【無意識を耕せ！？】意思決定が９割よくなる 無意識の鍛え方｜茂木健一郎

前回の投稿「【脳は、YES！？】意思決定が９割よくなる 無意識の鍛え方｜茂木健一郎」に続き、今回もこちらの１冊『意思決定が９割よくなる 無意識の鍛え方』のレビューを続けます。

雑談を大切に！？

素晴らしいアイデアは雑談から生まれる

素晴らしいアイデアは雑談から生まれる

雑談にははっきりとした目的がありません。話の流れや話者の興味によって、次から次へと話題が移っていきます。雑談をしている時、脳は、実はたいへん心地よい状態にあるといいます。

一方的に、インターネットから情報を取得する行為と比べれば、よく理解ができるのですが、相手があることで、そのリアクションを感じながら、高度に脳を回転させることが可能だからです。

こうして脳が刺激されていると、思いもよらない、予定調和でない発見や気づきを得ることが可能になります。雑談の効用については、また別の１冊で詳しくご紹介したいと思います。

雑談をしながら、時には、脳を休ませることも良いアイディエーションには大切かも。

前回の投稿「【脳は、YES！？】意思決定が９割よくなる 無意識の鍛え方｜茂木健一郎」でもレビューをさせていただきましたが、脳のデフォルト・モード・ネットワークを活用することがポイントです。

デフォルト・モード・ネットワークというのは、脳がアイドリングしている状態です。何も考えることなく、ぼーっとしている状態では、脳が脳内のいろんな部位と情報をやり取りしながら、情報を整理してくれるのです。そうして、整理された脳は、スッキリして、また新しい刺激を受け取ることが可能になります。

セレンディピティに出会うには！？

無意識の力を借りれば、自分が求めていること目指したいことに関するリソース、ヒト・モノ・カネ・情報を収集することができます。多くの刺激から、求めて見るものに気づくことを、セレンディピティと解釈しても良いかも知れません。

茂木健一郎さんは、セレンディピティには３つの要素が必要だと語ります。

・Action／行動
・Awareness／気づき
・Acceptance／受容

準備がなければ「偶然の出会い」は訪れない

Actionは、常に何か行動をしていることです。常に、動き回って、人に会い、情報刺激を受け続けます。

Awarenessは、いろいろな出会いの中で、チャンスに気づくことです。素通りしてしまっては、セレンディピティを逃してしまいます。自分が何を目指していて、何を求めているかも、無意識に刷り込んでおく必要があるかも知れません。

Acceptanceは、革命や変化を受け止めることです。新たな変化を受容できなくては、やはりセレンディピティを逃してしまいます。社会や世の中は変わり続けているのですから、自分だって変わり続けて問題ないのだ、むしろ変わり続けていくことが普通なんだって思えることが大切かも知れませんね。

成長という変化を肯定的に受け取るには、こちらの１冊「【１日の成長へ！？】人生の成功とは何か｜田坂広志」もたいへんおすすめです。ぜひお手にとって見てください。

読書の効能とは！？

デジタル時代の今こそ読書が必須

デジタル時代の今こそ読書が必須

無意識を耕すのに、格別な手段が「読書」です。読書をすると集中力と想像力を高めることができます。文字を読むという行為は、集中力と想像力を養う行為だからです。目（映像）や耳で情報を保管できるようなメディアと異なり、本は文字だけで、内容を理解する必要があります。

文字情報だけでものごとを理解する時、脳内では、前頭葉の前側にあるＤＬＰＦＣ（背外側前頭前野）という部位が活発に働きます。これは集中している時に働く回路で、知能指数とも関係が深いと言われています。

脳にとって読書は、総合的かつ抽象的な刺激と言える。

デジタル時代の今こそ読書が必須

読書をすることで、脳を鍛え、そのさらに先に、すてきなセレンディピティやアイディエーションを生み出すための無意識を耕すことに繋がっていきます。自分との対話のためにも、読書の時間をあえてとることも大切なのかも知れませんね。

まとめ