【戦略PRの作り方！？基本を大切に！】戦略PR 世の中を動かす新しい６つの法則｜本田哲也

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なぜ、いまの時代に戦略PRが必要か！？

なぜＰＲをすべきなのか？―ここであらためてその３つの理由を整理していこう。

戦略ＰＲをやるべき３つの理由

１．「選ぶのがめんどうくさい」の時代　情報洪水と選択率の低下

２０００年代からはじまった情報洪水は現在も進行中です。生活者を取り巻く情報洪水はやまず、選択率は下がり続けています。なんと、１日に生活者が接する企業発信のブランドメッセージは４０００～５０００程度もいわれているそうです。また、顧客も自らSNSなどで情報発信できるようになっているため、さらに情報化を推し進めている状況です。こうした中、いかに注目を得られるか、全く異次元の工夫が必要になっているのです。

２．「好き勝手にやらせて」の時代　アンコントロール領域の拡大

SNSで情報発信する生活者増えており、コンテンツ消費の主導権が生活者に移っています。企業が強制的な力を発揮できない、アンコントロールな世界との対峙が始まっています。

３．「気になるものはそれぞれ」の時代　社会関心の多層化

SNSで繋がった生活者同士のコミュニケーションも活発化しています。「関心事」であつまって、それぞれ情報を交換しています。企業はこうした「グループ」の関心事をいかに知り、そして情報を加工して発信できるかどうかも課題になっています。

戦略PR設計のキモとは！？

社会関心を料理する基本となるフレームが「関心テーマ」だ。

社会関心は「みんなの気になる」

この「関心テーマ」の切り口を見つけることがポイントです。関心テーマは、３つの事象の重複するポイントを探してくることがポイントです。

①商品便益：商品やサービスが提供する機能、既存品や競合との差別化ポイント
②世の中の関心事：世間や第三者が気になっていること、世間の話題
③生活者の関心事とメリット：商品やサービスを使う人が抱えている問題、その解決

たとえば、超吸水のおむつ商品の場合、「超吸収」ではないところに「関心事」を持ってくることがポイントです。

①商品便益：超吸収
②世の中の関心事：睡眠リズムが乱れキレやすい子どもが増えている
③生活者の関心事とメリット：大切な自分の赤ちゃんをベストな環境で育てたい

これらの重複を見つけると、「赤ちゃんの睡眠問題を超吸水で解決するおむつ」という「関心事」に行き着きます。

関心事から世の中ごと化させるストーリーとは！？

上記のような「関心事」を見つけ出すには、日頃から、ニュース性を考慮し情報収集を欠かさないことがポイントです。日常の生活者としての自然な情報収集の中で、こつこつ社会の気分をとらえておきましょう。

実際に「関心事」をもとに、PRテーマを社会化していく中で、拡散のストーリーは３つあるといいます。顕在度と関与度の組み合わせで説明ができます。

「顕在度」・・それが社会でまだ潜在的なのか、それとも顕在化しているのかを示すモノサシである。
「関与度」・・その問題に対するターゲットの関与の度合いだ。

社会関心を「料理」する方法

ストーリー１）顕在化している社会関心にのって関与度を高める
すでに「みんなの気になる」になっている関心を利用するケース。
　例→ベネッセ「うちぱぱ」プロジェクト、ダノン「骨の曲がり角」プロジェクト

ストーリー２）関与が高い潜在的関心を顕在化する
ターゲットの関与が高い領域で、まだあまり知られていないことを話題化する。
　例→アディダス「迷走ランナー」プロジェクト、花王「血めぐりケア」プロジェクト

ストーリー３）潜在的な関心を、関与度を高めつつ、一気に顕在化する
顕在度と関与度の双方を一気に高めていく方法です。
　例→サントリー「ハイボール」プロジェクト

戦略ＰＲが、世の中ごと化を考えることである場合、今後、商品の情報を自ら企業が伝えていく方法はどう進化するのでしょうか！？過去の投稿「【”AaaS”で、ビジネスはどう変わる？】広告ビジネスは、変われるか？｜安藤元博」をぜひご一読ください。

まとめ

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