【2年後の働き方考えてる?】組織にいながら、自由に働く。|仲山進也

組織にいながら、自由に働く。
  • このままで働き方いいのかな・・とふと考える時ありませんか?今の仕事は、2年前の種まきの成果だと言います。2年後を考えて今、働けていますか?
  • 実は、組織に所属しながら、自由を手にして、自分らしく働くことを実践してきた人がいるんです。
  • 著者の仲山氏は、楽天に所属しながら、自身で立ち上げた株式会社社長、そして、個人事業主として、自分の仕事を自分で作っているツワモノです。
  • 本書では、仲山氏が、どんなマインドで、どんな行動をして、組織に所属しながら、多面的な成功を収めてきたのか、この原則を四則演算で振り返っています。
  • 本書を読み終えると、会社の組織人としてだけではなく、結果として多面的なキャリア形成をしながら、より広く社会に貢献できる活動を作るきっかけを知ることができます。
仲山進也
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働き方は「加減乗除」の4つのステージで進化する

最初から割り切ろうとしてはいけない

最初から割り切ろうとしてはいけない

著者が指摘するのは、第1形態から第4形態までの4段階で進化する働き方です。

それぞれの段階は、+-×÷です。

最初の+では、とにかくできることを増やす段階
次の、-は、強みをフォーカスする段階。
さらに、×で、人との出会いを通じて、
最終形態の÷で、複数の強みを串刺しできる仕事に絞り込みをかけていきます。

発散と収束を2回繰り返して、最終形態を目指すのですが、最初から絞り込みをして、割り切ってしまうのは良くないと言います。

自分の可能性や強みをしっかりと見つけることがないと、台無しになるぞ!という著者の強いメッセージを感じます。

歯車仕事から自由になるために、まずは「全体像が見える小さな仕事」にありつきたいものです。

「歯車仕事」から自由になる――一人プロジェクトを立ち上げよう

では、いかに第1形態で自分の可能性や強みを見つける準備をするか。

そのためには、全体像が大切だと言います。

組織に所属していると、大きな全体像を見失ってしまいがちです。そうではなくて、小さな仕事でもよいので全体を把握しながら自分自身で進行し、責任を持てるような仕事を作れるかどうか?からチャレンジしましょう。

「減」ステージで選択と切り捨てをするときの基準になるものとして、「夢中3条件」があります。(中略)①やりたい(プロセス目的的)②得意(強み)③喜ばれる(利他的価値)

「積みへらし」の作法――「他由」を捨てれば「自由」になる

第2形態の強みの発見の収束においては、3つの夢中で、探索をしましょう。

やりたいこと、得意なこと、喜ばれることです。

これらは、数多くの働き方本に共通するトピックスです。

まずは、自分がやっていて楽しいこと、意味を感じること、同時にそれが、世のため人のためにあるかどうか?この接点を見つけることこそが、強みの発見に繋がります。

過去の投稿「【人生のコンパス持ってますか!?】Dark Horse|T・ローズ他」で取り上げました、個別化時代に自分の欲求に正直に仕事を作り続け、現代の新しい幸せ像を実現しているダークホースにも共通しています。

ぜひ、ご一読をおすすめします。

割り算のイメージで仕事を因数分解して、「自分が強みとする作業をひとつやっていると、自分の関わるすべてのプロジェクトを同時進行させることができている状態」を作ります。

「乗」のワナを乗り越えろ

最終形態の÷は、もっとも到達し難い場所です。

上記の引用を見てもなかなか肌感で捉えづらいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

著者のイメージは、強みや好きなことが、5や3であれば、その倍数である、15,30,45的な仕事が望ましいそうです。10,6では、強みが1つしかカバーできないですからね。

詳しくは本書に譲りますが、これからの時代、自分の強みのカードを持ちつつも、それらに共通する軸に自分自身敏感になり、仕事を選んでいくアクションが求められるのでしょう。

自由の対義語は、他由!?

自分がやりたくてやる、つまり「自分に理由がある」のが「自由」。他人がやれと言うからやる、つまり「他人に理由がある」のが「他由」。

「積みへらし」の作法――「他由」を捨てれば「自由」になる

面白い視点として、「自由」の再定義が本書で語られています。

自分に理由があるから自由。単純なフリーダムや奔放なイメージではなく、しっかり自分の意志で決められているかどうかを著者は問います。

組織にいながら自由に働くというのは、自分の意志を持ってはたらけているかどうか?に明確に答えられるかどうかです。

さらに、組織にいない場合でも、自由に働ける人になれているかどうか?という点にも敏感になりたいところです。

結局、著者は、楽天(会社員)、株式会社(経営者)、個人事業主という人格を自在に使い分け、人のはなしを聴く、人を育成する、テーマを社会に創出するという強みをかけ合わせ、中小企業支援、EC開発、セミナー等のドメインで価値を提供し続けています。

著者は指摘していませんが、私なりに、著者の活動を俯瞰すると、次のようなレイヤー(層)が見えてきます。

1)人格の使い分け、
2)強みの掛け合わせ、
3)ドメイン(活動領域)の定義

これらが複数持てることで、はじめて、自由を手に入れることになるのでしょう。

仕事のタイムラグ2年説!?

私は「今日の業績は2年前の仕事の成果」と考えるようにしています(仕事のタイムラグ2年説)。

「評価」から自由になる――変人と呼ばれる精神的コストに耐えられるか

今の活動や種まきは、2年後に実ります。

だから、今日から、今から、四則演算のステップをかけ上げっていく準備をしていきましょう。

あまり短期的な視点にとらわれることなく、長い目線で自由を考えていくことが楽しいかもしれません。

まとめ

  • 働き方は「加減乗除」の4つのステージで進化する――自由を手に入れる働き方の段階は4つあります。まず、自分で全体像をつかめる仕事を増やし、強みを特定し、人との出会いを通じながら、複数の自分の強みを貫く仕事を最終的に残すこと、が著者が定義する「加減乗除」の法則です。
  • 自由の対義語は、他由!?――自分に理由があることが自由です。自分の意志を持った仕事づくりを行いましょう。
  • 仕事のタイムラグ2年説!?――すぐに結果は伴いません。2年くらいの長い目線で、仕事を捉え直していきましょう。いつ始めるかは、今です。

パラレルワークや複業が注目されていますが、一部では、本職と全く関係ない内職を進めるようなアプローチもあるようです。ところが、それではワークとライフが区別されてしまったまま、ワークが純増することになって、楽しくないかもしれません。それよりも著者が提案するライフとワークが混同しながら、自分の仕事を組織に当てはまらないものにしていく工程は、ひとりひとりの仕事感を破壊的に創造していくひとつの考え方だと思いました。

仲山進也
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