【KSFを信じ、活動を積み重ねよう!?】レバレッジ・シンキング|本田直之

レバレッジ・シンキング
  • どうしたら、自分らしいよりよい人生の時間を積み重ねることができるでしょうか!?
  • 実は、生活の中でレバレッジのかかりやすい思考のベクトルを持つことかも。
  • なぜなら、限られた時間を大切に使うマインドセットを養えるからです。
  • 本書は、忙しい現代人への思考の処方箋です。
  • 本書を通じて、消費や浪費ではなく、投資をする心構えを磨くことができます。
本田直之
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レバレッジ・シンキングとは!?

レバレッジ・シンキングは、4つの分野において投資マインドを磨く考え方です。4つの分野とは、人生に不可欠な「労相」「時間」「知識」「人脈」という大切な資本のことです。これらを自分資産とよび、レバレッジがかかりやすい状態へ持っていく考え方が、レバレッジ・シンキングです。

レバレッジ・シンキングが目指すのは、「より少ない労力で、より大きな成果を見出すこと」です。

これまで囚われている考え方から1歩抜け出してみることです。たとえば、次のようなマインドセットを知らず知らずに備えていませんか?

「労力・時間1に対して成果1上がる」というもの。

これでは、成果を上げるためには、労力や時間のインプットを上げなくてはならずに、比例関係が崩れません。こうしたマインドセットで日常生活を送っていくと、現にそうした結果をもたらすことになります。ハードワーカーから脱出するには、考え方自体の調整が必要になります。

「労力・時間1に対して成果は無限大」

はじめに

ここまで目指すことができるのが、レバレッジ・シンキングです。さらに、不労所得的なリターンを得ることもできるため、労働時間や労力がたとえ半分になっても収入が倍になるということは可能です。

もう一つマインドセットとして疑うべきは、「清貧」という考え方かもしれません。なぜ、清いと貧しいはセットなのでしょうか。たしかにモノを不要なほど多く抱えたり、お金を過剰に持っていることは、自分の足を引っ張ってしまって真に豊かな人生とは言えないかも知れません。でも、豊かさというのは、卑しさとセットでないし、清く豊かにある姿というのもあっていいものかとも思います。

「清く豊かな」人生を目指していくことは良いことかもしれないという、心構えを見つめてみるのも良いかも知れません。当然、豊かさの定義について、常に感じ、考えていくことも大切ですが、先入観にとらわれないような活動を自ら検討するスタート地点として検討してみたいものです。

キーは、投資の継続性!?

世界で活躍するトップアスリートがそうであるように、知的労働生産に携わる私たちも練習が必要です。著者の本田直之さんは、知的労働生産に関わる日本人のビジネスパーソンの学びが少ないことを危惧しています。いかに練習(インプットやアウトプット)を日常の中で、習慣化しておくかが、レバレッジ・シンキングを実行に移すための基礎体力としてとても大切です。

ビジネスでうまくいっている人は、スポーツ選手のように絶えずトレーニング=自己投資をしているのです。

レバレッジ・シンキングは自己投資をすることで、「てこ」のちからをビジネスで発揮することが可能になります。投資とは何かを得ることです。本書で勧めるのは、忙しいと捉えられがちな日常の仕事シーンの中においても、ちょっと立ち止まって自分自身にかける投資を検討してみようということです。

レバレッジ・シンキングでいう投資は、考え方を変えることがベースにあります。つまり、意欲さえあれば誰にでも簡単にできるのです。

レバレッジという考え方

4つのパーソナル・キャピタルに対して投資する考え方を持ちましょう。

1)労力資産
2)時間資産
3)知識資産
4)人脈資産

これら4つです。パーソナル・キャピタルが増えれば、知の連鎖が起こり、一定のインプットで、無限大のアウトプット(→アウトカム・成果)をもたらすことが可能になります。

さらに、そのことが「時間」を余らせることになり、それを再投資していき、ポジティブなスパイラルへと登っていくことも可能になります。

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KSFを見い出そう!?

レバレッジな行動をささえるためにいくつかの工夫をしてみましょう。1つは仕組み化です。仕組み化とは、再現性を担保するということです。同じやり方や方法の形を見出すことで、毎度悩んだり困った入りすることなく、労働生産性を無意識のうちに上げることができます。特にルーティンな業務や作業については、仕組み化を徹底的に図り、外部の力も借りながら、効率性を向上させます。そのことで、自分に余剰時間がもたらされます。

さらに、習慣化もキーです。人間の意志の力を過信するのではなく、人間の無意識の力を信じましょう。というのも意識の力は有限であるのに対して、その9~10倍あるとも言える無意識の力は、人間の意識の力をすり減らさずに、習慣化を果たすことができるのです。なぜなら、人間には、一度始めたことを「辞める」ことに対する抵抗があるからです。より良い習慣であれば、自分への投資を無意識のうちに積み重ねる工夫となります。

強制的に自分が動く(≒レバレッジがかかる)ようになるからです。

無意識化・習慣化が成功のカギ

大きな習慣をいきなり目指してはいけません。小さな行動から始めてみましょう。たとえば、毎日に1冊読書することを目標にしてもいきなりだと厳しいです。まずは1日1ページから!など本当に簡単なタスクでもいいので、そのかわり、かならず1日に1回行うようにします。そのことが、大きな習慣を身につけるトリガーとなります。

また、自分が目指す方向へのKSF(キー・サクセス・ファクター)を見定めることもポイントです。これは、文字通り、成功へのキーです。自分自身が定義する成功や豊かさに向けて、本当に大切なことを見定めるということです。忙しい日常は、またたくまに過ぎていきます。KSFを設定しないのであれば、細部や多忙に結果的に意識が行くことになり、自分が大切にしたい判断を誤る可能性もあるかも。

受験勉強などでもそうだったかも知れませんが、大切なのは勝ち筋をセンスよく見出すことです。これがなくては、流されるままになります。

日常の仕事の流れに任せて、何を取り組み、何を取り上げ、何を行うかを決定したのでは、それらの日常の仕事に自らを埋没させることになる。たとえ有能であっても、いたずらに自らの知識と能力を浪費し、達成できたはずの成果を捨てることになる。彼らに必要なのは、本当に重要なのの、つまり貢献と成果に向けて働くことを可能にしてくれるものを知るための基準なのである

プロフェッショナルの条件――ダイヤモンド社

KSFを知るためには、まず自分のベクトルを知ること、その上で「前例に学ぶこと」「うまくやっている先人に学ぶこと」「書籍から学ぶこと」を本田直之さんはおすすめしています。

時間に対するマインドセットを変えていきましょう。時間がないから成果が上がらないのではないのです。時間があるから成果が上がらないのです。時間があればあるだけ、人は浪費消費をしてしまうものです。一度立ち止まって、投資の心構えを内省してみましょう。

投資の考え方については、こちらの1冊「【投資は自己肯定につながる!?】投資脳 一生お金に困らない頭を手に入れる方法|上岡正明」もたいへんおすすめです。ぜひご覧ください。

まとめ

  • レバレッジ・シンキングとは!?――4つの自分資産を向上させることから始まります。
  • キーは、投資の継続性!?――アスリートのように自分を磨き続けるべきです。
  • KSFを見い出そう!?――日常に漠然と流されることを避けられます。
本田直之
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