【武器となる教養の身につけ方とは!?】リベラルアーツの学び方|瀬木比呂志

リベラルアーツの学び方
  • リベラルアーツが大切だ!と話題ですが、どのように習得したらよいでしょうか!?
  • 実は、リベラルアーツの身につけ方にもコツがあるのです。
  • なぜなら、リベラルアーツは、知識を単にインプット(=覚える)だけではなく、そこから以下に考え、問いを見つけるかがポイントだからです。
  • 本書は、法学者でもあり、裁判官でもあり、ライターでもある瀬木比呂志さんが、独自のリベラルアーツ学習についてまとめてくださった1冊です。
  • 本書を通じて、リベラルアーツを学習する意義・意味、そして、その方法を知ることができるでしょう。

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リベラルアーツを学ぶこととは!?

近年、リベラルアーツ(教養)をいかに身に着けるか?が、話題に上がるようになりました。その背景にはどんな社会環境が有るのでしょうか。

単線的な成長が終わり、生涯雇用の原則も崩れ、グローバルな競争力が必要となった今こそ、そのような世界で生き抜いてゆくための基本的方法・戦略として、個々の人間が、自分の頭で考え、自分の頭で判断して、みずからの人生に新たな局面を切り開いてゆくことが求められています。

はしがき――リベラルアーツをあなたのものに

これまでの時代は、もしかしたら、組織や社会がある意味、自動で個人を導いてくれていたのかも知れません。問題が山積していた社会の中で、それを高度に解決していくことが求められていたからです。しかし、現在では、その状況も変わってきました。

過去の投稿「【これからの働き方の羅針盤!】ニュータイプの時代|山口周」で、山口周さんが指摘するように、問題が枯渇する中で、ひたすら解決策を磨いたところで、それは過当競争を生むだけで、本質的なことに向き合えていないのではないか、という疑念を持ちます。

リベラルアーツは、こうした、羅針盤を自ら保つ必要のある世界を歩む時に、必要な知恵だと思います。

瀬木比呂志さんは、リベラルアーツによって2つの視点が身につけられるといいます。

1)パースペクティブ→広がりと奥行きのあるものの見方
2)ビジョン→洞察力と直感により本質をつかむものの見方

リベラルアーツを身につける基本戦略とは!?

日本では残念ながら、リベラルアーツを体系的に学習するプログラムを持つ大学は稀有で、自分で切り開いていくしかないと、瀬木比呂志さんは指摘します。日本の教育は専門分野に閉じて「タコツボ化」しているとも言います。

では、リベラルアーツを学習する際には、どのような向き合い方をすればいいのでしょうか。

リベラルアーツの最も重要な性格は、オーダーレス、ジャンルレスの横断的共通性です。

1 リベラルアーツは、単なる知識の蓄積、教養のための教養ではない

タコツボ化してしまいがちな知識を、横断的に結びつける力としてのリベラルアーツを身につける際に、以下のポイントをおさえることが重要です。

1)批評的・構造的にものごとをとらえる
表面的な枝葉にとらわれることなく、ものごとやできごとの「本質」を的確に把握するということです。
その時、自分なりの批評の「定点」、基準点をしっかりと持つことがポイントです。そのためにも、基礎的なインプット量は欠かせないでしょう。

2)作品と対話し、生き生きとしたコミュニケーションを図る
コンテンツを、「消費」するのではなく、「鵜呑み」にするのでもなく、一人の人間に接する場合のように、「対話」を行って、対象を、内在的に深く感じ理解することが重要です。

3)歴史的・体系的な全体像の中に位置づける
コンテンツを俯瞰して、いつ、どんな状況のなか、どう生み出されたのか、横断的な地図に位置づけることです。

4)視点を移動し、橋をかけ、共通の普遍的な問いかけを知る
自分の視点だけではなく、コンテンツの視点や、他の分野の視点に立ちながら、全体感を見通すことです。

5)ある分野の方法をほかの分野に転用する
例えば、文学や映画などの「語り」の方法は、論文や専門書に活かすことができます。全くジャンルの異なった土俵で、横断的にアウトプットしてみることも大切です。

6)自己を相対化・客観化して見つめる
ここが最も難しいですが、自分のバイアスやそのバイアスを育んできた経験から一度はなれて、自分をみつめることです。もしかしたら、アンラーンに近い考え方かも知れません。

アンラーンについては、過去の投稿「【成長の秘策は「学びほぐし」!?】仕事のアンラーニング|松尾睦」をぜひご覧ください。

情報収集と情報処理の方法とは!?

上述の心構えのもと、どのような情報収集によるインプットと処理が必要でしょうか。

現代は情報の時代であり、情報に満ちあふれています。反面、情報におぼれてかえって全体が見えなくなっている人々も多い。

第2章 実践のためのスキルとヒント

だから、情報を選別することがまず重要です。瀬木比呂志さんは、ベースを書籍として、インターネットを目的的に使いこなしながら情報収集すると言います。また、情報を収集しながら、アイデアを書き溜めておくのもポイントです。

アイデアは、瀬木比呂志さんの場合は、論文や原稿のテーマになるといいます。これは、学習者の所属する業界や団体、あるいはやりたいことの意志によって大きく変わってくるかも知れません。

いずれにしても大切なのは、アウトプットの機会を作るということだと思います。アウトプットの重要性については、過去の投稿「【実は3:7がベスト!?】学びを結果に変えるアウトプット大全|樺沢紫苑」もおすすめです!

まとめ

  • リベラルアーツを学ぶこととは!?――独自の広い視点と洞察力を得ることです。また、自分の頭で考えられる基礎体力を身につけることになります。
  • リベラルアーツを身につける基本戦略とは!?――6つの心構えを意識して、横断的なものごとの見方を駆使します。
  • 情報収集と情報処理の方法とは!?――選定の意志を忘れずに、アウトプットも心がけましょう。

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