- どうしたら最高の人生を創り出すことができるでしょうか。
- 実は、1日2時間をより良くしていくことからスタートかも。
- なぜなら、2時間という単位であれば、自分で積極的にコントロールできるためです。
- 本書は、2時間をキーに、人生を豊かにする実践の1冊です。
- 本書を通じて、毎日のよりよい習慣を検討できるでしょう。

幸せな人の特徴とは?
本書の著者・今井孝さんは、株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役であり、一般社団法人社長のカラオケ普及協会代表理事でもあります。
大手IT企業からの独立後、起業初年度は赤字数百万円という苦労を経験。その後、講座のプロデュース業に転身し、毎年300人以上が参加する人気講座を10年間主催し、累計6,000人以上の参加者を集める実績を築きました。
しかし、ビジネスでの成功だけでは幸せには到達できないと実感。「自分が楽しむことで自然に誰かに貢献できている」という生き方を探求し実践。現在は自身の講座で毎年約100人の受講生にビジネスの手法とマインドセットを伝えています。
わかりやすく実践的なノウハウと温かい伝え方が好評で、「今井さんの話を聞いたら安心する」「自分でも成功できると思える」「勇気が湧いてくる」と多くの起業家から支持を得ています。クライアントの多くは売上100万円から1億円を超えるまでの成長を達成。
そんな今井孝さんが、多くの成功者の方々とご縁を得るたびにインタビューをし、研究を積み重ねた結果、「幸せに生きている人たちとそうでない人たち」に対する気づきを得ました。
幸せな人達の1日の大部分は、普通の人と同じです。
しかし、ひとつだけ大きな違いがあったのです。
それは、1日の中に「最高のひととき」を作れているかどうか!?です。
その最高のひとときは、平均すると2時間だったそうです。
- 夜に気のおけない仲間と2時間飲む予定が入っているだけで幸せ。
- 週末に2時間コンサートにいく予定があるだけで、1週間が幸せ。
- などなど
そうした小さな幸せの時間を持つことによって、1日全体がよりよい印象に変わるということが、今井孝さんの発見でした。
だから、1日をくまなく幸せで満たすということよりも、まずは、2時間の幸せを創り出すのだ!という心持ちで、自分自身の1日を再点検してみましょう。
しかもそんな毎日が、1日24時間のうち、たった2時間で得られるとしたら。
簡単に人生が変わると思いませんか。
最高のひとときを、積み重ねていくという発想が重要です。
そして同時に、いますでに、そうした過程にあるのであるということを実感し、「幸せを感じることを先送りせずに、いますでに感じてしまう」ということも非常に重要なスタンスです。
自分の生き方に自信を持つ?
著者・今井孝さんは、メルマガを関係のあった方々に送付することを日課にされていました。
このメルマガの積み重ねと、1日2時間の積み重ね、とてもリンクするものであるとおっしゃります。
共通するのは、「小さな達成感」です。
この達成感は、自分自身に大きな動機づけをもたらし、そして、なにより自分への自信を高めます。すると、私たちは、さらに現在の行為や行動、過程を継続させるために、強力に動機づけられるようになるのです。
このように、人間の習慣はつくられていくのですが、それが実は、理想の人生を生きていくためのコツにほかありません。
自分にとっての最高の2時間の解像度を上げてみることにしましょう。
とても平たく言うと、最高の2時間とは、「いい気分」で満たされている時間であるということです。
自分が好きなこと、自分が好きな人、自分が好きな場所、それぞれが組み合わさって自分がいい気分を味わえているかどうか、それが重視したいポイントです。
いい気分については、こちらの1冊「いい気分、最強!『feel good 快適な努力で最高の成果を上げる方法』アリ・アブダール,児島修」もあわせて、ぜひご覧いただければと思います。

いい気分の2時間を作るためには、まず行わなくてはならないことがあります。
それが以下の2つのポイントを確認することです。
1)自分がどんな感情を得たいのかをよく知ること。
2)その環状を得られることを日々できるように、TODOを設定してみること。
この2つです。
案外私たちは、自分自身について良く考えて生きていないものです。
周りに流されていると言ってもいいかもしれません。実際に人は、環境に合わせることで、自らを認識したり、あるいは、自分の価値を感じたりすることができるものですが、でも、自分自身がその中にあって、どのような感情を持っているのかを、意識しないと素通りしてしまうものです。
意識的に自分自身について、検討してみる機会をぜひ大切にしてみましょう。
なぜ、毎日がイマイチ充実しないのか
この答えは、明快です。
それは、自分自身がどうなりたいのか、どうありたいのか、そして、どのようなことがいい気分を連れてきてくれるのかについて、よく検討をできていないからです。

自分を知るには?
自分に素直になれない人の特徴は以下の5つです。自分に当てはまることがないかチェックしてみるとよいでしょう。
1)安心を求めすぎてしまっている。
2)お金がないと何もできないと思っている。
3)「やりたいこと」が大事すぎて、温存してしまっている。
4)たくさんやったほうが充実すると思っている。
5)他人の目を気にしすぎている。
実は、1歩踏み出して、冒険してみるほうが、自分をよく知ることができるかもしれませんし、その1歩がとてもいい気分につながっていくかもしれません。また、そうしたことは、実は無料でもたくさんのことができる世の中でもあります。
自分が好きな行動は、それでいてとてもいい気分を連れてきてくれます。すると、1日の中で非常に満足度が高い時間を過ごすことができるので、他の欲望を抑えること、距離を取ることができるようになるかもしれません。
また、そうしたアクションを積み重ねていることで、自分自身に対するの狙いが定められる(1歩出ることも含めて)ので、少ないアクションでもより多くの満足感を達成することができるようになります。
そうした過程で、自信をさらに増やしていくことによって、さらに、行動や思考を強化することができます。その結果、自分の軸を上手に運用し、過剰に他人の目や評価を気にしない体質に、自らをアップデートすることができるようになります。
最高の2時間を習慣的に作り出し、いい気分を絶えず得られるような自分へアップデートするためには、以下の5つの取組みについて実践してみましょう。
1)「やらなくてもいいことを」をやめる。
2)「自分の感情を満たしてくれるもの」を知る。
3)充実感を得られる1日を過ごす。
4)未来のためにも時間を使ってみる。
5)幸福感を意識して味わってみる。
想像以上に現代人は、無駄の多い時間を過ごしています。
「これは本当に必要な時間なのか?」と問うてみることからスタートしてみると良いかもしれません。
その過程で、案外、人の視線をあまりに意識してしまっている自分自身に気づくこともあるかもしれません。
私たちが本当に優先するべきは、目的です。そしてその目的の最大公約数的なところには、「幸せの実感が継続すること」というようなものが当てはまりそうです。
この中には、「国」とか「会社」とか「お金」とかそういう概念は入りにくくて、あくまでこれらはその手段であるということを認識することができるでしょう。
また、死を身近なものとして受け入れてみることも重要でしょう。
死があるからこそ、人は短い人生をより濃密に、そして楽しんで、幸せを探して、感じて、生きられるようになるのです。
「もし、あと10年しか生きられないとしたら、自分は何をするだろうか?」
この問いこそが、もしかしたら究極的に自分自身を動かす原動力となるかもしれません。
必ず来る終わりに向かって私たちは、確実に歩みを進めています。そして、この事実は誰もが皆、共通してあてはまる事実です。
こうしたことを改めてよく捉えてみることで、自分ひとりではなく、他者とともに、幸せを実感することの可能性と必要性を身にしみて感じることができるようになるのではないでしょうか。
何より重要なのは、こうした思考モードに自分を持っていくことで、ふとした瞬間に、自分や自分の人生について改めて触れ考えてみるということなのかもしれません。
大切なのは、本当に幸せを実感できるようになるためには、「自分の最高」を自分でしっかり見つけに行くことより他にありません。言葉を変えてみれば、「自分軸の成功」をいかに見つけることができるのか?ということになります。
自分の最高を見つけるうえでのキークエスチョンをご紹介しましょう。
ゲームをしているときは楽しいですが、はたして、それをやっている自分は好きでしょうか? もしその答えが「NO」であるならば、やはり時間の使い方を見直したほうがいいと思います。
これはDOで捉えるのか、もしくは、BEでとらえるのか、その違いになるでしょう。
実はDOで捉えられることは、往々にして瞬間的な快楽であることも多々あります。
その場合は、自分を俯瞰して、BEで捉える、つまり、それをしている自分は好きかどうか?で検討してみると良いです。
BEをチェックしてみて、それでもいいなぁと思えることが、実は「幸せ」を実感できる自分を目指すうえで、とても重要な考え方、捉え方になるのです。
「好きなこと」と「好きな自分」を両立させる。
そんな両方が満たされるような素敵なものごとを積み重ねていくことによって、最高の2時間と続く幸せとしての人生が実現していくのでしょう。
まとめ
- 幸せな人の特徴とは?――最高の2時間を日常の中で持てている人です。
- 自分の生き方に自信を持つ?――それは小さな達成感のある1日を積み重ねることです。
- 自分を知るには?――何をしている自分が好きかを俯瞰して見つめてみることです。
