【金利市場は、3京円!?】教養としての「金利」|田渕直也

教養としての「金利」
  • 世界規模で3京円にも及ぶとてつもない市場があるのをご存知でしょうか!?
  • 実は、それは、金利市場なのです。
  • 金利は、ビジネスにも、生活にも、とても重要な役割を果たしています。
  • 本書は、知っているようで知らない金利に関する教養の1冊です。
  • 本書を通じて、金利の全体像について触れることができます。
田渕直也
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巨大な金利市場!?

金利を考える時、金融について知る必要があります。金融には、大きく分けてデット(負債、債務)とエクイティ(自己資本)があります。デットは、銀行からの借り入れや債券発行などによって得るお金のことで、この部分に金利が大きく関わってきます。

その世界市場規模(金融機関は除く)は、IMF(国際通貨基金)によれば2021年末時点で235兆ドル、日本円換算で3京円近くに上ります。

はじめに

これは、世界GDPの約2.5倍だそうです。国内総生産よりも圧倒的に大きな市場なのです。

金利の役割!?

金利には、3つの役割があります。

1)利息を計算する
2)投資対象の収益を判断する
3)投資対象に投資すべき価格を計算する

金利は、お金の借賃である利息を計算するために使われます。

金利は、お金を貸す側にとっては収益性を判断する基準になるのです。

1-3 金利の3つの役割

収益率は、投資した額と、それによって将来得られる収益がわかっているとして、その比率を計算するものです。つまり、投資をするべきかどうかを決定するために収益性の高い低いを判断する指標となります。

元本がいくらの価値を追加で産み出すのかを検討することが可能になります。

将来得られる収益額がわかっていて、目標とする必要収益率があるとすれば、その2つがあれば、いくらの元本として投資すればよいかも判断することが可能になります。3つのスコアの掛け算表されるシンプルな金利ですが、投資判断の意思決定に大きく関わる重要な指標であることがわかります。

また、単利と複利の考え方も忘れてはいけない重要な要素です。

複利の考え方は、資産運用の世界でもとても重要なものです。

2-4 複利の魔法

「複利で運用する」といえば、ひとつの投資対象にできる限り長期に投資し続け、途中で発生した利息や配当、あるいは売却益などの収益もそのつど投資元本に加えて再運用に回すような考え方を意味します。

複利の考え方については、過去の投稿でもいくつかぜひご覧頂きたいものがあります。こちらに挙げさせていただきます。ぜひご覧ください。

投資マインドセットを獲得するための1冊「【未来を変えるには!?】投資脳 一生お金に困らない頭を手に入れる方法|上岡正明

会社の運営について、収益という実りを再投資することこそが、サスティナブルな経営を考えることにつながると説いた1冊「【いかに長期的に豊かな経営を目指せるか!?】経営者・従業員・株主がみなで豊かになる 三位一体の経営|中神康議

貴重な資源である時間を投資に回すことを志向するための1冊「【時間を、信頼の貯蓄に変える!?】投資思考|野原秀介

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イールドカーブとは!?

金利の全体像を理解するためには、金利をイールドカーブと呼ばれる期間構造としてとらえなければなりません。イールドカーブの大部分が形成される債券市場についても十分に知る必要があります。

金利には、短期金利と長期金利があります。当然、短期であれば、金利は低く、長期であれば金利が高くなるのが一般的です。そして、これらの期間が異なる金利は、水準はそれぞれ違うものの、けっしてバラバラに動くわけではなく、連動します。

このような期間と金利水準の関係を、一般にイールドカーブと呼んでいます。

3-3 市場金利について

金利というものは、単一の数字のみで表されるのではなく、期間ごとに異なる金利水準の集合体として表現されるものだとイメージしてみるとよいでしょう。期間を横軸に取ると、なだらかな登り坂の曲線として表現されます。短期・長期が互いに連動するシステムです。

短期長期の金利水準をコントロールする、金利政策を、「イールドカーブ・コントロール」と言います。日銀当座預金金利と10年物国債利回りという2つの政策金利の組み合わせて行われます。

また、金利を決める要素は、期間だけではありません。

債務者の信用力によって、適用されるべき金利水準は変わることになります。

3-3 市場金利について

まとめ

  • 巨大な金利市場!?――なんと世界GDPの2.5倍に及びます。
  • 金利の役割!?――3つの機能を持ち意思決定に役立ちます。
  • イールドカーブとは!?――短期・長期の金利水準を組み合わせた金利の全体像を表すグラフです。
田渕直也
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