【当たり前のことを、当たり前にするのが、最強の幸せ?】小さな悟り―――人生には「小さな答え」があればいい|枡野俊明

小さな悟り―――人生には「小さな答え」があればいい
  • 毎日の変化の中で、どうやって自分を保っていけばいいでしょうか!?苦しいことや悩みに対して、向き合っていく視点が必要だという方も少なくないのでは?
  • 実は、禅の考え方を学ぶのがいいかも。
  • 禅は、変化の中で、自分の変化を認めていく、あるがままの精神を大切にしています。
  • 本書では、毎日の生活の中で、禅マインドをどうやって活かせば良いのか、いくつもの切り口で説いてくれています。
  • 本書を通じて、安らぎのある人生を送るヒントを得られると思います。

「小さな悟り」とは!?

前回の投稿(「【だから、大丈夫!】心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」|枡野俊明」)に続き、今回も枡野俊明さんによる禅の1冊をご紹介したいと思います。

今回の1冊では「小さな悟り」をキーワードに、毎日の生活でどんなことを大切にしてみると、禅マインドを通じた、安寧の日々につながっていくかについて、説かれています。

枡野俊明さんは、現代人は「考えすぎている」と指摘します。

物事をわざわざ複雑に捉えて、悩みの深みにはまっていくところがあるのです。結果、「始終考え事ばかりして、何も行動できない人」になってしまわないとも限りません。

はじめに

また、同時に考えと言うのは、妄想であるといいます。禅には、「莫妄想」ということばがあります。これは「妄想することなかれ」という意味で、この場合の「妄想」というのは、心を縛るもの全てのことをいいます。

仕事でも私生活でも、「先を読んだり」「過去を振り返ったり」することが大切な場合もあるかもしれません。でも、実は未来も過去も、人間の脳内の妄想でしかないんですね。

もっと、広く捉えていけば、もしかしたらマーケティングやブランドだって、その多くが妄想かもしれないですし、お金だって非常にバーチャルなものだって思いますよね。

実態を伴っているのは、常に、今とここです。

「先のことは先のこと」として、今できることに最善を尽くしていくこと、しっかり一生懸命生きることが大切です。そのためには、いまここにある、仕事やご縁に感謝してありがたく機会として生かしていく、そんなスタンスがポイントになります。

世の中は、「諸行無常」である!?

世の中は、常に移ろいでいきます。四季もそうですし、会社の組織も、ポジションもそういうものです。そういう自然の摂理に反することをすると、多大なエネルギーが浪費されるだけではなく、悩みにも繋がります。なぜなら、変化がないことはバーチャルだからです。

そういえば、過去に山口周さんが、都市はあまりにバーチャルだからノイズが少なくて、刺激がすくないという趣旨のことをこちらの本「【私たちの社会はどこへ向かうのだろう!?】思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント|山口周」で書かれていました。

私たちは、日頃どれだけバーチャルな世界を生きているのでしょうか・・冷静に考えるとリアルよりもバーチャルな世界の取引や活動の方が多いのではないかとさえ思ってしまいます。

メールやメッセージ、スマートフォンの中身、などなど、冷静になってもう一度、いまここに集中できる身体を取り戻してみることも大切なのかもしれません。

「脚下照顧」――足下から目を逸らさないためにも、どうか毎日、帰宅したら玄関に脱いだ靴をそろえてください。そして翌朝出かけるとき、今日の確実な一歩を進めようと決意しましょう。些細なことですが、夢・目標に向かう原動力になるでしょう。

12 地道にやる

実は、わたしも過去の投稿「【私の中の仏を探そう!?】[禅的]持たない生き方|金嶽宗信」を拝読してから、家の玄関をキチンと整理して、靴を出さないように心がけています。なんとなく、気持ちに変化があるようにも思えます。小さな習慣が大切ですね!

「一瞬」を大切にするとは!?

だらだらと寝て過ごしても一生。毎日頑張って仕事をしても一生。つまるところ毎日、毎日、もっといえば一瞬、一瞬の積み重ねが一生なのです。

何も大上段に構えて「いかに生きるべきか」を考えることはありません。その問いかけに”立派な答え”などないのです。

10 一瞬、一瞬を大事にする

ただあるのは「一瞬、一瞬を大事にする」というシンプルにして「小さな答え」だけです。目の前の仕事をしっかりやる、目の前のご縁を大切にする。そういうことの積み重ねが、きっといい方向へあなたを向かわせてくれます。

お金や幸福を正面から求めてもそれはさらに遠ざかっていきます。そうではなくて、結果、そういう富がもたらされたり、安寧がもたらされるかもしれないと、思いながらも、それに縛られることなく、正しく一生懸命にやり続けることが大切です。

正しい活動の積み重ねが、充実した満足度の高い人生になっていきます。

枡野俊明さんは、心配には、大きく2つあるのではないか?と言います。1つは、「先の予想が立たない時」。そしてもう1つは、「さぼったり、準備が十分でなかった時」。いずれにしても、今、一生懸命に取り組むことで、霧が晴れそうです。

まとめ

  • 「小さな悟り」とは!?――変化するできごとにいちいち考え込むことなく、当たり前のことを当たり前にやる、それを続けることです。
  • 世の中は、「諸行無常」である!?――世の中は変化し続けるものです、抗わずに流されてみましょう。
  • 「一瞬」を大切にするとは!?――流されつつも、今を一生懸命に生き抜くことです。それが、あなたの人生をより良くしていってくれます。
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