【最強の協働メソッド!?】パーソナル・プラットフォーム戦略|平野敦士カール

パーソナル・プラットフォーム戦略
  • N=1が重視される時代の生き方として、参考はあるでしょうか!?
  • 実は、プラットフォーム化にチャンスを見いだすことが良いかも。
  • なぜなら、プラットフォーム化は、最強の協働メソッドだからです。
  • 本書は、一人ひとりがプラットフォーム化を目指す世界観を説いた1冊です。
  • 本書を通じて、これからの時代の働き方について、解像度をあげることができます。

プラットフォームとは!?

グローバル単位でものごとを考えていく必要が出てきています。情報化社会の中で、テック系企業が企業価値を高めているように、ノンバーバルに時空を超えるビジネスの可能性が広がっています。

こうした中で、1つの組織を主体に、その中に身を置く従来型のキャリア戦略ではなく、ひとりの人材として社会と関わる中での手段としての組織という見立てから、個人ベースでさまざまな人や企業と提携し、自らの価値を高めていくアプローチを模索することがポイントになっています。

自らのプラットフォーム(「場」)を構築するためにさまざまな人や企業と提携すること(アライアンス)も含めて、「プラットフォーム化」という用語になるべく統一しました。

目指せ、「ひとり社長」

こうした動き方は、サラリーマンであっても実行可能であるし、むしろ、サラリーマンという安定している状況にあるからこそ準備ができる側面も認識してみると良いでしょう。

すでに米国では、4人に1人は、インターネットを使ってフリーエージェントとして働いている時代に突入しています。こうした働き方に関する変化の波は、確実におこりつつあるものだと認識してみるのがよいでしょう。

たとえばこちらの1冊「【自由も、安定も、得られる方法論!?】フリーエージェント社会の到来|ダニエル・H・ピンク」においても、フリーエージェントの実態が具体的に語られています。これからの時代の働き方の参考としてぜひご覧ください。

個人という単位でも、プラットフォーム化=つまり場を創り、ひとりではとてもできないようなことを、多くの周りの力に助けてもらい、同時に自らも周りに貢献することによってものごとを進めていくやり方です。

プラットフォームの作り方とは!?

自分の目的を提示し、同じ方向を向いている人を、関わり方はどうであれ、巻き込んでいく。

“自分をプラットフォーム化する”とはどういうことか?

まず、自分が積極的に動き出すということが大切です。「私はこれをしたいんだ!」とか「わたしにはこれができる!」ということを積極的にアピールしていくことが、最初の1歩になります。

さらにここでポイントなのが、独りよがりにならないということです。相手が欲しいこと、望むことは、何かを見つけ出し、それを先に相手に提供することです。

これについては、こちらの1冊「【正しく、“ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」が興味深い視点を提供してくれます。

相手のことを考えながら、自らのビジョンを目指し、ともに形にしていくことが大切です。仲間を集め、ビジョンを目指すチームを作り上げる能力こそが、一人ひとりに求められていると言っても過言ではないでしょう。

「富への最速の道は、プラットフォームの構築であり、それを提供した企業は活動の中心となって、他社は(プラットフォーム企業に)依存する」

エリック・シュミット グーグル会長

プラットフォームの機能とは!?

プラットフォームを構築することによって、次の5つの機能を享受することができるでしょう。

1)マッチング機能・・人と人、人とものの出会いを支援します。
2)コスト削減機能・・資産を共有したり、出会いのコストを抑えることができます。
3)ブランディング機能・・人があつまれば、ブランドができ、ブランドがさらに人を呼び込みます。
4)外部ネットワーク機能・・組織外のメンバー(パートナー、クライアント、その他の外部の協力者や関係者など)をネットワークに追加して共同作業ができます。
5)三角プリズム機能・・第三のグループを間に置いて、スムーズな交流を生み出す機能です。

三角プリズム機能については、たとえばSNSは商品販売サイトではありません。しかし、SNSに掲載されている情報を呼んだユーザーが掲載製品やサービスに興味を持ち購入するといったケースが、三角プリズム機能に該当します。

自分をプラットフォーム化していく過程は、一見“非効率”に思えることの積み重ねかもしれません。積極的にGiveをしながら、自らのネットワーク効果を働かせていくので、なかなか成果というものが見えづらい時期が続くようにも思えます。ただし、ネットワーク効果は、ティッピング・ポイントを経て、大きく表れてきます。最初から、何らかの手応えがある方がおかしいと思いながら、上述のアダム・グラントさんの1冊「【正しく、“ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」も横目に、活動を続けてみることが良いでしょう。

継続は力なりです。そのためにも、自分が目指すビジョンをおぼろげながらも、方向感を見つけておくと、モチベーションが維持されるでしょう。

また、多くの人との協働を考える時、人の協働に関するインサイトに触れておくことも大切です。

みんなが考えているのは、「自分にとってのメリット+この人と一緒に仕事がしたいかどうか」ということです。それを考えて、あなたの仲間になるのです。

気がついたら人が集まっている自分の魅せ方

デキる人、スキルのある人、優秀な人のイメージは確かに重要です。ただ、一方で、みんなが前提として考えるのは、その人格とずっと一緒にいられるかということではないでしょうか。だから、「スキのある人」「ちょっと抜けたところがある人」「愛嬌のある人」みたいな、人間味のファクターも大切な要素かもしれません。

まとめ

  • プラットフォームとは!?――個人ベースの協働関係をたくさん持つことです。
  • プラットフォームの作り方とは!?――ビジョンを持ち、活動と発信を続けることです。
  • プラットフォームの機能とは!?――5つの機能を享受しましょう。
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