【紙は、脳!】トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術|浅田すぐる

トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術
  • どうしたら自分の考えがまとまるのか?!どうしたら相手にその考えが伝わるのか!?そんな、お悩みありませんか?
  • 実は、企画書の枚数、書き過ぎかも。
  • なぜなら、1枚でまとめることで、自分にとっても、相手にとってもメリットが大きいのです。
  • 本書は、元トヨタ社員で、現在は企画書「1枚」コンサルタントの浅田すぐるさんが、「1枚」を駆使する方法を教えてくれます。
  • 本書を通じて、脳を1枚に外部化する極意を得ることができるでしょう。新人教育にもおすすめかも!

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意外と放任主義のトヨタ!

トヨタ1枚と検索すると、さまざまなフレームワークが出てくるので、てっきりトヨタにはそういう雛形がたくさんあるんだろう!って思っていたんですが、どうやら違うようです。

トヨタには、すべての書類を紙1枚にまとめる習慣はあっても、それを「どうやってまとめるか」という詳細なマニュアルはありませんでした。

仕事のできる人がやっている「まとめる」技術

だから、社員は自分で考えて1枚の構成を作り上げていく必要があるのです。私はここもポイントだと思いました。結局、フレームワークを使って、何かものごとを遂行することが目的で、フレームワークを使うこと自体は手段でしかないのです。だから、自分のスタイルにそったやり方を構築するレッスンでもあるのだ、ということに気が付きました。

ただ、一方で、ある程度の道筋は必要ですよね?!浅田すぐるさんも、先輩と一緒に仕事を進める中で、組織で仕事をする上で、大切な5つのポイントを抜けもれなく、先輩が駆使していることに気がついたそうです。

それは、次の5つです。
①目的、②現状、③課題、④対策、⑤スケジュール

「トヨタの1枚」に共通して掲げられている5つのテーマ

いずれも大切ですし、順番も重要ですね。日頃の仕事の1つ1つだと、忘れがちになってしまうこともあるので、1枚にまとめていくことで、業務のアウトプット効率が平準化します。

すべての「1枚」の起点となることは!?

浅田すぐるさんが、重視にするのは、情報を書き出すことで、頭の中を外部化・見える化することです。仕事が停滞する時、実は頭の中で考えがもやもやとしていて、それが、整理されていないだけということが多々あります。それを一度、手を動かしてフィジカルにアウトプットしてみると、考えが連鎖を起こしたり、概念としてまとまったりします。

これを誘発するのが「1枚」なのです。重要なのは、「1枚」の目的意識を定めることです。

書類をまとめるに当たり、どんな種類のものであっても、最初に立てるべき共通の問いがあります。
それは、「そもそも何のために、この『1枚』を作るのか?」というものです。

17 目的を見失いそうになったら「この口ぐせ」をとなえなさい

これを忘れないためにも、「1枚」の左肩には、かならずテーマを書き込みます。これは、ファシリテーション技術で、ホワイトボードの左肩に必ず、問いやテーマを書き込むのと共通しています。「1枚」はメッシュ構造にして、各ボックスに内容を記述していく非常にシンプルなものです。

2つのベーシックなフレームワークを起点にしてみよう!

本書では、浅田すぐるさんが活用する2つのフレームワーク、「エクセル1」「ロジック3」が登場します。この使い分けがポイントです。

  • 「エクセル1」は、頭の中の考えを書き出して「見える化」する機能を持ちます。KJ法に少し近いです。
  • 「ロジック3」は、テーマに対して一言の答えと、3つのロジック(What、Why、How)をまとめます。

トヨタで働く人たちが「1枚」を作る際に常に意識を向けている「Why?」「What?」「How?」は、「ロジック3」に対応しています。つまり、仕事が停滞したり、行き詰まったりしたときには、とりあえず「ロジック3」を書いてみるのです。
あるいは、「エクセル1」を使って、「仕事が停滞している原因は何か?」などの問いを立てて、考えてみてもよいでしょう。

「エクセル1」と「ロジック3」があれば必ず仕事は進む

横道ですが、トヨタらしさが言葉遣いに出ていると思います。トヨタ方式は、生産ラインを常に止めないことで生産性をあげます。だから、仕事の停滞こそ避けるべきことなのでしょう。言葉として仕事のスタンスが現れるものですね。興味深いです。

ご興味がお有りの方は、ぜひ本書を手にとっていただき、浅田すぐるさんによる、具体的なフレームワークの事例アウトプットをご覧ください!!

「1枚」手法を活用して、読書体験を効率化する浅田すぐるさんの著作もおすすめです。詳しくは、過去の投稿「【自分と相手をつなぐ読書法とは!?】「紙1枚!」読書法|浅田すぐる」をご覧ください。

まとめ

  • 意外と放任主義のトヨタ!――「1枚」フレームワークは、自分でつくるものです。
  • すべての「1枚」の起点となることは!?――なぜその「1枚」をまとめるのか?テーマを大切にしましょう。
  • 2つのベーシックなフレームワークを起点にしてみよう!――「エクセル1」「ロジック3」を本書で確認してみましょう。

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