信じることから始まる!?『いのちのエネルギー:そのしくみから、生きる意味を考える』川田薫

『いのちのエネルギー:そのしくみから、生きる意味を考える』川田薫の書影と手書きアイキャッチ
  • 物理学者でありながら密教学者でもある川田薫さんが示すのは、科学とスピリチュアルを橋渡しする視点です。
  • 実は、水分子の87%は空間であり、商品は構成部品より重く、私たちが「見えている」と思っているものの大部分は見えない領域に存在しています。
  • なぜなら、カテゴリーや領域を横断するところにこそ真実のヒントが隠されており、固定観念を手放した時に新しい世界が見えてくるからです。
  • 本書は、世界で唯一生命誕生実験に成功した研究者による、実験を通して「見えない世界」を捉えようとする挑戦の記録です。
  • 本書を通じて、可能性を閉ざさずに世界を見つめることで、私たちの心の受信感度が変わり、今まで気づかなかった豊かさや深さに出会うことができます。
川田薫
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見えない空間に隠された真実〜水分子が教えてくれること

川田薫さんは、昭和9年生まれの理学博士・物理学者でありながら、同時に文学修士・密教学者という極めてユニークな経歴をお持ちの研究者です。

東京理科大学物理学科を卒業後、東京大学地震研究所、東京大学物性研究所を経て三菱金属中央研究所に入社。その間、科学技術庁や通産省などの評価委員、研究員を歴任し、昭和63年に独立して川田研究所を設立されました。

特筆すべきは、科学技術庁の外郭団体「科学技術振興事業団」の「さきがけ研究21」でミネラル研究を行い、さまざまなミネラルの作用を発見して土壌改良による低農薬・無農薬農業の指導を手がけていることです。そして何より驚くべきは、世界で唯一、生命誕生実験に成功されているということです。

さらに興味深いのは、川田さんが日本屈指の空海・密教哲学研究者でもあることです。60歳で「大還暦(120歳)まで現役」を目指すことを決意し、70歳になった時に論文を書いて面接を受けて高野山大学院に入学。その思考の深さは教授陣をもうならせたといいます。

物理学者としての科学的視点と密教学者としての精神的洞察を併せ持つ川田さんだからこそ見えてくる「見えない世界」への考察は、説得力を持って私たちの心に響きます。科学と宗教、物質とエネルギー、見える世界と見えない世界を架橋する稀有な研究者といえるでしょう。

500ミリリットルのペットボトルを手に取った時、私たちは透明な水を見ている。 しかし川田さんが示してくれるのは、驚くべき事実です。

この水を構成する水分子(H2O)を一つずつ調べてみると、実は平均12〜13パーセントしか「実体」がなく、残りの85〜87パーセントは何もない空間だと分かります。

私たちの目には確かに「水」として見えているものの中に、87パーセントもの空間が存在している。

「たとえば、300ミリリットルのペットボトルがあるとします。この容器の中に水とミネラルの相互作用によって生じた『生命』みたいなものを計算すると、実は平均12〜13パーセント、いくら詰め込んでも15パーセントくらいにしかならないんです。あとの85〜87パーセントは何もないんです。空間だということなんです」

この発見は、私にとって深いメタファーとして響きました。

私たちが日常で「理解できている」「言語化できている」と思っていることも、実は氷山の一角で、その背後には膨大な「見えない部分」「言葉にならない部分」があるということの相似形なのではないでしょうか。

私たちが会話や文章で表現できることって、実際に感じていることや体験していることのほんの一部分で、残りの大部分は言語化されない空間の中に存在している。 でも、その「空間」があるからこそ、言葉が意味を持つし、コミュニケーションが成立する。

さらに川田さんは続けます。 普通の水にミネラルが溶け込むことで構造が変化し、大体100ナノメートルの大きな玉が入ったような状態になって、それがまた別のものとして構成される。 そして、それをポッと落とすと100ナノメートルサイズのもう一つの雫になり、気泡して固まって平均径が100ナノメートルになる。

これも深いメタファーだと感じるんです。

普段私たちの思考や感情って、ふわふわと曖昧な状態で漂っているけれど、そこに意志や目的意識(ミネラルのようなもの)が加わることで、より具体的で明確な形になっていく。 コミュニケーションも同じで、ただの言葉の羅列ではなく、そこに気持ちや意図が込められることで、相手に届く「実体」として形を成していく。

全体性がもたらす見えない重量〜部分の総和を超えるもの

川田さんの実験の中で、特に印象深かったのが商品とその構成部品の重量についての発見です。

「商品の重さと、その商品を構成した部品の重さを量り、引き算すると、部品全体よりも商品の方が重いという結果がでたわけですね。商品A-商品Aの構成部品(a+b+c)=?しかも全体より一分の一くらいなんです。ということは、まったくそのように組み上がってなんです」

これは「全体は部分の総和以上のものである」ということを物理的に証明しているような話ですよね。 何かが「組み上がる」時、「統合される」時に、目に見えない何かが加わる。 それは単なる物理的な結合ではなく、「全体感を持つこと」によって生まれる新しいエネルギーや意味かもしれません。

この発見から見えてくるのは、私たちの人生や関係性においても、個々の要素の寄せ集めでは説明できない「何か」が存在するということです。

家族やチーム、コミュニティが「機能する」時、そこには構成員の能力の単純な足し算を超えた力が働いている。 恋愛関係でも、友情でも、2人が「つながる」時に生まれる何かは、それぞれの個性の合計以上のものになる。

川田さんは科学者として、この「目には見えない力」を様々な実験を通して捉えようとしてきました。 それが世界で唯一成功したという生命誕生実験にも繋がっているのかもしれません。

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可能性を閉ざさない生き方〜心の受信感度を変える

川田さんの体験談の中で、最も心に響いたのがこのエピソードでした。

「ずっと言い続けても、最初の一ヵ月、二ヵ月は何もありませんでした。ところが三ヵ月過ぎたころです。『ありがとう』と私が言っている時だけじゃなく、知らないうちに(ありがとう)と言ってくれんです。そのときは部屋に自分一人しかいなかったんです。何だろう?と思った瞬間だったんですよね」

この体験は、「ものがどうこう」という外的な変化ではなく、川田さん自身の心や感性が変化したことで、今まで受け取れなかった情報やメッセージを受け取れるようになったということではないでしょうか。

「そういうふうに、ものとコミュニケーションすると、自分の心のクリーニングがもう一段進むんです」という言葉も深いんです。 これは一方向的な作用ではなく、相互作用なんだということを示している。

川田さんの視点や仮説を意識して生活していく中で、私たち自身の受信感度が変わり、世界との関係性が変わってくる。 すると、今まで見えなかった「つながり」や「意味」が見えてくるようになる。

生と死についても同じことが言えるかもしれません。 川田さんは「生まれてくるというのが体に魂が入ったということなら、その入った魂が体から離れることもできるわけですね」と述べています。

ここで重要なのは、それが真実かどうかではなく、「その仮説に立った時に何が見えてくるか」ということです。 もし私たちが「魂の時間から修行のためにこの現世に来ている」という仮説に立った場合、今この瞬間の体験や出会い、困難や喜びすべてに違った意味が見えてくる。 単なる偶然や運命ではなく、何らかの学びや成長のプロセスとして捉えることができる。

川田薫さんのこの本が私たちに教えてくれるのは、科学とスピリチュアルを対立的に捉える必要はないということです。 物理学者でありながら密教学者でもある川田さんだからこそ見えてくる世界観は、私たちの固定観念を優しく溶かしてくれます。

水分子の87パーセントが空間であること、商品が部品の総和より重いこと、ものとコミュニケーションできること。 これらの発見や体験が真実かどうかより大切なのは、そうした可能性を閉ざさずに世界を見つめることです。

そうした視点に立った時、私たちの心の受信感度は変わり、今まで見えなかった世界の豊かさや深さに気づくことができる。 それが川田さんの言う「いのちのエネルギー」の本質なのかもしれません。

カテゴリーや領域を横断するところに真実のヒントが隠されているという視点は、現代を生きる私たちすべてにとって、とても実用的で普遍的な智恵だと思います。

例えば、見えないものをみる力を養うためには、こちらの1冊「【抽象と具体の間!?】見えないときに、見る力。 視点が変わる打開の思考法|谷川祐基」がとても参考になります。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 見えない空間に隠された真実〜水分子が教えてくれること――水分子の87%が空間という発見から、私たちが認識できることの背後にある膨大な「見えない部分」にこそ本質があると捉えられます。
  • 全体性がもたらす見えない重量〜部分の総和を超えるもの――商品が構成部品より重いという実験結果から、何かが統合される時に生まれる目に見えない力や意味の存在を考察できます。
  • 可能性を閉ざさない生き方〜心の受信感度を変える――川田さんの体験談から、視点や仮説を変えることで心の受信感度が変わり、新しい世界の可能性が見えてくることを探ることができます。
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