- 自分の才能を見つけるシグナルって、どんなものでしょうか!?
- 実は、「もったいない」が案外起点かも。
- 周りの人の行動をみてて、「もっとこうしたらいいのになぁ」とか「私だったらこうするかも」という視点こそが、オリジナリティ(才能)のサインなのです。
- 本書は、自らの才能と向き合うための1冊です。
- 本書を通じて、自分の特徴を活かしきる人生へと向かうことができるかもしれません。
才能とはなにか!?
佐野貴(さの・たかし)さんは、才能支援のプロフェッショナルです。
IT企業で新規事業責任者として成果を上げたのちに独立。2018年に株式会社TALENTを立ち上げ、1,000人以上の才能を見つめてきた実績を持ちます。
彼の軸は一貫しています。それは「人は、自分らしく輝くことでこそ、社会に価値を届けられる」という信念です。
特筆すべきは、COTEN RADIOで知られる株式会社COTENにて、取締役兼人事責任者を務めた経歴。歴史という知のプラットフォームに人材開発の知見を融合させ、組織と個人の関係性を見つめてきました。
現在は、心理学とデータをベースにした「才能研究」をもとに、組織開発・スクール事業などを多角的に展開中。Forbes JAPAN「NEXT100」にも2024年に選出されるなど、注目の起業家でもあります。
ちなみに、Podcast番組「TALENT TALK」や「みんラボ」などでもおなじみで、愛称は“たかちん”。休日は猫と過ごし、テニスで汗を流すというリラックススタイルも魅力的です。
私たちは、「強み」と聞くと、目に見えるスキルや、評価された実績を思い浮かべがちです。
でも、佐野さんは言います。
「才能とは、“自分では当たり前すぎて気づかない”ところにある」
だからこそ、自分一人ではなかなか気づけないのです。
学校や職場で教えられるのは、「正解に近づく方法」。けれど、本当に大切なのは、“あなたにしかない視点や反応”をどう活かすかということなのかもしれません。
そんな自分だけの才能を見つけるためのガイドが、この『「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ』です。
さまざまな角度から、自分の中にある「当たり前」を掘り起こし、他人との違いとして自覚するプロセスを、丁寧に導いてくれます。
「なんとなくモヤモヤする」
「何者かになりたいけど、どうしたらいいかわからない」
「転職やキャリアの軸を見つけたい」
そんな人にこそ、自分という“資源”の価値に気づかせてくれる1冊です。
私たちはつい、才能を“個人の中にある何か”としてとらえがちです。
けれども実は、才能とは関係性の中でこそ活かされるものです。
たとえば、自分では「ただの癖」だと思っていた行動が、ある場面では「その視点すごい!」と感謝される。
逆に、努力して身につけたスキルでも、まったく価値を発揮できない場では埋もれてしまう。
つまり、才能とは“社会との接点”の中で立ち上がる文脈的なものなのです。
場を見出すことが、何より重要!?
自分を責めるのではなく、「場」を見直すが重要です。
「自分の才能をみずから埋没させようとするようなものです。」
というのは、私たちが「優秀な人のいる場所に行けば伸びる」と考えすぎてしまうときに起きがちです。
でも、本当に大切なのは、自分の才能が自然と立ち上がるような“関係性”を選ぶこと。
無理をして「優れた誰かの正解」に合わせにいくのではなく、
自分がついやってしまう行動が「誰かの役に立つ」「感謝される」ような環境を選ぶこと。
そうした環境こそが、才能を“発見”し、“発揮”するための土壌になるのです。
「才能は行動の癖である」
このシンプルな言葉に、本質が詰まっています。
つまり、才能とは、無意識に何度も繰り返している“ある行動パターン”の中に眠っているのです。
それは、誰かに頼まれなくてもついやってしまうこと。
なぜか気づいたらやってしまっていること。
そして、やったあとに、どこか満たされた気持ちになること。
これらはすべて、「欲求」と「行動」が結びついたサインです。
著者はこうも語ります。
「才能は、欲求を満たすための行動の部分に立ち現れてくる」
「欲求は原体験に潜んでいる」
つまり、自分の中にある「なぜそれをやりたいのか?」という欲求の根っこ、
そしてその欲求を生んだ人生の中の原体験に立ち戻ってみることが、才能発見の手がかりになるのです。
自分では気づかなかった小さなこだわり。
他人には理解されにくいけど、なぜかずっと続けてきた習慣。
そうした繰り返しの中に、他者とのより良い関係性を築く“あなたらしい才能”の原石があるのかもしれません。
自己効力感が、才能を“開いて”いく!?
人は、「癖」で生きているのかもしれません。
知らず知らずのうちに繰り返してきた行動──それが実は、あなたの才能の源であり、他者とのより良い関係性をつくる鍵でもあるのです。
そして、その行動によって誰かに喜ばれたり、感謝されたりすることで、「これでいいんだ」という自己効力感が育っていきます。
「ここなら自分でも成果を出せる」という感覚。
それがあるからこそ、人は“自分らしく”オープンになれるのです。
努力や無理をして手に入れたスキルよりも、
自然と湧き出る行動(=才能)で誰かに貢献できたとき、
人はより大きな確信を持って、世界とつながることができます。
そして、その小さな成功体験の積み重ねが、「自己効力感」という内なるエンジンを育てていくのです。
自分の癖を「強み」として受け入れ、
それを他者との関係性の中で活かすことができたとき、
人は本当の意味で、“才能を発揮して生きている”と言えるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、才能とは決して「自分一人の中だけ」に完結するものではありません。
むしろそれは、他者との間で交わされる関係性の中にこそ、結節点として立ち上がってくるものです。
だからこそ、今の自分にできる小さな行動を通じて、誰かに関わってみること。
ほんの少しでも、OPENになって、自分の癖を試してみること。
その一歩こそが、あなたの才能を開く「鍵」になります。
本書は、自分の「当たり前」の中に眠る才能の原石を見つけ、
他者との関係性の中で、それをどう活かしていくかのヒントをくれる一冊です。
自分を信じ、他者とつながること。
そして、自分らしくあることで誰かの役に立つこと。
そんな豊かな才能の循環を、あなた自身の人生に取り入れてみてはいかがでしょうか。
OPENマインドを育むためには、こちらの1冊「【“嫌い”も認めよ?】OPEN:「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る|ヨハン・ノルベリ」も大変おすすめです。

まとめ
- 才能とはなにか!?――自分らしく輝くことでこそ、社会に価値を届けることです。
- 場を見出すことが、何より重要!?――才能とは文脈次第です。
- 自己効力感が、才能を“開いて”いく!?――他者との関わりを増強させるスパイラルへと誘われます。
