心身のバランスが重要!?『超訳 養生訓 病気にならない体をつくる』貝原益軒,奥田昌子

超訳 養生訓 病気にならない体をつくる
  • どうしたら健康でよりよい人生を作っていくことができるでしょうか。
  • 実は、まず、心身を養生することが大事かもしれません。
  • なぜなら、身体が資本は、普遍だからです。
  • 本書は、江戸時代に活躍した儒学者・貝原益軒さんの養生訓です。
  • 本書を通じて、人間が健康であるために大切にしたい習慣を知ります。
貝原益軒,奥田昌子
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身体が資本!?

貝原益軒・かいばらえっけん(1630-1714)は、江戸時代前期から中期にかけての儒学者、教育者、本草学者として知られています。

83歳という当時としては、長寿を全うした益軒は、自身の健康法や生活の知恵を「養生訓」として著しました。

「養生訓」は1713年、益軒が83歳の時に著した健康長寿の書です。全8巻からなり、食事、運動、睡眠など日常生活の様々な側面における養生(健康維持・増進)の方法を説いています。

出版されるやいなや、たちまち評判になり、幕末にあたる1864年にまで約150年間にわたりなんと、12回も重版されたそうです。

この書は単なる健康指南書にとどまらず、人間の生き方の哲学を含んでいます。

益軒は儒教的価値観に基づき、「中庸」の精神を重視しました。過不足のない生活、つまり「腹八分目」の食事や適度な運動、十分な睡眠などを推奨しています。また、欲望を抑え、怒りや不安などの感情をコントロールすることの重要性も説いています。

養生訓の特徴は、当時の中国医学の知識と日本の風土に合わせた実践的なアドバイスを融合させている点です。例えば、季節ごとの過ごし方や食べ物の選び方、入浴法なども詳しく記されています。

益軒自身は幼少期から病弱でしたが、自らの養生法の実践により長寿を得ました。この経験に基づく養生訓は、300年以上経った現代でも「日本人の健康バイブル」として多くの人に読み継がれています。

その教えの多くは現代医学の観点からも理にかなっており、日本の伝統的な健康観の形成に大きな影響を与えました。

本書『超訳 養生訓 病気にならない体をつくる』は、この養生訓の超訳です。本書を通じて、人にとって大切な養生の心得を改めることができるでしょう。

この「養生訓」は、外国の借り物でない、それまで日本の文化が大切にしてきた心身との向き合い方を丁寧に収録していることが特徴としてあげられるでしょう。

食と健康は日常的であるからこそ、意識することが難しい領域かもしれません。

でも、貝原益軒さんは、そうした日々のことについて、改めて重要性を説きました。

人としてこの世に生まれたからには、良心に従って生き、幸福になり、長生きして、喜びと楽しみの多い一生を送りたい。これは誰もが願うことだろう。そのために最も大切なことは何か。それは健康でいることである。

とてもシンプルな考え方ですが、非常に普遍的で、重要です。

心身が健康でなければ、人生を積極的に作っていくことも、楽しんでいくことも難しくなってしまいます。

風邪を引いてしまったときを思い出してみるとよいでしょう・・・!

養生とは!?

治療を受けるというのは、最後の最後の手段です。

本当に大切なのは、日常生活の中で、どれだけケアをして置けるかということです。

どんなに忙しくても養生はできる

そのように、貝原益軒さんは、語ります。

なぜなら、養生とは、日常生活そのものであるからです。

ところで、この養生という意味、貝原益軒さんは、次のような意味合いを託します。

養生とは、体を甘やかすことではなく、心を静め、体を動かすことである。

また、貝原益軒さんの論点で非常に興味深いのが、養生をするには、「心の中に助言者を持つべき」という視点です。

自分自身の中に、自分のコーチを持つことが重要であると捉えてみれば、なんだかとてもいまに通じる発想だなぁと捉えることもできるのではないでしょうか。

養生できるかどうかは、こうした日常的に心の声に耳を傾けてみるなどの工夫を行いながら、「習慣の力」をうまく活用できるかどうかによって決まります。

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大切なことは?

養生の基本は、食と運動、そして睡眠です。

節度を持って、食べて、体を動かすことが、養生の基本的な試みとなります。

胃腸を損なうもの、身体の害になりそうなものは、極力避けること、そして、色欲を慎み、睡眠や休息を取りすぎないように、バランスを良く考えて、楽だからといってずっと座っているようなことをせずに、適度に身体を動かす習慣を作ることです。

また、常にバランス感覚が重要です。

食事は体を養い、睡眠は心を養うが、どちらも行きすぎると体調を崩す。

養生の手本を以下のように説きます。

  • 朝は早起きをする。
  • 夜は、0時前には寝る。
  • 昼寝はしない。
  • 仕事に励む。
  • 心はいつも清々しく。
  • 少食を心がける。
  • 消化不良を避ける。

こうした日常を作っていることが、自分自身を大切にしているという感覚を常に持つことになり、さらに養生を長続きさせることができるようになるでしょう。

生命力を育むのに金はかからない

自制することができれば、全身をくまなく健康にすることができます。

何事もバランスを信じるということですね。

身体と心は同時に養生することができます。心を落ち着けて、怒りや欲求を押さえることができれば、食事や運動、睡眠が向上することになりますし、その3つがより良くなれば、心もさらに穏やかになります。

心身を全体として捉えることで、自分自身でよりよい習慣を構築していくことが可能になるのです。

1日という単位で、完結していくことの重要性も、貝原益軒さんは説きます。朝食食べすぎちゃったな!と思ったら、昼食と夕食を調整すればいいし、なんだか眠いなと思ったら早くに寝てしまうことがいいでしょう。

1日という太古の昔から人が経験してきたサイクルを重視して、養生の積み重ねをしてみることが良いでしょう。

食と健康を考えてみるには、こちらの1冊「【ウェルビーイングのキーは、ずらし!?】ウェルビーイングで変わる!食と健康のマーケティング|藤田康人」もおすすめでございます。

まとめ

  • 身体が資本!?――いつの時代も普遍的な考え方です。
  • 養生とは!?――体を甘やかすことではなく、心を静め、体を動かすことです。
  • 大切なことは?――食事、運動、睡眠、そして心の平静です。
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