【大きな何かよ、導きたまえ！？】運気を磨く～心を浄化する三つの技法～｜田坂広志

運気とは何か！？

そもそも「運気」とはなんでしょうか！？

田坂広志さんは、つぎの５つの要素で語ります。

１）「直感」がひらめくということ。
２）「予感」が当たるということ。
３）「好機」を掴むということ。
４）「シンクロニシティ」が起こるということ。
５）「コンステレーション」を感じるということ。

最後の「コンステレーション」とは「星座」という意味です。夜空の星星は、全く星座とは、関係のないものであるはずなのに、わたしたちはそこに、モチーフを見出します。一見無関係なできごとや出会いに、何かの「意味」や「物語」を感じることが、コンステレーションです。

この「運気」というものについて語った書籍や文献は、古今東西、無数にあるが、どれも共通に人生において「良い運気」を引き寄せるために必ず理解しておかねなければならない一つの法則を語っている。

第１話 「良い運気」を引き寄せるただ一つの条件

この法則とは、

我々の「心の状態」が、その心と共鳴するものを「引き寄せる」

ということです。

「ゼロ・ポイント・フィールド」（Zero Point Field）という概念があります。これは、宇宙のすべての場所に偏在するエネルギー場のことですが、この場に、宇宙の過去、現在、そして未来のすべての情報が記録されているという仮説です。全知全能の「神」「仏」「天」というコンセプトとシンクロニシティします。このフィールドにつながることとによって、さまざまな「引き寄せ」が起こり、さまざまなできごとが結果的に起こります。

わたしたちの日頃の「心がまえ」が、このフィールド（後述の大きななにか）との共鳴を果たし、わたしたちは出来事と向き合うのです。

我々が発想する直感力や想像力、発想力や創造力といったものは、実は、我々の「脳」が生み出すものではなく、「ゼロ・ポイント・フィールド」から与えられるものであるとも言える。

第２話 「良い運気」を引き寄せる「心の５つの世界」

５つの究極の覚悟とはなにか！？

どうしたらよりよい「心がまえ」と向き合うことができるでしょうか。

そのポイントは、ポジティブもネガティブもないという解釈をもてるかどうかです。

人生のネガティブに見える出来事も出会いも、すべてを無条件に「全肯定」し、それによって、無意識の世界を「究極のポジティブな想念」で満たしていく技法である。

第６話 「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法

この技法は５つの覚悟を体得することにあります。

覚悟１　自分の人生は、大いなるなにかに導かれている、と信じる
覚悟２　人生で起こること、すべて、深い意味がある、と考える
覚悟３　人生における問題、すべて、自分に原因がある、と引き受ける
覚悟４　大いなる何かが、自分を育てようとしていると、受け止める
覚悟５　逆境を越える叡智は、すべて、与えられる、と思い定める

大いなるなにかとは、なにか・・・・。

それは、自分自身にほかなりません。「神」「仏」「天」「大いなるなにか」とは、まさに自分自身のことなのです。「真我」（True Self）と呼ぶべきものです。これは、この宇宙の過去・現在・未来のすべての情報を記録している「ゼロ・ポイント・フィールド」と繋がっていて、その情報と叡智を活かして、わたしたちの人生を導いてくれているとも言えるのです。

大いなるなにかとは、実は、心の奥深くに存在する、深い叡智、最高の叡智を持った「わたしたち自身」にほかなりません。

人生を拓く、その方法とは！？

「志」や「使命感」を持ってみましょう。「志」や「使命感」を持つことができれば、例外なく、「大いなるなにか」が、自分を導いてくれる、「大いなるなにか」が、自分を通して何かを成し遂げようとしているという感覚を抱くことができます。

逆境や困難な中においても、それを「大いなるなにか」が、自分を成長させようとしていると解釈し、好転するきっかけをつくることができます。

そして、その逆境や困難を乗り越える叡智というのは、「大いなるなにか」に与えられるものでもあるのです。

心の中で「大いなる何かが、この問題や逆境を与えることによって、自分を育てようとしている。そうであるならば、この問題や逆境を越える叡智は、必ず、与えられる」と、何度も念じてみると良い。不思議なほど、その不安感や無力感が薄れ、ネガティブな想念も薄れていくだろう。そして、心の中に、静かな安心感や勇気が生まれてくるだろう。

第６話 「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法

この時「祈り」は、「何かをしてほしい」とか「何かをなさせてほしい」とかそういう「願望の祈り」ではなく、「全託の祈り」となります。

「全託の祈り」とは、なにか・・・

「導きたまえ」

それだけです。

「全託の祈り」とは、「大いなるなにか」に委ね、託している祈りであり、その根底には、次のような覚悟があるのです。

自分の人生は、大いなる何かに導かれている。
大いなる何かは、自分の人生を、
必ず、良き方向に導こうとしている。
それゆえ、もし、この「全託の祈り」の結果が、
自分の願望と違う方向になったとしても、
それも、深い叡智を持った大いなる何かの導き。
その導きの意味を深く考えながら、
与えられた問題や逆境に正対し、力を尽くし、
さらなる成長を目指して歩んでいくならば、
必ず、素晴らしい人生が導かれていく。

第６話 「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法

わたしたちを導くもの、は、「大いなるなにか」、つまり、自分自身にほかなりません。

あなたは、世界であり、
世界は、あなたである。

インドの思想家クリシュナムルティ

人生の成功について、解像度をくれるのがこちらの投稿「【１日の成長へ！？】人生の成功とは何か｜田坂広志」です。ぜひごらんください。

まとめ