- あまりに、生産性を意識した生活をしてしまっていませんか！？
- 実は、生産性を過剰に意識しすぎると心もカダラも悲鳴をあげるかも。
- なぜなら、そもそも人はここにいるだけで、それは素晴らしいことでもあるからです。
- 本書は、人という存在について、改めて禅の視点から考える澤木興道さんの名言集です。
- 本書を通じて、過剰な社会との適切な距離感を冷静に見出すヒントをもらえるでしょう。
ポチップ
禅の根底をなす概念とは！？
私たちは日々、常に最大限の結果を求められています。
はじめに
でも、これはなぜでしょう。
すこし俯瞰した考えを持ってみれば、今日１日生きられればOK。という考えかたもあるはずです。そうしたら、少しの食料と水と、寝るところがあれば、こと足ります。でも、私たちの生活はそうではない。将来の備えといって、たくさん働き、たくさん溜め込み、時間を使っています。疲弊するほどに。
たしかに、そういう生活が現代人のトレンドであるならば、そうやって楽しんでみるのもありだと思います。でも、そうでない世界線だってあるんだ。ということを意識してするのと、しないのでは大違いだと思います。
ましてや、今は、人の生き方が改めて考え始められている時代でもあります。働き方、ウェルビーイング、人不足、DXいろんな視点で、人とは何かを問い直しが進んでいます。
ひとりひとりが、人はなにか、という問いを持ちながらすごいしていくことが大切ではないでしょうか。その先に、人と全体が調和する、全体的な社会や環境のあり方が、たち現れると思います。それはすなわち、経営ビジョンを思考するヒントになりうると思われます。
かのスティーブ・ジョブズさんも禅マインドに多大なる影響を受けたといいます。
そんな禅的思想の根底をなすのは、次の言葉です。
「本来無一物」
はじめに
これは、人は裸で生まれてきて、裸で宇宙で還っていくという、世界観のことです。
いま・ここを大切に生きるとは！？
何はなくても、人は生きている。みなさんがこれを読んでいるということは、みなさんがいまここに実在しているということです。この事実を深く受け止め続けていくことが、禅の道に通じます。
いのちとは実は現在にしか存在しません。
はじめに
過去、未来へと思いを馳せるとき、人は、感情的になり、そして、煩悩を覚えます。働きかけができないことに対して、思考することは大変な不都合なのです。でも、人がいまここに集中できない外的要因は、社会に溢れています。メディアや商品、サービスなどなど、さまざまなものが、あなたをいまここから引き離して、どこかへトリップさせようと語りかけます。
何も、そうした状況が全て悪いということではないと思います。さすがに、僧侶のように暮らすというのはいきなりは難しい。だったら、せめて、そういうマインドにいまあることを俯瞰して捉えることが、大切ではないでしょうか。
ポチップ
澤木興道さんの言葉をきっかけに、考えるヒントを得てみましょう。
澤木興道名言
飯を炊く、あるいは鍋をこそぐ。あるいは野菜を切る。
自分の役割につけば自己を見失わない
あるいはその食い役であればその食い役、めいめいの自分の持ち場、持ち場について自己を見失わない。
いまここを感じて、あなたがあなたの役割をまっとうすることを意識してみましょう。
過去の投稿にある「【孤独こそ生きる力である！？】孤独からはじめよう｜中野善壽」が勇気をくれます。あまりに生産性に過剰に反応するのではなく、６５点くらいをキープしながら、その場で生み出されることに意識を向けようと、中村善壽さんは、示唆をくれます。
道徳というものは、人間の能力を悪用しないこと、人間の能力を最善に発揮することである。
道徳とは能力を最善に発揮すること
人間の能力を最上に発揮するということが、仏様と一緒になり、神様と一緒になることである。
「私」という漢字の中には、「仏」があると教えてくれたのは、過去の投稿「【私の中の仏を探そう！？】［禅的］持たない生き方｜金嶽宗信」で取り上げさせていただいた本からです。
自分というものを既成させない、堕落させない、大人にさせない、一生求めて進んでいく。
自分を一生求めて進め
ぜひ本書も一度、お手にとっていただき、澤木興道さんの思考に触れてみてください。
まとめ
- 禅の根底をなす概念とは！？――いまここにあることが、すべてであると認めることです。
- いま・ここを大切に生きるとは！？――生産性ではなく、この瞬間を一生懸命生きることを考えてみましょう。
- 澤木興道名言――ぜひ、一度本書をお手に取っていただき、名言の数々に触れてください。
ポチップ
