もっと自分に“優しく”ても大丈夫!?『うまくいく人は自分にやさしい』今井孝

『うまくいく人は自分にやさしい』今井孝の書影と手描きアイキャッチ
  • あなたは、自分に厳しくすればするほど成功に近づくと信じていませんか?
  • 実は、その考え方こそが、あなたを理想の人生から遠ざけている最大の原因かもしれません。
  • なぜなら、うまくいく人というのは、自分を追い込んでストイックに頑張っているのではなく、自分にやさしく接しながらコンフォートゾーンを少しずつ広げているからなんです。
  • 本書は、「自分に甘い」と「自分にやさしい」の決定的な違いを明らかにし、多くの人が陥っている「自己否定の罠」から抜け出す道を示してくれます。
  • 本書を通じて、私たちは「素直さを取り戻すこと」の本当の意味と、それがどれほど人生を変える力を持っているかを理解できるんです。
今井孝
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著者の今井孝さんは、株式会社キャリッジウェイ・コンサルティングの代表取締役です。1973年大阪生まれ。大阪大学大学院を卒業後、大手IT企業に約8年在籍し、新規事業を成功させました。

独立1年後に始めたセミナーには、10年連続で毎回300人以上が参加するという驚異的な実績を持っています。マーケティングやマインドに関するさまざまな教材が人気を博し、行動しやすいノウハウと伝え方で多くの起業家から支持されています。

参加者からは「自分でも成功できるんだと思える」「勇気が湧いてくる」という声が寄せられており、今井さん自身が「自分にやさしく接することで成功してきた」実践者であることが伝わってきます。

本書は、そんな今井さんの経験とインサイトが詰まった一冊です。

なぜ私たちは「自分に厳しく」なってしまうのか

「もっと頑張らなきゃ」「これくらいじゃダメだ」「まだまだ足りない」
──そんな声が、いつも頭の中で響いていませんか?

私たちの多くは、気づかないうちに自分を責め続けているんです。

そして、その背景には日本特有の文化的な要因があると思うんですよね。

「みんないっしょに」が生む同調圧力

日本の教育システムは、基本的に「みんないっしょに」を重視します。

運動会では全員が同じことをし、授業では全員が同じペースで学び、クラスでは「協調性」が何よりも大切にされる。

もちろん、協力することや思いやりを持つことは素晴らしいことです。

でも、その裏で私たちは「人と違うことをしてはいけない」「目立ってはいけない」「自分だけ楽をしてはいけない」というメッセージを無意識に刷り込まれてきたんじゃないでしょうか。

だから、自分にやさしくすることに罪悪感を覚えるんです。

「自分だけ甘えているんじゃないか」「他の人は頑張っているのに」という思いが、自分への厳しさを正当化してしまう。

5つのチェック項目で見える自己否定のパターン

本書では、自分への厳しさを測る5つのチェック項目が紹介されています。

自分への厳しさの特徴を5つ挙げました。
(1)目標を高く設定してしまう
(2)今の自分を認められない
(3)好きなことをしていない
(4)他人に頼れない
(5)受け取るのが苦手

いかがでしょう!?もしかしたら、結構当てはまる人もいるのでは??

特に「目標を高く設定してしまう」と「今の自分を認められない」というのは、セットで機能していることが多いんです。

高すぎる目標を設定する→達成できない→自分を責める→もっと高い目標を設定してしまう、という悪循環に陥るんですよね。

そして、「好きなことをしていない」というのも重要なポイントだと思います。

「楽しんではいけない」「遊んでいる場合じゃない」という思い込みが、私たちから喜びを奪っているんです。

本当にやさしくないと、自分の価値を認められないし、お金も受け取れないし、SNSや交流会で自分の宣伝もできません。

この指摘は核心を突いていますよね。

自分にやさしくできないということは、自分の価値を認めていないということ。

そして、自分の価値を認められなければ、対価を受け取ることにも罪悪感を抱いてしまう。

結果的に、ビジネスでも人生でも、本来受け取れるはずのものを受け取れなくなってしまうんです。

「甘え」を恐れるあまりの過剰な自己規律

日本社会では「甘え」という言葉が、強烈な否定的ニュアンスを持っています。

「甘えるな」「甘ったれるな」という言葉は、叱咤激励の常套句ですよね。

でも、この「甘え」への嫌悪感が、私たちを過剰な自己規律へと駆り立てているんじゃないでしょうか。

ちなみに「甘え」という概念があるのは日本だけ?だそうです。だからこそ、それを取り扱うことができるのですが、過剰に避けることもできてしまうというのは、なかなかなパラドックスです・・・!

うまくいかない原因は、「自分に甘いから」ではなく「自分に厳しすぎる」からなのです。

この一文は、本書の最も重要なメッセージだと思います。

私たちは「甘え」を恐れるあまり、反対方向に振り切れてしまっている。

そして、その過剰な自己規律が、かえって成功を遠ざけているんです。

ちなみに「甘え」についてはこちらの1冊「甘えることに改めて上手になってみる!?『「甘え」と日本人』齋藤孝,土居健郎」もぜひご覧ください。

ストイックに自分を追い込んでも、長期的に成果を出し続けることはできません。

なぜなら、心身が疲弊し、モチベーションが枯渇し、結局は燃え尽きてしまうからです。

成功している人を見ると、自分に厳しく努力しているように見えるかもしれません。しかし実は彼らは自分にやさしいのです。だからこそ、コツコツと諦め上げて長期的に成果を出し続けることができるのです。

成功している人は、実は自分にやさしくしている。

これは、従来の「成功するには努力と根性」という価値観を覆す、逆説的な真実なんです。

「自分に甘い」と「自分にやさしい」の決定的な違い

ここで、多くの人が混同している「自分に甘い」と「自分にやさしい」の違いを整理しておきましょう。

この2つは、一見似ているようで、まったく別のものなんです。

言葉の誤解が生む思考の罠

「自分に甘い」という言葉を使うということは、自分はもっすごく厳しいわけです。

この指摘、ハッとさせられませんか?

「自分に甘い」という表現を使う時、私たちは実は自分を責めているんです。
「自分に甘い」というのは、自己批判の言葉なんですよね。
「自分はダメだ」「自分は怠けている」という前提があって初めて出てくる言葉です。

「自分に甘い」というのは、自分はダメだと思っているときに使う言葉なのです。自分にOKは出していません。自分はダメだと思っているし、自分が大嫌いです。ぜんぜん許せていません。

一方、「自分にやさしい」というのは、自己肯定の上に成り立っています。

自分にやさしい人は、「自分に甘い」という言葉を、そもそも思いつきません。

本当にやさしくしている人は、「甘い」とか「厳しい」とかいう判断軸そのものを持っていないんです。

ただ、自分を大切にしている。

それだけなんですよね。

やさしさがもたらす3つの成功要因

では、自分にやさしくすると、なぜうまくいくのでしょうか?

本書では、3つの理由が挙げられています。

(1)チャレンジできるから(2)人間関係を良好にできるから(3)自分に許可を出せるから

まず、「チャレンジできるから」という点。

これは一見、逆説的に聞こえるかもしれません。

自分に厳しい方が、困難なことにも立ち向かえるんじゃないか?と思いますよね。

でも実際は、逆なんです。

一方で自分にやさしい人は、少々の失敗は受け入れます。小さなことなら許すし、深刻な失敗であっても将来の糧にします。

自分にやさしい人は、失敗を恐れません。

なぜなら、失敗しても自分を責めないことを知っているからです。

だから、新しいことにチャレンジできる。

リスクを取れる。

そして、そのチャレンジの積み重ねが、最終的に大きな成功につながるんです。

次に、「人間関係を良好にできるから」という点。

一方で、自分にやさしい人は他人にもやさしくできます。いきなりキレることもありませんし、許容することができ、人間係でストレスを感じることがとても少なくなります。そして、トラブルを起こすことがほとんどありません。

これも重要なポイントですよね。

自分に厳しい人は、他人にも厳しくなりがちです。

自分に完璧を求めているから、他人にも完璧を求めてしまう。

その結果、イライラしたり、人間関係がギクシャクしたりする。

でも、自分にやさしい人は、他人の不完全さも受け入れられるんです。

そして、良好な人間関係は、仕事でもプライベートでも、成功の基盤になります。

そして最後に、「自分に許可を出せるから」という点。

自分に厳しいとあらゆることに許可が出せません。楽しんではいけない、好きなことをしてはいけない、大胆なことをしてはいけない、受け取ってはいけないなど、あらゆることにブレーキをかけてしまいます。そして、豊かさを拒絶して、受け取ることができません。

これ、本当に多くの人が陥っている罠だと思うんです。

「まだ頑張りが足りない」「もっとやってから」と、自分に許可を出さない。

その結果、チャンスが来ても掴めない。

豊かさが目の前にあっても、受け取れない。

自分にやさしくするというのは、自分に許可を出すことでもあるんですよね。

コンフォートゾーンを「抜け出す」から「広げる」へ

ここで、私が特に重要だと感じるのは、コンフォートゾーンに対する考え方の転換です。

従来の自己啓発では、「コンフォートゾーンを抜け出せ!」と叫ばれてきました。

「快適な場所に留まっていては成長しない」「痛みを伴う挑戦こそが成長の証」という考え方ですね。

でも、これこそが「自分に厳しくする」アプローチそのものなんです。

無理やりコンフォートゾーンを抜け出そうとすると、強いストレスがかかります。

そして、多くの場合、結局は元の場所に戻ってしまう。

なぜなら、心と体が拒否反応を起こすからです。

でも、「広げる」という発想なら、話は変わってきます。

コンフォートゾーンを少しずつ拡張していく。

今いる場所を否定するのではなく、そこから一歩だけ踏み出してみる。

そして、その新しい場所が快適になったら、また一歩踏み出す。

だからこそ、コツコツと諦め上げて長期的に成果を出し続けることができるのです。

この「コツコツと諦め上げて」という表現が、すべてを物語っていますよね。

急激な変化を求めるのではなく、小さな積み重ねを大切にする。

自分のペースを尊重しながら、少しずつ前に進む。

それが、自分にやさしくしながら成功する方法なんです。

コンフォートゾーンを「抜け出す」という発想は、今いる自分を否定しています。

でも、「広げる」という発想は、今いる自分を肯定した上で、さらに可能性を広げようとしています。

この違いは、本当に大きいと思うんです。

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素直さを取り戻す――許可を出し、受け取る生き方

では、具体的にどうすれば「自分にやさしく」生きられるのでしょうか?

本書が提示する答えは、シンプルです。

「素直さを取り戻すこと」──それだけなんです。

失敗を将来の糧に変える視点

自分にやさしくするということは、決して失敗を避けることではありません。

むしろ、失敗との付き合い方が変わるんです。

一方で自分にやさしい人は、少々の失敗は受け入れます。小さなことなら許すし、深刻な失敗であっても将来の糧にします。

この視点の転換が、すべてを変えると思うんですよね。

自分に厳しい人は、失敗を「してはいけないもの」と捉えています。

だから、失敗すると自分を激しく責め、自己否定のスパイラルに陥る。

そして、次の失敗を恐れて、チャレンジできなくなってしまう。

でも、自分にやさしい人は、失敗を「学びの機会」と捉えています。

「失敗した。じゃあ、次はどうすればいいかな?」と、前向きに考えられる。

そして、その失敗から得た学びが、将来の成功の糧になるんです。

結局、たくさんチャレンジする人が成功するんです。
そして、たくさんチャレンジするためには、失敗を恐れない心が必要。

失敗を恐れないためには、自分にやさしくする必要がある。

この循環が、長期的な成功を生み出すんですよね。

自分と他人の両方にやさしくなるサイクル

自分にやさしくすることの素晴らしい副産物が、他人にもやさしくなれることです。

一方で、自分にやさしい人は他人にもやさしくできます。いきなりキレることもありませんし、許容することができ、人間係でストレスを感じることがとても少なくなります。そして、トラブルを起こすことがほとんどありません。

これ、本当に実感として分かるんですよね。

自分に厳しい時って、他人の小さなミスにもイライラしませんか?

「なんでこんなこともできないんだ」「私はこんなに頑張っているのに」という思いが、怒りや不満として表れる。

でも、自分を許せている時は、他人のミスも「まあ、そういうこともあるよね」と受け止められる。

自分も完璧じゃないことを認めているから、他人の不完全さも受け入れられるんです。

そして、この「やさしさのサイクル」が回り始めると、周囲の人間関係も変わってきます。

あなたがやさしくなれば、周りの人もやさしくなる。

すると、さらに自分もリラックスでき、もっとやさしくなれる。

この好循環が、豊かな人生の基盤になるんです。

自分にやさしくすることは、理想の人生を手に入れるための一番の近道

人間関係の質は、人生の質そのものだと思うんです。

どんなに仕事で成功しても、人間関係がギスギスしていたら幸せじゃない。

逆に、温かい人間関係に囲まれていれば、多少の困難も乗り越えられる。

自分にやさしくすることは、結果的に周囲との関係性も豊かにし、人生全体を豊かにするんですよね。

「受け取る」ことから始まる理想の人生

そして、最後に強調したいのが、「受け取る」ことの重要性です。

自分に厳しいとあらゆることに許可が出せません。楽しんではいけない、好きなことをしてはいけない、大胆なことをしてはいけない、受け取ってはいけないなど、あらゆることにブレーキをかけてしまいます。そして、豊かさを拒絶して、受け取ることができません。

「受け取ってはいけない」という思い込み。

これ、本当に多くの人が持っているんじゃないでしょうか。

褒められても「いえいえ、そんなことないです」と否定する。

報酬を受け取る時に罪悪感を感じる。

誰かが親切にしてくれても「申し訳ない」と恐縮してしまう。

これらはすべて、自分の価値を認めていないことの表れなんです。

本当にやさしくないと、自分の価値を認められないし、お金も受け取れないし、SNSや交流会で自分の宣伝もできません。

自分にやさしくするというのは、自分の価値を認めることです。

そして、自分の価値を認められれば、対価を受け取ることにも抵抗がなくなります。

「私はこれだけの価値を提供した。だから、この対価を受け取る権利がある」と、素直に思えるんです。

理想の人生を手に入れたければ、自分にもっともっとやさしくしてください。

この言葉が、本書の最終的なメッセージだと思います。

素直に受け取る。
素直に喜ぶ。
素直に自分を認める。

その素直さこそが、理想の人生への一番の近道なんです。

コンフォートゾーンを無理に抜け出そうとするのではなく、少しずつ広げていく。

失敗を責めるのではなく、学びの機会として受け止める。

自分と他人の両方にやさしくなる。

そして、豊かさを素直に受け取る。

これらすべてが、「自分にやさしくする」ということなんですよね。

自分にやさしくすることは、理想の人生を手に入れるための一番の近道

最初は逆説的に聞こえたこの言葉も、ここまで考えてくると、本当にその通りだと思えてきます。

自分に厳しくすることで得られるのは、一時的な達成感と、長期的な疲弊です。

でも、自分にやさしくすることで得られるのは、持続可能な成長と、豊かな人生なんです。

あなたも、今日から少しだけ、自分にやさしくしてみませんか?

まとめ

  • なぜ私たちは「自分に厳しく」なってしまうのか――日本の「みんないっしょに」文化が、自分にやさしくすることへの罪悪感を生んでいます。5つのチェック項目(高すぎる目標設定、自己否定、好きなことをしない、他人に頼れない、受け取れない)に当てはまるなら、あなたも自己否定のパターンに陥っているかもしれません。「甘え」を恐れるあまりの過剰な自己規律が、かえって成功を遠ざけているのです。
  • 「自分に甘い」と「自分にやさしい」の決定的な違い――「自分に甘い」は自己批判の言葉であり、「自分にやさしい」は自己肯定の上に成り立ちます。やさしさは、チャレンジする勇気、良好な人間関係、自分への許可という3つの成功要因を生み出します。重要なのは、コンフォートゾーンを無理に「抜け出す」のではなく、少しずつ「広げる」という発想の転換です。
  • 素直さを取り戻す――許可を出し、受け取る生き方――失敗を責めるのではなく将来の糧として受け止め、自分と他人の両方にやさしくなるサイクルを回すことで、人生は豊かになります。そして何より、素直に受け取ることから理想の人生は始まるのです。自分の価値を認め、対価を受け取り、豊かさを拒絶しない──その素直さこそが、長期的な成功への近道なのです。
今井孝
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