【「すぐやる」は自分も他人も大切にする!?】「すぐやる」力で差をつけろ|千田琢哉

「すぐやる」力で差をつけろ
  • どうしたら、自分の時間を大切にすることができるでしょうか!?
  • 実は、あらゆることを「すぐやる」ことにヒントがあるかも。
  • なぜなら、仕事の速さは、「すぐやる」ことが起点にあるから。
  • 本書は、自分の時間を、そして人の時間を、大切に使うための時間の捉え方を問う1冊です。
  • 本書を通じて、時間の使い方を再検討する視野を得ることができます。
千田琢哉
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「すぐ」やろう!?

周囲にべらぼうに仕事が早い人はいませんか?

そんな人は、実は「すぐやる」習慣を身に着けている人かもしれません。仕事が遅い人のほうが、むしろ締切に追われて急いでやっています。早い人は、すぐに手をつけて、マイペースに仕事をしながら、ゆとりを持った時間の使い方ができるため、案外、遅い人よりもゆったりと構えている雰囲気かもしれません。

ポイントは、何事も「はやく始める」こと。これに尽きます。

実は仕事で一番時間がかかるのは、前置きや儀式だ。

02 急がなくていい。早くスタートして淡々とやるのだ。

前置きや儀式を省いてしまえば、確実に早くスタートを切ることができます。早くスタートしてみると、気付くのですが、まったく急ぐ必要がなくなります。前置きや儀式が身についてしまっている人が、あなたを見ると「なんて早いんだ!」と驚きます。そうなんです。一番時間がかかることを飛ばして、さっさとスタートしているので、とてつもなく早く見えるはずです。

前置きや儀式は残念ながら、何も生産していない、あるいは、むしろ生産性の足を引っ張っている時間であることが多々あります。なくしたほうが良いです。

前置きや儀式をなくすだけで、早くにスタートができて、しかも丁寧に仕事をしても間に合うので、クオリティも高められる効果があります。

「あとでやる」と決めている人は、気分的な負担を過剰に負っていることになります。つねに〆切とにらめっこして、精神的な負荷をかけているからです。それがパフォーマンスによりよい影響を及ぼしているのであればいいのですが、多くの人にとってそうした追われる状況というのは、良い気分になるものではないでしょう。

「あとでやる」ということは、自分ではないなにかに常に追われるような生き方です。「奴隷人生」と、著者の千田琢哉さんは、指摘しますが、それでは、自分の主体性を失いかねません。

一時が万事。

幸せを感じやすい体質を目指すのであれば、自ら積極的に社会や世の中を定義するマインドセットや見立てが必要です。だからこそ、誰かのロジックで動くことに自分自身を慣らしてしまってはよろしくないと思われます。

可能であれば、仕事のスタートから自分の主体性を発揮したいです。

もしあなたが前倒し人生を歩みたければ、つべこべ言ってないで「今すぐ」やる癖をつけることだ。

03 「あとで」やるとつかれるが、「今すぐ」やると疲れない。

「すぐやる」人は、今やらなくていいことは、極論、やらなくていいことである!と捉えます。ここは自分自信に正直になってみて、ものごとの必要性、重要性を主体的に考えてみることが大切なのです。

「すぐやる」は主体性!?

すぐやるということは、人生で大切なのは、時間であると身にしみてわかっている人です。もっと言うと、その時間をどう彩るかについて、意識的な人だといってもよいでしょう。世界を見る目は、自分のフィルターを通してでしかありません。同じ時間でも、苦しいのか、あるいは、楽しいのか、ヘタっているのか、いきいきしているのか、それは自分の心構え次第で、玉虫色に輝きを変えます。

だから、すぐにやる習慣を大切にして、「自分から」一生懸命やるマインドセットを高めてみましょう。

頭で知っているだけではなく、体で理解している。

08 「すぐやる」人は、寿命を延ばす。

「すぐやる」人の周囲には、同じく「すぐやる」人が集まります。スピード感というのは、人間が触れ合う時にとても大切なファクターです。同じようなスピード感でなければ、互いに対話が困難だからです。

スピードの違う者同士が同じ時間を共有してしまうと、互いに違和感を感じ続けることになってしまいます。大切なのは「焦る」ということではなく、早くできることは極力早くして、ゆとりを持つというスタンスです。よく間違えられるのですが、早く始めると、焦るということは全く異なります。時間の使い方と、感情混同して捉えるのではなく、ここはシステマチックに、ロジカルに考えてみましょう。時間があれば、ゆとりが生まれる、まずこの理解を深めてみることです。

一流と呼ばれるプロたちは、仕事を仕上げるスピードが猛烈に速いのだ。

11 プロとは、早くできる人のことだ。

いろんな仕事に触れて、なんて速いんだ!と驚くこともあるかも知れません。直感的に、あのくらいであれば、なんとかできそうだ・・と思えるのであれば、きっとあなたにもできる世界です。5年10年取り組んでみる価値はあるかも知れません。

博報堂の伝説のCD(クリエイティブ・ディレクター)の名言(迷言?)をまとめた1冊『おざわせんせい』に次のような言葉がありました。

調査しないと分からない、というマーケは、クビ。

おざわせんせい――博報堂「おざわせんせい」編集委員会

企画力の決定打は、スピードです。そして、今この瞬間に即興でプレゼンできるということが本物の企画力です。おざわせんせいもそうおっしゃりたかったのではないかなと思います。

常に、考えている。常に、妄想している。常に、学んでいる。常に、遊んでいる。
そして、常に、全力で生きている。

いま・ここに全力で生きているからこそ、常に、企画をしているようなものです。この絶え間ないインプット・アウトプットを繰り返していけるように、自分のマインドセットとスキルセットを高めていけるか、もっというと、ポジティブなスパイラルへ身をおいておけるかどうかに、ヒントがありそうです。

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難しい問題へ挑戦を!?

インプットは重要です。そしてそれと同じくらいに大切なのがアウトプットです。

インプットしたことをすぐにアウトプットすると、グンと吸収できるのだ。

25 インプットしたことを、すぐにアウトプットするとグンと吸収できる。

これは脳科学的にも立証されていることです。アウトプットも欠かさずに、絶え間ない学習の渦の中に身を置くことで、反射神経がさらによくなり、眼の前の課題に全力で向き合い、高品質なアウトプットを提供できるようになるはずです。

仕事で直面する課題には、残念ながら「模範解答」が存在しません。そして事実、「模範解答」がない問題に立ち向かってなんとか答えを見出そうとしているうちに、成果が生まれ、それに利益が結果的についてきます。

だからこそ仕事は面白いのですが、「模範解答」のない問題に向き合うスタンスがとても大切ということになります。

そして、「模範解答」のない問題というのは、一生をかけてトライしていく問題であるということも事実です。時間を考えるうえで、短期・生涯と視点を広げてみてきましたが、この2つの視野を忘れないようにしましょう。

まずは、すぐできることに全力で、すぐ初めてみる。そのことで自分をポジティブスパイラルへ導きながら、同じような時間感覚を持つ仲間とともに、永遠かかっても答えが出ないかも知れない問題に一生をかけて取り組んでいく・・そうした覚悟が時間に価値をもたらすのだと思います。

まとめ

  • 「すぐ」やろう!?――すぐ始めるから、ゆとりが生まれるのです。
  • 「すぐやる」は主体性!?――自らの意志を大切にすることができます。
  • 難しい問題へ挑戦を!?――短期・生涯と2つの視点で時間に価値を見出していきましょう。
千田琢哉
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