足し算ではなく、引き算を信じてみる!?『すべてやめれば、うまくいく』マツダミヒロ

『すべてやめれば、うまくいく』マツダミヒロの書影と手描きアイキャッチ
  • あなたは今、何かを「やめたい」と思っていませんか?実は、私たちの人生は「足し算」ばかりで成り立っています。学校教育では知識を詰め込み、社会に出れば責任や役割が増え、人間関係も複雑になっていく。気づけば「〜しなければならない」「〜すべき」という思い込みに縛られ、身動きが取れなくなっているんです。
  • なぜなら、現代社会は「やめる」ことをネガティブに捉える文化があるからです。途中で投げ出すのは無責任、続けることが美徳、我慢することが成長――そんな価値観の中で、私たちは本当にやりたいことよりも、やらなければならないことを優先してしまいます。
  • 本書は、そんな固定観念を根底から問い直す一冊です。著者のマツダミヒロさんは、「やめる」ことは決してネガティブな行為ではなく、むしろ人生を豊かにする秘訣だと説いています。
  • 本書を通じて、私たちは「やめる勇気」を持つことで、本当に大切なものが見えてくることに気づくでしょう。

マツダミヒロさんは、質問家として多くの人の人生を変えてきた方です。

もともとコーチングの世界で活躍されていましたが、その中で「質問」の力に着目し、独自の「しつもん」メソッドを確立されました。

「人は適切な質問を受けることで、自分の中にある答えに気づく」という信念のもと、企業研修や講演活動を通じて、多くの人に「自分らしい生き方」を問いかけ続けています。

本書を書かれた背景には、現代人が「やるべきこと」に追われ、本当に大切なものを見失っている現状への問題意識があります。

「やめる」という選択肢を提示することで、私たちが本来持っている自由と可能性を取り戻してほしい、そんな想いが込められた一冊です。

「やめる」ことの本質――ネガティブではなく、人生を豊かにする秘訣

私たちは「やめる」という言葉を聞くと、どうしてもネガティブなイメージを抱いてしまいます。

諦める、逃げる、根性がない――そんな言葉が頭をよぎるんです。

でも、本当にそうでしょうか?

生産性を上げ、無駄なことをやめ、人生に余白を作り、自分らしく生きるために「やめる」ことは必要なこと

著者はこう語ります。

「やめる」とは、ネガティブなことではなく、人生を豊かにする秘訣なんです。

考えてみてください。
私たちの人生は有限です。
1日は24時間しかなく、人生は長くても100年程度。

その限られた時間の中で、本当にやりたいこと、大切にしたいことに集中するためには、何かを「やめる」選択が必要になります。

やめるということには、人生を変えるものすごい力が秘められている

この言葉が示すように、「やめる」ことは単なる撤退ではありません。

それは、自分の人生に主体性を取り戻す行為なんです。

特に現代社会では、情報過多の時代です。

SNSを開けば誰かの成功事例が目に入り、ニュースを見れば不安を煽る情報が流れてくる。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という焦りの中で、私たちは本当に大切なものを見失ってしまいます。

しかし、著者が指摘するのは、日本人特有の「周りの目を気にする文化」です。

自分が何かを達成したいという願望よりも、周りにどう見られているかを気にしてしまうのです。もちろん、その気質のおかげで、日本人は「気遣い」が行き届いて、丁寧について考えている人が多いのですが、その反面、自分の意見を差し置いてでも他人の目や他人の意見を優先してしまうところがあります。

この指摘は、非常に本質的だと思います。

私たちは、自分の本音よりも「こうあるべき」という外部の基準を優先してしまう。

その結果、本当はやめたいと思っていることでも、「周りがやっているから」「期待されているから」という理由で続けてしまうんです。

でも、それで本当に幸せになれるでしょうか?

著者は、有限な時間をいかに使うかで人生は決まると言います。
時間は誰にとっても平等で、取り戻すことができません。

だからこそ、「やめる」という選択を通じて、本当に大切なことに時間を使う必要があるんです。

現状維持という幻想から脱却する――余白が生むチャンスと好転

多くの人は、現状維持が安全だと思っています。

今のままでいれば、少なくとも失敗はしない。
リスクを冒さなければ、傷つくこともない。

そんな思考に陥りがちです。

しかし、著者は警鐘を鳴らします。

疑わしい人生は良くて現状維持

この言葉は、私たちの心に刺さります。

「これでいいのかな」と疑問を持ちながら生きている人生は、決して前進していません。

むしろ、時代の変化に取り残され、気づけば後退しているかもしれないんです。

では、どうすればいいのでしょうか?

著者が提案するのは、「疑う」ことです。

すべてを「疑う」と人生は好転する

ここでいう「疑う」とは、批判的になることではありません。

今自分がやっていること、信じていること、当たり前だと思っていることを、一度立ち止まって見直してみるということです。

「これは本当に必要なのか?」
「これは自分がやりたいことなのか?」
「これは誰かの期待に応えるためだけにやっていないか?」

そうした問いを自分に投げかけることで、見えてくるものがあります。

そして、不要なものを「やめる」決断をすることで、人生に余白が生まれるんです。

余白が生まれるとチャンスが引き寄せられる

この指摘は、非常に重要です。

私たちは「やること」を増やすことで成長すると思いがちですが、実は逆なんです。

余白がない人生には、新しいチャンスが入り込む余地がありません。

スケジュールがびっしり埋まっていれば、突然の出会いや新しい挑戦のチャンスが訪れても、受け入れることができないでしょう。

心に余裕がなければ、目の前のチャンスに気づくこともできません。

だからこそ、「やめる」ことで生まれる余白が、人生を好転させるきっかけになるんです。

著者は、働き方についても言及しています。

働き方の根本を疑ったから、それまでの働き方を「やめる」ことができたというわけです。

これは、著者自身の経験から語られている言葉です。

「こうあるべき」という固定観念を疑い、本当に自分がやりたい働き方を選択することで、人生が大きく変わったのでしょう。

私たちも同じです。

「この仕事を続けるべきなのか?」
「この人間関係は本当に必要なのか?」
「この習慣は自分を豊かにしているのか?」

そうした問いを持つことで、初めて「やめる」という選択肢が見えてきます。

そして、その選択が人生を好転させる第一歩になるんです。

「べき」を手放し、心の声を聴く――本当の自由への道

私たちの人生は、「〜すべき」という思い込みで溢れています。

良い大学に行くべき、安定した会社に就職すべき、結婚すべき、子どもを持つべき――社会が作り上げた「べき論」に縛られて、本当に自分がやりたいことが見えなくなっているんです。

著者は、この「べき」という思考を手放すことの重要性を説きます。

「〜べき」という思考を捨てる

「べき」という言葉には、強制力があります。

それは、外部から押し付けられた基準であり、自分の内側から湧き上がる欲求ではありません。

だからこそ、「べき」に従って生きている限り、本当の満足感や充実感は得られないんです。

では、どうすれば「べき」を手放せるのでしょうか?

著者が提案するのは、「心の声を聴く」ことです。

心の声をキャッチする練習として、日常の小さな選択に意識を向けることが重要です。例えばカフェで何か飲み物を注文するときに「それを飲みたいから」と思い込んでみましょう。ただの習慣や無意識の選択ではなく、「今、自分が本当に求めているものは何か?」と自問してみることです。

この実践的なアドバイスは、非常に有効だと思います。

私たちは、日常の小さな選択すら、習慣や他人の目を気にして行っています。

「いつものコーヒーでいいや」と思考停止するのではなく、「今日は本当に何が飲みたいのか?」と自分に問いかける。

そうした小さな積み重ねが、心の声を聴く力を養っていくんです。

心の声は本当にやりたいことを教えてくれる

この言葉が示すように、私たちの内側には、本当にやりたいことへの答えがすでにあります。

ただ、それが「べき」という雑音にかき消されて、聞こえなくなっているだけなんです。

さらに著者は、「これがしたい」と直感的に感じたとき、その気持ちを素直に受け止めることの重要性も説きます。

さらに、「これがしたい」と直感的に感じたときに、その気持ちを素直に受け止めることも重要です。

直感を信じることは、勇気がいります。

「本当にこれでいいのか?」「失敗したらどうしよう?」という不安が頭をよぎるでしょう。

でも、その直感こそが、心の声なんです。

それを無視して、「べき」に従い続けることは、自分自身を裏切る行為になってしまいます。

そして、著者が最も強調するのは、人生の有限性です。

やめることは、後退ではなく前進です。

この言葉には、深い真理があります。

やめることは怖いことではありません。むしろやめるべきことをやめないことのほうが長い目で見れば怖いことなのです。

私たちは、「やめる」ことを恐れます。

でも、本当に恐れるべきは、やめるべきことをやめずに、人生を無駄にしてしまうことなんです。

人生は有限です。

だからこそ、「やめる」という選択を通じて、本当に大切なことに時間とエネルギーを注ぐべきなんです。

ぼくにとって「質問」という言葉は、単なる「問いかけ」ではなく、「思考を促す道具」

著者が質問家として活動している背景には、この信念があります。

適切な質問を自分に投げかけることで、私たちは自分の本音に気づき、「やめる」べきものと「続ける」べきものを見極めることができるんです。

人生は「有限」だからこそ、「やめる」ことが前進になる。

この視点を持つことで、私たちは本当の自由を手に入れることができるでしょう。

マツダさんも引用されていた1冊『QUITTING』は、こちらのリンク「【やめることは、戦略である!?】QUITTING やめる力 最良の人生戦略|ジュリア・ケラー」からもぜひどうぞ!

また、ミニマムな生活を実践するライフスタイルの発信者であるこちらの著者の1冊「習慣という波を自ら作るには!?『LIFE 02 “ふつう” を愛おしむための、僕の習慣』なにおれ」も大変刺激的です。

まとめ

  • 「やめる」ことの本質――ネガティブではなく、人生を豊かにする秘訣――「やめる」とは諦めることではなく、人生を変える力を持つ選択です。日本人特有の「周りの目を気にする文化」が、私たちの本音を押し殺してしまっている。有限な時間の中で、本当に大切なことに集中するために、不要なものを手放す勇気が必要なんです。
  • 現状維持という幻想から脱却する――余白が生むチャンスと好転――疑わしい人生は良くて現状維持。すべてを「疑う」ことで人生は好転し、不要なものをやめることで余白が生まれます。その余白こそが、新しいチャンスを引き寄せる鍵となる。働き方や人間関係を根本から見直すことで、本当に自分が望む人生へと舵を切ることができるんです。
  • 「べき」を手放し、心の声を聴く――本当の自由への道――社会が作り上げた「べき論」を手放し、心の声に耳を傾けることが自由への第一歩です。日常の小さな選択から、自分の本音を確かめる練習を重ねる。やめることは後退ではなく前進であり、やめるべきことをやめないほうが長い目で見れば怖いこと。人生は有限だからこそ、「やめる」という選択が本当の自由をもたらしてくれるんです。
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