- いろいろな勉強法や、知識の補充方法が語られますが、なにが正解なんだろう!?って思いませんか?
- 実は、本当に大切なのは、「知識の充当」よりも「考える」ことかも。
- なぜなら、知識をただ得るだけでは、なにかの「ものまね」にしかならないからです。
- 本書は、「知の巨人」として名高い外山滋比古さんが、本当に考えること、そしてそれを習慣にすることの大切さを語ってくれます。
- 本書を通じて、真の知的生活を体内化するための考え方にふれることができます。
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知的生活習慣とは!?
人間は、体だけでなく心ももっちえる。体の生活習慣をフィジカル生活習慣とするならば、心の生活習慣はメタ・フィジカルな生活習慣である。メタ・フィジカルは仰々しい。知的生活習慣と呼ぶことにしたい。
まえがき
知の巨人として、有名な外山滋比古さんは、知識を補っていくことではなく、考えることを強く喚起します。本当に考えるとはどういうことなのか!?を、本書の中で繰り返し説いてくれます。
また「考える」ことの習慣化の重要性についても語ります。
それでもなお、一般には生活をしっかり考えようとはしない。生活とは習慣であることもわかっていない。重要なのは生活習慣である。「習慣は第二の天性である」というイギリスのことわざは、生活習慣の力を心得ている。生活習慣によって、人間は生まれ変わるくらい変化することに注目している。
まえがき
惰性的に生活を送ってしまっていては、人は変わりません。自分が少しでもより良き方向に変化をしていきたいとすれば、習慣を変えることこれによって、生活全体を変えていくことが大切です。
きっかけは、客観性!?
なにかの機会に録音テープをきくとか、よく撮れていない自分のポートレートと対面するとか、ちょっとしたことで、自分の知らない自分のあることを知ると、生活は変化し始める。多少、もの知りのつもりでいたのに、自らにちうてはまったく無知である、というのは、かなり大きな発見である。あまり愉快でない発見だkが、新しいものを生み出すエネルギーを秘めているようだ。
みずからを知る――あとがきにかえて
これが、外山滋比古さんが、冒頭におっしゃっていたメタ・フィジカルな習慣でしょう。
まさに、メタ(=超越した)認知の機会によって、自分自身の「考え」ていなさを知ることができるか、知識だけを蓄えることだけに頼っていたかを知ることにつなげていけるかが、大切なのです。
体質改善という言葉が聞かれるようになりました。たとえばダイエットの文脈などで語られます。その言葉にはどこか、本質的な変化というようなニュアンスを感じます。思考においても、自分の癖を見極めて、惰性を打ち切り、考えにどれだけ向き合えるかがポイントでしょう。
考えるとは何か!?
腑に落ちないこと、わからないこと、不思議なことに出会ったら、素朴に、「なぜ」「どうして」などと自問するのである。すぐ本を調べることは必ずしも賢明ではない。疑問はいつまでも疑問として抱いていれば、そこにおのずから独自の思考が生まれるきっかけになる。
「なぜ」「どうして」
疑問を持ち、問いを抱え続けることが大切である、ということでしょう。
過去の投稿「【自分の考えの深め方とは!?】考える教室|若松英輔」においても、若松英輔さんは、問いを持ち考え続けることが大切なんだ、ということを語られていました。外山滋比古さんのお話と同じ内容を見ます。
「いかによく生きるか!?」という哲学的なことの終わりなき問いを持つことも、とても大切なのかなと思います。ウェルビーイングとか、幸せとか、そういう文脈の中で、自分にとって大切なことはなんなんだろうと、常に問いを投げかけながら、ときに、古典のヘビー級の書籍をうんうんうなって読んでみて、そしてまた答えを探し続ける、そうしたことが「分かる」で片付けられない、考えるを生んでくれるのかなと思います。
![](https://i0.wp.com/masudabooks.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_0206-scaled.jpg?fit=389%2C275&ssl=1)
まとめ
- 知的生活習慣とは!?――知識を得る習慣ではなく、「考える」習慣を模索していきましょう。
- きっかけは、客観性!?――まだ知らぬ自分を客観視する中で、「考える」きっかけを得ましょう。
- 考えるとは何か!?――問いを持ち続けることです。「いかにより良く生きるか」という問いも、ヒントかも。
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