【D2Cの本質とは!?】DtoC After2020 日本ブランドの未来|株式会社フラクタ

DtoC After2020 日本ブランドの未来
  • 昨今、D2Cブランドが話題に登ることが増えてきました。でも、D2Cブランドって、いったいなんなの!?っていう疑問お持ちだったりしませんか!?
  • 実は、D2Cブランドを考えることすなわち、ブランドを考えることなんです。
  • なぜなら、ブランドとは、社会・顧客・企業の3つの接点に生まれるものであり、このやり方が「直接的」になったということだけだからです。
  • 本書では、ブランドコンサルティング会社の株式会社フラクタが、独自の視点でまとめられたD2Cブランドの本質と事例を詳しく解説してくれています。
  • 本書を通じて、顧客と直接つながることの可能性と、いまこそ、ブランドの本質を考える重要性を理解できると思います。

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株式会社フラクタ
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D to Cの本質に迫る、「直接つながるとどういいの?」

D to C ――Direct to Consumer はすなわち、企業・事業の主体が直接顧客へ働きかけることを意味しています。

1 D to Cは、直接的なつながりを持つものである

読んで字のごとくですね。情報化社会になって、さまざまな便利なサービスが増え、企業と顧客が直接繋がりあうことが可能になりました。

ここで、「?」なのが、直接つながるとどういいの?と言うことだと思います。

わたしは、「両者がよりよい関係を築けるきっかけを得る」ことだと考えています。一方的に、モノやコトを提供する側、される側という関係ではなくて、双方向的に影響しあえる機会を持つことで、よりよい生活をつくっていけます。

直接性って、すごく大切ですよね。というのも、やっぱり人は、身体的にものごとを捉え、考える生き物だと思うからです。案外頭では、考えていないで、身体を通じた思考をするものです。

過去の投稿「【人の深みはひきこもりが生む!?】ひきこもれ|吉本隆明」で、吉本隆明さんは、心に響く「第二の言語」を提唱していました。人に伝える第一の言語ではなく、人間の思考の原点には、心に響くような声が機能するということです。

また、「【マインドフルネスが人生をかえる!?】スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック|ジェームズ・ドゥティ,関美和」でも、脳外科の先生が、心臓からの莫大な情報が脳に送られ、思考を司っている可能性にも言及されていました。

実は、近代哲学の父として有名なルネ・デカルトもその著書(「方法序説」)の中で、頭と心の関係性を説いています。これまで、人類の歴史は、思考や精神とはなにか?を長い間、問い続けてきた歴史といっても過言ではないでしょう。

頭で考えたものは、どうしても間接的にならざるを得ないと思います。なぜなら、頭は言葉でものを考えます。言葉は思考にとって便利なものですが、それはあくまでフィクションです。本音はつねに身体がかたります。

本音を通じてでしか、本質的なものは作れないと思います。だから、本音を互いが分かり会える直接性というのが、よりよい生活を実現していくためのブランドづくりには、とても役に立つのです。

若干飛躍してしまいましたが、単純にD to Cはネットなんだ!みたいな理解ではなく、直接性の効用をそれぞれが考えることが大切なのではないかなと考えています。

ブランドは、社会・顧客・企業の接点で生まれる。

D to Cに限らず、従来企業が顧客となる消費者へ価値と感じる魅力を提供できるかは「企業の提供価値」「消費者の需要(顕在ニーズ)」「社会の課題(潜在ニーズ)」の3つの集約ポイントを突き詰めてることで判断できます。

5 社会課題を解決する一貫した企業姿勢

この時、大切なのが、ブランドの<人格>を大切にすることです。

どうしても、社会や企業、顧客全体を考え始めると、大きな話になりがちです。一般的な話になって、キャラクターが見えないブランドや商品ができてしまう可能性があります。でも、そんな人に直接会っても、うーん、どうでしょう。面白いかな。実際、一人ひとりの人は、とても個性的です。仲良くなったり、長く付き合いたいな、と思えるのは、そんな、個性を表に出してくる人ではないでしょうか。あるいは、そういう関係を作れそうだな!と感じられる人。

だから、ブランドにも<人格>が必要で、その人格はストーリーで語られるということです。

米国の事例で挙げた、アイウエアを選べるという社会が成立していないと感じたワービー・パーカーが、アイウエアを選ぶ楽しさを提供した点は、まさに社会的な課題の解決だったと考えられます。
ファブリックトウキョウが提供したカスタムオーダーのビジネスウエアを例にとっても、顧客側がイメージする店舗への煩わしさを解消した点で、この見えない課題へのアプローチだったと捉えることができます。

5 社会課題を解決する一貫した企業姿勢

こうした課題って、非常にパーソナルなものなんですよね。朝起きてから寝るまでの1日をとおして、なんでこれってこうなんだっけ?という疑問を素直にもって、それを解決することを考える、それがそのままブランドになるということですね。

「シグネチャーストーリー」を見つけてみよう!

近年重要とされているのが、「シグネチャーストーリー」です。シグネチャーストーリーとは、文字通り、ブランドを代表するストーリーです。

2 「コア」に基づいたブランドコミュニケーションの実施

前述の非常にパーソナルなストーリーをもって、<人格>を描き出すには、創業者や経営者の「シグネチャーストーリー」にフォーカスすることが大切です。

「なぜ、この商品・サービス、あるいは、企業が誕生したのか?」という問いが、大切ですね。

こうした問いは、日々の忙しい経営活動や企業活動の中で、改めて考えにくいものです。ですから、私も一人のコンサルタントとして、出会いのたびに、経営者の方にこの疑問を素朴に投げかけさせて頂き、コミュニケーションのきっかけに少しでも寄与できればと思いました。

まとめ

  • D to Cの本質に迫る、「直接つながるとどういいの?」――直接だから、顧客と企業は、互いにいい関係を作れます。
  • ブランドは、社会・顧客・企業の接点で生まれる。――3つの接点を必ず考えましょう。
  • 「シグネチャーストーリー」を見つけてみよう!――極めて個人的な始まりのエピソードを大切にしましょう。

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