- あなたは今日、何のために時間を使いましたか?
- その問いに、「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」と即答できる人は、どれくらいいるでしょうか。
- 実は、私たちの多くは、TO DO思考という減点評価の世界で生きています。
- なぜなら、「やるべきこと」を並べて、それをこなすことが当たり前になってしまっているからです。
- 本書は、そんな私たちに「人生の純度」という新しい指標を提示してくれます。
- 本書を通じて、TO BE思考で自分らしさを取り戻し、ありたい自分で生きるための具体的な方法を学ぶことができるんです。
著者の本橋へいすけさんは、feppiness株式会社の代表取締役として、「個人の自己実現を叶える会社」を運営しています。
日々、コーチングやコンサルティングを行う中で、経済的な理由などによって受けられる人が限られてしまうという課題を感じていました。
認知科学をベースにしたコーチングやコンサルティングの技術を「もの」に落とし込めれば、多くの人の人生の変化に役立てると考え、手帳pure life diaryを開発しました。
彼のビジョンは「しあわせを感じられる社会をつくる」ことです。
共同開発者の井上ゆかりさんは、手帳歴約10年のベテランです。
幼少期から文字を書くのが好きで、手帳を使って時間や心を整えてきました。
単なるスケジュール管理やタスク管理ではない、本来の自分を深く知り自己肯定感が自然と上がるようなやさしい手帳をつくりたいという想いから、pure life diaryの開発に加わりました。
現在は、Instagramを中心にメソッドを発信する他、ユーザーに向けたワークショップなど各種サポートの運営を行っています。
おふたりの情熱が詰まった本書は、単なるハウツー本ではなく、人生の在り方そのものを問い直す一冊となっています。
TO DO思考からTO BE思考へ – 減点評価を手放す
私たちは知らず知らずのうちに、TO DO思考に支配されているんです。
一般的な手帳は、やることをスケジュールに落とし込み、実行していきます。
TO DOリストがあり、それをしっかりこなすための手帳といってもいいでしょう。
しかし、TO DO思考は問題を抱えているんです。
TO DO思考は「べき」ことから考えます。やるべきこと、やらなきゃいけないことが評価基準。TO DOリストの内容をすべて実行できたら100点です。できなかったらマイナスでもなく0点です。そして、1つもできないとマイナスの評価になります。つまり、TO DO思考は減点計画の考え方なのです。
なるほど、これは厳しい世界ですよね。
すべて実行できて初めて100点で、1つでもできないとマイナス評価になってしまう。
この思考で生きていると、常に「できない自分」に落ち込んだり、「もっと頑張らなきゃ」と自己否定感が下がってしまったりするわけです。
一方で、本書が提案するTO BE思考は、まったく違う世界を見せてくれます。
なりたい自分から考える「TO BE思考」。本来、手帳は自分を喜ばせたり、叶いたい人生を叶えるためのアイテムです。それでは、どうしたら「TO DO思考」から抜け出せるのでしょうか?その答えはシンプル。スケジュール管理を手放すことです。やらなきゃいけないことから考えるのではなく「やりたいこと」から考えましょう。このような考え方を私たちは「TO BE思考」と呼んでいます。
やることを同じだけ挙げたときに、「やるべき」ことが並ぶTO DO思考に対して、「やりたい」ことが並ぶのがTO BE思考なんです。
取り組んでいる最中はもちろん、やり終えたあともポジティブな気持ちになり、しあわせを感じやすくなります。
これは単なる言葉の言い換えではないんです。
自分を縛っている「思い込み」「決めつけ」「承認欲求」「見栄」「一般常識」などのココロを手放していくイメージなんです。
そうすることで、TO BE思考100%で生きることができるようになり、人生の充実感が増していくんです。
人からどう見られるかという不安を手放して、自分のやりたい、なりたい、ありたいに素直になる。
この転換こそが、人生の純度を上げる第一歩なんですね。
私自身も、TO DO思考に支配されていた時期がありました。
「これをやらなければならない」「あれも終わらせないといけない」と、常に何かに追われている感覚があったんです。
でも、本書を読んで気づいたんです。
その「べき」の多くは、本当に自分が望んでいることではなく、誰かの期待や社会的な常識に縛られていたものだったと。
TO BE思考に切り替えると、同じ行動をしていても、その質が変わってくるんです。
「やらなければならない」から「やりたい」に変わるだけで、エネルギーの湧き方がまったく違ってきます。
これは、自分の人生の主導権を取り戻すということでもあるんですね。
1日5分で人生の純度を上げる – pure life diaryの実践
では、具体的にどうやってTO BE思考を身につけていけばいいのでしょうか。
本書が提案するのは、pure life diaryという手帳術です。
習慣化に必要な時間は1日3分。
毎日でなくても大丈夫。
奥深い のが「pure life diary」式メソッドなんです。
このメソッドは、3つのステップで構成されています。
STEP1▼自分のことを知る-my pure lifeを明らかにする
STEP2▼自分のことを受け止める-my pure lifeを描く
STEP3▼自然と変化する-my pure lifeを日々、意識に上げる
まず、自分のことを知る。
案外、自分の気持ちや状況を俯瞰して知ることってあまりしませんが、それがとても大事なことなんですね。
いったい自分がどういう状況にあるのかを俯瞰することです。
そして、それを1日1回必ず行っていく。
最後に、my pure lifeを考えるために、日々意識に上げていきます。
最後に、my pure lifeを考えるために、日々意識に上げていきます。pure lifeピンと呼んでいます。pure lifeピンを設定することで、大切なことが意識に上がるので、時間の使い方が変わり、自分のありたい姿と少しずつ変化していきます。1日の中でたった5分だけでもいいので、pure lifeピンに向き合う時間をとりましょう。
pure lifeピンを設定することで、大切なことが意識に上がるので、時間の使い方が変わり、自分のありたい姿と少しずつ変化していくんです。
1日の中でたった5分だけでもいいんです。
この5分が、人生を変える5分になるわけです。
特に重要なのが、日々の実践として行う2つのふりかえりです。
たった2つのふりかえりで、心が穏やかになる ふりかえり1 今日のよかったこと ふりかえり2 今日のありがとう
このシンプルな実践が、自分の中に大きな変化を生み出します。
その日のよかったことに意識を向けると、その日にできたことも頭に浮かびやすくなるので、自分を加点評価する「TO BE思考」が育まれていきます。
自分が何を感じているのかを言葉にすることから始めてみる。
そうすれば、自分が何を感じているのか、感覚を上げることができるんです。
実際に、この手帳術は状況に応じて柔軟に使い分けることができます。
本書では、エネルギーの高低と現在の状態(感性を活かせているか、活かせていないか)の掛け合わせで、どのステップに取り組むべきかが示されています。
例えば、エネルギーが高く感性を活かせている状態なら、STEP2やSTEP3に取り組んでやりたいこと・ありたいことをさらに明確にしていく。
一方で、エネルギーが低く、何をやりたいけれど何ができないかわからない状態なら、STEP1やSTEP2で自己理解や受容に取り組む。
このように、自分の状態に合わせて柔軟に実践できるのが、このメソッドの優れた点なんです。
私が特に印象的だったのは、「自分よりも他人のことを優先したり、空気を読んで自分の気持ちを知らないうちに抑えてしまう」という状態への処方箋です。
多くの人が、こうした状態に陥っているのではないでしょうか。
本書は、そんな人に対して、まず自分の中で何が起きているのかを言葉にすることから始めることを勧めています。
その日の気持ちを言葉にして感じる 自分よりも他人のことを優先したり、空気を読んで自分の気持ちを知らないうちに抑えてしまうことが知らず知らずの間になっていくと、自分の喜怒哀楽が自分で何かをするために大切にしたい価値観や、やりたいことがすぐに浮かばないのは無理もないのです。ですから、普段はあまりやらない自分が浮かばない人、やらなきゃいけないことばかり浮かんで、純粋にやりたいことがすぐに思いつかない人は、まずは音楽の生活の中で、自分が何を感じているのかを言葉にすることから始めてみてください。そうすれば、自分が何を感じているのか、感覚を上げる
この部分を読んで、多くの人が「ああ、私のことだ」と感じるのではないでしょうか。
日常の中で、自分の感情を抑え続けていると、やがて自分が何を感じているのかさえわからなくなってしまう。
だからこそ、毎日、たった5分でもいいから、自分の気持ちに向き合う時間を持つことが大切なんです。
手放すことで見えてくる、ありたい自分
人生の純度を上げるために、もう1つ重要な概念があります。
それは「手放す」ということです。
本書では、コト・モノ・ココロを手放すことの重要性が繰り返し語られています。
忙しい人のほうが、ありたい自分・なりたい自分を叶えられるのは、やるコトの取捨選択ができているからです。取捨選択の「取」については第4章でお伝えしましたので、ここでは「捨」について深掘りしていきます。
忙しい人ほど、ありたい自分・なりたい自分を叶えられる。
これは一見、矛盾しているように聞こえるかもしれません。
でも、その秘密は「取捨選択」にあるんです。
やるコトの取捨選択ができているから、忙しくても自分のありたい姿に近づいていけるんですね。
特に、ココロを手放すことについて、本書は深く掘り下げています。
自分を縛っている余計な「思い込み」「決めつけ」「承認欲求」「見栄」「一般常識」などのココロを手放していくイメージから捨てていくと、TO BE思考100%で生きていると、人生の充実感が増していきます。人からどう見られるかという不安も手放して、自分のやりたい、なりたい、ありたいに素直になりましょう!
ここで挙げられている「思い込み」「決めつけ」「承認欲求」「見栄」「一般常識」。
これらは、私たちの行動を縛っている見えない鎖のようなものなんです。
「こうあるべき」「こうしなければならない」という思い込みが、本当の自分を見えなくしてしまっているんですね。
モノを手放すことについても、興味深い指摘があります。
モノを捨てるのは、場合によってはかなりドキドキしたり、怖いかもしれません。だからこそソワソワするぐらいのモノを手放すことで大きな余白ができます。逆に言うと、すぐに決断できるぐらいの簡単なモノを手放しても、実感は大きく変わりません。ドキドキ・ソワソワしながらチャレンジポジティブに受け止めて、決断していきましょう。
これは深い洞察だと思います。
簡単に手放せるものを手放しても、人生は大きく変わらない。
でも、ドキドキ・ソワソワするぐらいのものを手放すことで、大きな余白ができるんです。
その余白に、本当に大切なものが入ってくる。
そして、本書がもっとも強調しているのが、視点の転換です。
現在の視点から未来を見ると、どうしても「難しいな」とか「大変だな」と感じてしまい、臨場感は自然と現在に寄ってしまいます。そこで、すでに叶えている未来の自分の視点から、現在の自分を見るのです。最初は難しく感じるかもしれませんが、意識すると少しずつ自然とできるようになってきます。
これは、本当に画期的な考え方だと思います。
現在の視点から未来を見ると、「難しい」「大変だ」と感じてしまう。
でも、すでに叶えている未来の自分の視点から、現在の自分を見る。
この視点の転換が、人生の純度を上げる鍵なんです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、意識すると少しずつ自然とできるようになってくるんですね。
先天的な強みは「がんばるという感覚なく自然とやっていること」なので、自己認識できていないケースが多くなります。
これも重要な指摘です。
私たちは、自分の強みを「がんばっていること」の中に探そうとしがちです。
でも、本当の強みは「がんばるという感覚なく自然とやっていること」の中にあるんです。
それは、あまりにも自然すぎて、自分では気づかないことが多い。
だからこそ、日々、自分の気持ちや行動を言葉にして記録していくことが大切なんですね。
pure life diaryを使って、毎日、自分と向き合う。
そうすることで、少しずつ、自分の本当の姿が見えてくる。
そして、「ありたい自分」「なりたい自分」が明確になってくるんです。
人生の純度を上げるということは、自分の内発的な発想を純粋に実現する方向性を見出すことなんです。
それは、他人からの評価や社会的な常識ではなく、自分の内側から湧き上がってくるものに従って生きるということ。
本書は、そのための具体的な方法を、誰にでも実践できる形で提示してくれているんです。
習慣化については、こちらの1冊「変化を味方にしていくには!?『その習慣、変えてみたら?』望月俊孝」もぜひご覧ください。

まとめ
- TO DO思考からTO BE思考へ – 減点評価を手放す――TO DO思考は「べき」から考える減点評価の世界。一方、TO BE思考は「やりたい」から考え、自分を縛っている思い込みや承認欲求を手放すことで、人生の充実感が増していきます。
- 1日5分で人生の純度を上げる – pure life diaryの実践――3つのステップ(知る・受け止める・変化する)と、pure lifeピンの設定で、日々の時間の使い方が変わっていきます。「今日のよかったこと」と「今日のありがとう」を振り返るだけで、TO BE思考が育まれていくのです。
- 手放すことで見えてくる、ありたい自分――コト・モノ・ココロを手放すことで、大きな余白ができます。未来の自分の視点から現在を見ることで、「難しい」が「できる」に変わっていく。自然とやっていることの中に、本当の強みがあるのです。
