- 「コンセプト」ってなんだ!?
- 実は、コンセプトはオリジナルでなくても構いません。
- なぜなら、よりよいコンセプトは、リソースの組み合わせを目指していくからです。
- 本書は、マッキンゼーで10年以上働いた木谷哲夫さんが、ビジネス作りの根っこを書いたシンプルな1冊です。
- 本書を通じて、よりよい「コンセプト」づくりのために、細部にとらわれず、俯瞰した視点でビジネスを見ることの大切さを感じることができるでしょう。
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コンセプトってなんだ!?
それは、「自分が実現したいことの包括的なイメージ」です。もし実現すれば、大きなインパクトをもつもの。そんな面白く、ワクワクする「あるべき将来像」であり、自分が本気になり、心の底からコミットできるものです。
いまの状況から、一段「上」に抜けるために
こうやって木谷哲夫さんのように捉えてみると、単にビジネスだけのためのものではないと言うことがわかります。それは、働き方や生き方をも支える習慣をガイドしてくれるような、そんな存在とも捉えられそうです。
たしかに、Apple製品のデバイス~サービスをシームレスにつなぐ、垂直統合のコンセプトは、ビジネスモデルとしても強力に機能しながら、私たちの生活を通信・コンテンツから変えました。
コンセプトの作り方(アプローチ)
「リソースフル」な人とは、発想するためのいろいろな経験値の多さ、引き出しの多い人ということです。誰でも、意識して努力すれば「リソースフルな人」になることは可能です。
オリジナルより、「リソースフル」を目指そう
コンセプトを作ろうとする時、誰にも真似できない、世界で初めての、オリジナルを目指してしまおう!という方も少なくないと思います。でも、木谷哲夫さんはNG!と言います。
オリジナルを目指すことは、本当に力のいることです。お金、時間的なコストを多大に費やして可能になることで、効率が悪いのです。また、オリジナルが実現したからといって、本当にそれを顧客が求めているかはまた別の話。
だから、大切なのは、リソースを組み合わせながら、その結果、クリエイティブを目指していくことが重要なのだと語ります。
クリエイティブな能力とは、「既存のものの組み合わせ」により面白いものが発想できる能力です。
オリジナルより、「リソースフル」を目指そう
だから、ひきだしが必要なんですね。そういえば、「センスも知識や体験の量である」と言います。頭だけではなく、身体をつかったインプットを日頃から心がけていたいものです。
過去の投稿「【知識に頼らず考えよ!】知的生活習慣|外山滋比古」では、外山滋比古さんが、単にインプットして、知識を蓄えるのではなく、「考える」ことが大切だとおっしゃっていました。もしかしたら、この考えるの一端に「組み合わせてみる」ということもあるのかもしれないと思いました。
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ビジネスモデルは、「顧客」×「提供価値」×「その根拠」
ビジネスモデルは突き詰めると、誰に(顧客)、何を「約束」するか(提供価値)、なぜそれができるのか(その根拠)、という三本柱で成り立っています。
ビジネスモデルの基本要素は三つだけ
ものごとは、シンプルに考えると本質が見えてきます。色とりどりのパワポや、大量の資料はいらないと木谷哲夫さんは言います。本当に大切なプレゼンこそ、ペーパー1枚で箇条書き。案外コンセプトの大切なところって、そのくらいで表現できてしまうものですよね。
だって、木谷哲夫さんがいうように、この3つが押さえられていれば良いのですから。
1)誰に
2)何を
3)RTB(Reason to believe)
この背景やファクトを尾ひれをつけて説明して「説得」しだすからデータやページが増えていく・・事実(ファクト)は大事ですが、毎回必要かどうかは見極めなくてはいけないと思います。
そして、企画をする順番も1からはじめることが大切です。最大のリスクは顧客がいないことだと、肝に銘じて、顧客を発見するところから始めてみましょう。
まとめ
- コンセプトってなんだ!?――自分が実現したいことの包括的なイメージです。包括的とは、その受け手・手段・実現後の世界観などすべてを含むものだと説明されます。
- コンセプトの作り方(アプローチ)――オリジナルではなく、リソースの組み合わせをしてクリエイティブを目指しましょう。
- ビジネスモデルは、「顧客」×「提供価値」×「その根拠」――まずは、顧客が存在するか!?を見極めましょう。
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