変化を味方にしていくには!?『その習慣、変えてみたら?』望月俊孝

変化を味方にしていくには!?『その習慣、変えてみたら?』望月俊孝の書影と手描きアイキャッチ
  • あなたは10年後、今とどれだけ違う自分になっていたいですか?
  • 実は、多くの人は10年生きても「同じ1年を10回繰り返すだけ」で終わってしまうんです。
    一方で、ほんの一握りの人は「10年分、20年分もの成長」を手に入れています。この違いは、才能や環境の差ではありません。
  • なぜなら、人生には平均して36回もの大きな変化のタイミングが訪れるからです。問題は「変化するかどうか」ではなく、「その変化をどの方向に導くか」なんです。
  • 本書は、36歳で6000万円の借金を抱え、リストラされ、全身アトピーに苦しみながらも、わずか1年でV字回復を遂げた望月俊孝さんが、30年以上の探求と実践を通じて体系化した「習慣を変えて、人生を変える」ための具体的な方法を示しています。
  • 本書を通じて、同じ1年を繰り返す人生から、10年分の成長を手に入れる人生へ。その転換点となる「最初の一歩」が見えてくるはずです。
望月俊孝
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望月俊孝さんは、上智大学法学部を卒業後、セミナー事業を展開するヴォルテックスの代表として、32年にわたり自己啓発業界をリードしてきた方です。

夢を叶える「宝地図」の提唱者として、また世界中で800万人が実践するレイキの第一人者として知られています。著書は46冊・累計110万部を突破し、7カ国語に翻訳されています(2025年6月現在)。年間200回を超える講演活動を通じて、これまでに76万人を直接指導してきました。

しかし、望月さんの人生は順風満帆だったわけではありません。

36歳のとき、6000万円の借金を抱え、会社をリストラされ、全身アトピーに苦しむという三重苦に見舞われました。そこから「習慣を根本から変える」ことで、わずか1年で借金を完済し、V字回復の人生を歩むことになります。

この壮絶な体験から「習慣を変えれば、人生は劇的に変わる」ことを確信した望月さんは、以降30年以上にわたり、「人間の可能性」「潜在能力の開発」をテーマに探求を続けてきました。億単位の自己投資を通じて各界の一流メンターたちから学び、実践・体系化。今なお、新しい学びを追い求め続けています。

本書は、その集大成として贈る、「選択・行動・学習・お金・健康・人間関係・メンタル」という人生7大分野の“悪習慣”を、「未来を変える習慣」へと切り替える最初の一歩を示す実践書です。

「誰でも、どこからでも、今すぐ変えられる」ことを証明する1冊となっています。

主な著書に『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』『ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術』(以上、すばる舎)、『1分マインドフルネス』(KADOKAWA)、『究極の氣 レイキ』(河出書房新社)、『心のお金持ちになる教科書』(ポプラ社)、『[新版]幸せな宝地図であなたの夢がかなう』(ダイヤモンド社)、『魔法の読書法』(イースト・プレス)など多数があります。

同じ1年を繰り返さないために

この本の冒頭で示される対比に、正直ドキッとさせられました。

10年生きても、「同じ1年を10回繰り返すだけの人」がほとんどで、「10年分・20年分もの成長をする人」はほんの一握りに過ぎないのです。

この言葉を読んだとき、自分はどちらだろうかと考えずにはいられませんでした。毎日なんとなく同じルーティンをこなして、気づいたら1年が終わっている。そんな生き方をしていないだろうか、と。

でも、ここで希望が見えてくるんです。人生には平均して36回もの大きな変化が訪れるという研究があります。ダニエル・ギルバートが25人の人生ストーリーを分析したところ、

「私たちは、最低でも十年~十五年に1回くらいは、それまでとは『まったく違う考え方』や『やり方』を見直す出来事に遭遇する」

ということがわかったんです。

つまり、変化は避けられない。

むしろ、人生には定期的に変化のタイミングが訪れるようになっているんです。だとしたら、問題は「変化するかどうか」ではなく、「どういう方向に変化していきたいのか」じゃないでしょうか。

同じ1年を10回繰り返してしまう人と、10年分成長する人の違いは、この「変化のベクトル」を意識しているかどうかなんだと思います。変化は勝手にやってくる。でも、その変化を自分の望む方向に向けられるかどうかは、日々の習慣次第なんです。

ここで考えるべきは、自分がどういう方向に進みたいのか、どんな人間になりたいのか、ということ。それを意識せずに日々を過ごしていたら、たしかに36回の変化は訪れるかもしれません。でも、その変化は単なる「環境の変化」であって、「自分が望んだ成長」ではないかもしれないんです。

だからこそ、習慣なんです。毎日の小さな選択の積み重ねが、変化のベクトルを決めていく。この本が提案するのは、そのベクトルを自分でコントロールするための具体的な方法なんです。

朝の習慣で変化のベクトルを定める

では、具体的にどうすればいいのか。この本が提案する最も強力な習慣の一つが、朝の時間の使い方です。

目でもっと重要な朝の時間に、自分が目指したい未来をしっかり見つめることが重要です。

朝イチに未来を見つめる。これ、単純に聞こえるかもしれませんが、実はものすごく深い意味があると思うんです。なぜなら、1日の中で最も頭がクリアで、まだ誰の影響も受けていない時間が朝だからです。

1日が始まって、メールを開いて、SNSをチェックして、誰かと話し始めたら、もう自分の意識は「反応する側」になってしまいます。でも、朝イチなら、まだ誰にも反応していない。自分の意志で、自分の未来を選べる状態なんです。

そしてもう一つ、この本が強調するのが感謝を書き留める習慣です。

朝イチにやると良い習慣。2つ目は『感謝できることを1分間、書き留める』です。

たった1分間。でも、この1分間が人生を変えるんです。なぜなら、感謝を書くという行為は、単なるポジティブシンキングではなく、自分がどれだけ多くの人の協力で生きているかを実感する時間だからです。

そうやって感謝していると、自分が1日生きるために、どれだけ多くの人の協力があったのかが感じられて、本心から「ありがとう」と言えると実感できます。

この感覚、本当に大切だと思います。自分一人で生きているわけじゃない。だからこそ、自分の変化は自分だけのものじゃない。自分が成長することで、周りの人にも良い影響を与えられるんだ、という感覚が生まれてくるんです。

さらに、もう一つの習慣が「困っている人に想いを馳せる」こと。これは、自分の視点を外に向ける習慣です。自分が変わりたい、成長したい、という内向きのエネルギーだけでなく、誰かの役に立ちたい、という外向きのエネルギーを持つことで、変化のベクトルがより明確になっていくんです。

朝の習慣というと、「生産性を上げるため」「効率的に働くため」というイメージがあるかもしれません。でも、この本が提案する朝の習慣は違います。自分がどこに向かいたいのか、誰とともに生きているのか、誰の役に立ちたいのかを確認する時間なんです。

この習慣を続けていれば、36回訪れる人生の変化を、自分が望む方向に導いていける。そう思うんです。

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覚悟を決めれば、環境が動き出す

ここまで読んで、「でも、習慣を変えるだけで本当に人生が変わるの?」と思う人もいるかもしれません。私も最初はそう思いました。でも、この本が示す研究結果を見て、考えが変わったんです。

カーネギーメロン大学の研究によると、名曲が生まれるまでの作曲期間を分析したところ、驚くべき結果が出ました。

50曲中の47曲、つまり99.4%が、作曲家がキャリアをスタートして、なんと10年たった後に作られた

モーツァルトですら例外ではなかったんです。つまり、才能があっても、天才であっても、「沈黙の10年間」は必要だったということです。

この事実が示しているのは、下積みの価値です。でも、ただ10年耐えればいい、という話じゃありません。大切なのは、その10年間、どういう習慣を積み重ねるかなんです。

同じ練習を漫然と10年続けても、それは「同じ1年を10回繰り返す」だけです。でも、毎日少しずつ自分を更新する習慣を持っていれば、10年後には驚くような成果が生まれる。99.4%の名曲がそれを証明しているんです。

そして、ここで最も重要なのが「覚悟」だと思うんです。

夢を叶え、人生を豊かに生きるには、一人の力では限界があるんだ

この言葉が示すように、本当に人生を変えるには、仲間と環境が必要です。でも、仲間や環境は、勝手にやってくるわけじゃありません。覚悟を決めた人のところに、人が集まり、環境が変わっていくんです。

結局、習慣を変えるということは、セルフイメージを変えるということなんだと思います。「自分はこういう人間だ」というイメージを、毎日少しずつアップデートしていく。朝に未来を見つめ、感謝を書き、困っている人に想いを馳せる。そうやって、自分がどういう人間でありたいかを、毎日確認していく。

そして、そのセルフイメージが変わったとき、行動が変わります。行動が変わると、周りの反応が変わります。周りの反応が変わると、集まってくる人が変わり、環境が変わっていくんです。

これが、習慣→覚悟→セルフイメージ更新→環境変化、というサイクルです。

望月さん自身が、36歳で6000万円の借金を抱え、会社をリストラされ、全身アトピーに苦しみながらも、わずか1年で借金を完済し、V字回復を遂げたのは、まさにこのサイクルを回したからなんだと思います。

沈黙の10年間を信じて、毎日の習慣を積み重ねる。その過程で覚悟を決め、セルフイメージをアップデートし続ける。そうすれば、必ず環境は動き出す。

人生には36回の変化が訪れます。でも、その変化を自分の望む方向に導けるかどうかは、今日の習慣次第です。

同じ1年を10回繰り返すのか、10年分の成長を手に入れるのか。

その選択は、今この瞬間から始まっているんです。

習慣についての1冊、こちら「助けられる人は、助ける人である!?『なぜか助けてもらえる人の小さな習慣』濱暢宏」もぜひご覧ください。

まとめ

  • 同じ1年を繰り返さないために――人生には平均36回の大きな変化が訪れます。問題は「変化するか」ではなく「どう変化するか」。同じ1年を10回繰り返す人と10年分成長する人の違いは、変化のベクトルを意識しているかどうか。日々の習慣がそのベクトルを決めるのです。
  • 朝の習慣で変化のベクトルを定める――朝イチに未来を見つめ、感謝を1分間書き留め、困っている人に想いを馳せてみましょう。この3つの習慣が、自分がどこに向かいたいのか、誰とともに生きているのかを明確にする。朝の時間は、反応する前に自分の意志で未来を選べる唯一の時間。
  • 覚悟を決めれば、環境が動き出す――99.4%の名曲は10年後に生まれる。沈黙の10年間を信じて習慣を積み重ねることで、セルフイメージが変わり、行動が変わり、環境が変わる。覚悟を決めた人のところに仲間が集まり、人生が動き出します。36回の変化を自分の望む方向に導くのは、今日の習慣。
望月俊孝
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