【時間の「意味」は自分次第!?】このプリン、いま食べるか? ガマンするか?|柿内尚文

このプリン、いま食べるか? ガマンするか?
  • どうしたら限りある人生という時間をよりよく生ききることができるでしょうか。
  • 実は、時間についてよく知り、時間を上手に取り扱うことにあります。
  • なぜなら、時間は限りある資源だからです。
  • 本書は、眼の前のプリンを主題に人生を豊かにする時間の使い方を考える1冊です。
  • 本書を通じて、時間に対する感度を高め、自分にとってのより良い時間を生み出すヒントが得られるでしょう。

時間は4つある!?

終わりのある人生です。
時間の使い方によって、人生は大きく変わります。

はじめに 人生の時間は砂時計のようなもの

本書は、人生に唯一の正解を求めるのではなく、自分で考え、行動するための視点を養う1冊です。人の悩みの根源的なところには、「時間が有限である」ということに集約されるものがあると思います。

いま・ここを大切にしなければいけないのですが、それでもなにか他のことに期待したり、あるいは過去を悔やんだりしながら、人は悩みながら生きています。

無限の時間が提供されるのであれば、私たちはそんなにも自分の存在について考えて、行動を常に検討することなどしなくていいのかもしれませんが、残念なことに人生という時間は有限です。また、誰にでも平等に訪れる死があるからこそ、精一杯生きるきっかけを得ているとも捉えることができます。

本書は、眼の前のプリンを題材にしながら、いま食べるのか、我慢をするのかを通じて、時間の大切さと取り扱いについて視点を提供していきます。

まず、大切なことは時間は4つの分類できることを知ることにあります。

1)幸福の時間・・やりたいことを、喜びを得られることをしている時間のことです。
2)投資の時間・・目的のために努力をしている時間のことです。
3)役割の時間・・やらなければいけないことをしている時間のことです。
4)浪費の時間・・無意識に過ごしている時間のことで、ついやってしまうムダだと考える時間のことです。

この4つにまず、自覚的になりましょう。案外、「浪費の時間」が多い人も少なくないのでは?気づけばスマホをムダに触ってしまったり、SNSに時間を溶かしてしまったり。でも、内心はそんな時間の使い方でいいのか?っておもうような時間に、まず意識的になりながら、1~3に上手に振り分けていくスタンスをとりましょう。

1日というサイクルを大切に!?

大切なことは、1日1日というサイクルにあります。

スペシャルな毎日より、パーフェクトな1日に。

人生には「4つの時間」しかない

平凡だけれど、丁寧な暮らしを意識してみましょう。今日からやれることはたくさんあるはずです。何も特別な毎日を目指さないでも、眼の前のことや、大切なこと、後回しにしてはいけないことに、慎重に時間を割いていくことが、1日を充実化させるヒントです。

自分の理想の時間割を作ってみませんか?会社から指示された時間や、家事などの「役割の時間」を起点に、1日をスケジュールしていたのでは、受け身になりすぎてしまって、自分が本当にほしい時間を手に入れることが難しいです。

時間ポートフォリオという考え方で4つの時間をどのように1日の中に配置したいのか、から始めてみましょう。

4つを再定義するマインドを!?

プリンを今食べるか、我慢するかという視点で得られるのは、幸福を今感じるか、それとも、後の取っておくか、ということです。

これは、「幸福の時間」と「投資の時間」や「役割の時間」の割り振りに関わります。「役割の時間」や「投資の時間」だけだと、人は息が詰まることもあるでしょう。たまには、プリンを思い切り食べたりする「幸福の時間」も必要なのです。

ただ、ここで大切なのが、「幸福の時間」も長い目で見れば、「投資の時間」や「役割の時間」の蓄積で得られていることも知ることにあります。人生でいちばん大切なことは、「幸福の時間」をたくさん得ることにありますが、下積みもとても大切ということです。

あるいは、考え方としてすべての時間を「幸福の時間」のように感じる工夫もあるでしょう。例えば、自分のパーパス(人生の生きる目的)のようなものを設定して、それにすべての時間がつながっていると捉えてみると、それなりの意味を認識するきっかけを得るかもしれません。

あるいは、「投資の時間」と「役割の時間」だって、明確に切り分けられるか、というとそうでもありません。例えば、会社で一生懸命「役割」を“こなしていた”かと思ったら、そこで得られた人脈を使って、人生のどこかで起業しているかもしれません。

4つの時間を自由に横断する視点を持ちながら、自分と向き合うことが、実は最も大切なことなのかもしれませんね。

こうしたことを考えながら、単なる「浪費」から卒業して、意識的に時間に意味づけしてみることを進めましょう。大切なのは、こうした「小さな変化」を毎日積み重ねていくことです。

前日よりも1%より良くなれば、365日後には、38倍の効果を得ている(1.01の365乗)と言います。

毎日の中に「小さな変化の時間」をつくり出し、その時間を積み重ねることで「大きな変化」につなげていきます。

「時間福利の法則」で時間の価値を変える

こうした投資的な論点については、こちらの1冊「【マジメは、ミジメ!?】99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ|河野英太郎」やこちら「【時間を、投資セヨ!?】レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則|本田直之」もぜひご覧ください。

人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ。

喜劇王チャーリー・チャップリン

まとめ

  • 時間は4つある!?――幸福、投資、役割、浪費の4つがあることを知り、始めましょう。
  • 1日というサイクルを大切に!?――1日1%の向上の積み重ねが大切です。
  • 4つを再定義するマインドを!?――例えば、目的意識を持つだけで、時間の意味を自ら変えることができます。
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