すことなのです。
そして、その前提を揺さぶってくれるのが、本との出会いです。
本を読むことで、「この考え方があってもいいんだ」「この選択肢もあるのか」と視野が開かれていく。
それが、最初の“一歩”を踏み出すエネルギーになるのです。
読書とは、社会関係資本への“投資”である!?
本があれば、次のようなメリットを享受することができます。
1.読解力が身につく。
2.能動的に情報に触れることに慣れる。
3.人間関係の構築に役立つ。
本を読むことの価値は、単なる知識の獲得にとどまりません。
実は、読書を習慣にすることで、現代を生き抜くうえで不可欠な力が、自然と身についていきます。
ここでは、長倉顕太さんの主張にも通じる「読書が育む3つの力」を紹介します。
1.読解力が身につく
読解力とは、単に文章を読む技術ではなく、「相手の意図を読み解き、自分の中で再構成する力」。
本を読むことで、構造化された思考や、文脈を掴む力が磨かれていきます。
これは仕事でも、日常のコミュニケーションでも、大きな武器になります。
2.能動的に情報に触れることに慣れる
読書は「受け身」のようでいて、実は「能動的な情報摂取」です。
自分で本を選び、自分のペースで咀嚼し、自分なりの解釈を試みる——
このプロセスが、“情報を受け流さず、問いを立てながら読む姿勢”を育てます。
SNS時代の情報の波に溺れないための、いわば「思考の筋トレ」とも言えるでしょう。
3.人間関係の構築に役立つ
意外かもしれませんが、本を読むことは“人間関係”の力も鍛えてくれます。
なぜなら、読書によって他者の立場や感情、背景に共感する訓練が積まれるからです。
また、読書体験は会話のきっかけにもなり、相手との共通言語や話題を増やしてくれます。
本を通じて他者理解が進むと、結果として信頼関係の構築や対話の質も深まっていくのです。
読書するかしないかで、人生に大きな差が出てしまう。
その理由は、とてもシンプルです。
私たちの世界は「言葉」でできているからです。
私たちは、言葉によって世界を認識し、言葉によって他者とつながり、言葉によって未来を描いています。
言葉がなければ、想像することも、共有することも、選び取ることもできない。
だからこそ、読書は強い。
本を読むことは、言葉の海に飛び込むこと。
そしてその中で、自分だけの視点を得て、考え、語り、行動する力を育むこと。
長倉顕太さんは、本を読むことによって、「逃げずに人生に向き合える自分になる」と語ります。
正解にしがみつくのではなく、問いを立て、自分なりの地図を描く。
それが、“うまくいく人”の共通点なのかもしれません。
「読書も人間関係も、“狭く深く”より“広く浅く長く”」——
この一文は、読書を“孤独な営み”と捉えがちな私たちの意識を、やさしく揺さぶります。
なぜなら、読書とは、本来他者との関係をつくる行為だからです。
著者という“他者”の思考に触れること。
本を介して共通言語を持ち、対話が生まれること。
さらには、本で得た問いや視点をきっかけに、自ら世界へ踏み出していくこと。
こうして私たちは、知的なネットワークを広げながら、「社会関係資本」を育んでいるのです。
社会関係資本とは、簡単にいえば「あなたが持つ人間関係のネットワーク」。
現代社会では、このネットワークの“広さ”と“多様性”が、人生の質を大きく左右するといわれています。
つまり本を読むことは、単なる“知識の貯金”ではありません。
むしろ、“関係性の種まき”でもあるのです。
だからこそ、読書とは未来への投資。
それは、知的資本 × 社会資本という複利のかかる営みなのです。
現代で最も重宝されるのは「知識の仲介者」
現代において、最も重宝されるのは「知識の多さ」そのものではなく、
知識をつなぎ、意味づけし、他者に届ける力を持つ人です。
つまり、「知識の仲介者」。
さまざまな分野を“広く浅く”、ときに“狭く深く”横断しながら、世界を立体的にとらえる。
それらの知を、自分なりの視点で解釈し、人との関係性のなかで活かしていく。
そのとき、私たちは本の中だけではなく、社会のなかでも“読む力”を発揮しているのです。
長倉顕太さんが本書で繰り返し伝えてくれるのは、
「自分の人生を取り戻すには、まず“読む”ことから始めよう」というメッセージです。
逃げずに向き合う。
問いを立て、自分の言葉で考える。
そして、人とつながる。
そのすべては、「本を読む」ことから始めることができます。
長倉顕太さんの1冊はこちら「【環境を変えれば、ポジティブな変化になる!?】移動する人はうまくいく|長倉顕太」も大変おすすめです。ぜひあわせてご覧ください。

まとめ
- 本はコスパ最強!?――書くのも、作るのも大変なのに、非常に安価に手に取ることができる、大変ありがたい媒体なのです。その上、自ら積極的に情報を取りに行くという“修行”がセットになっています。
- 自分を磨くための読書とは!?――世界に向かっていく行為そのものなのです。
- 読書とは、社会関係資本への“投資”である!?――知識の仲介者として、社会の価値を編み出すことができるようになります。
