【世界は、自ら変えられる!?】ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉|白取春彦

【世界は、自ら変えられる!?】ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉|白取春彦
  • どうしたら、変化する世界の中で、豊かに生きることができるでしょうか!?
  • 実は、自らが変化を積極的に受け容れることです。
  • なぜなら、そのことによって、世界はいくらでも変化させることができるからです。
  • 本書は、世界を変える視点をえる1冊です。
  • 本書を通じて、ウィトゲンシュタインの言葉から、多くの生きるヒントを得られます。
白取春彦
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世界を認識しよう!?

言葉を使って、人はものごとをとらえ、考えることができます。言葉がなければ、世界を認識することも、表現することも、それに対して考えることも困難になります。

言葉は、リアルで個別なこの世界を抽象化させます。抽象化させることで、一般的な視点を得て、具体との間を行き来することで、「考える」行為を得られます。

言葉を豊かにすれば、それだけで世界は広くなる
数十の言葉しか知らないならば、私たちは狭い世界で動物のように生きることしかできないだろう。

050 言葉を豊かにすれば、それだけで世界は広くなる

言葉の数が広がり、また、意味が広がることで、私たちは考える幅と深さを広げることができます。

言葉には、辞書に載っていない意味がたくさんあります。社会の中で言葉は生きています。言葉の意味が固定的であると捉えてしまうと、社会の変化や適応について困難になるでしょう。大切なのは、言葉は常に変化して、それをキャッチアップしながら、意味を常に再検討してみることです。

「やばい」という言葉の意味、どのくらいあるでしょうか。そもそも、「やばい」とは「厄場」が転じたもので、「厄場」は江戸時代には形容動詞として、法に触れたり危険であったりして、都合が悪い、あぶないという意味で「やばなことをしでかす」などのように使われ、のちに形容詞化して「やばい」と なったということです。現代人なって、若い世代を中心にネガティブな意味でも、ポジティブな意味でも幅広く使われるようになった「やばい」ですが、このように言葉というのは、時代とともに転じていくものです。

一方で、「やばい」でネガティブからポジティブまでを幅広くカバーしてしまう現代の柔軟さを感じつつも、語彙が少ないことの状況をどう捉えるかにも、考える機会を提供してくれます。

いずれにしても、言葉をどう知り、扱うかということは、世界との接点を持つということです。抽象と具体の間を行ったり来たすることで、考える行為について鋭敏になってみましょう。

抽象と具体については、こちらの1冊「【抽象と具体の間!?】見えないときに、見る力。 視点が変わる打開の思考法|谷川祐基」やこちらの1冊「【具体と抽象の間で仕事が生まれる!?】具体と抽象が、ビジネスを10割解決する。|谷川祐基」も大変刺激的です。

世界は自分次第!?

世界とのつながりを考えた際に、全てを世界のせいにしてしまうことで、行き詰まることが多々あるでしょう。怒りたくないのであれば、自分自身を変えることです。怒りの気持ち(怒りにかかわらず、ネガティブな気持ち)を単に抑えたり、忘れようとしたりするのではないのです。大切なことは、そうした感情を抱いている自分自身を見つめ、自分自身を変えてみることです。

ものごとを感情的に捉えているのは、自分自身の見立てによるものです。もっと言えば、自分自身が勝手に、世の中からの刺激に感情をのせているのだけです。だから、自分自身を変えることで、世の中に対する捉え方を変化させることが可能になり、そして、自分にとってよりよい環境を探すことが可能になります。

自分自身が丸ごと変わってしまわなければならない。

068 怒りたくないなら自分を丸ごと変えるしかない

あなたの生き方は、どんな生き方でしょうか!?

きみがこれからも今までのように生きていくならば、世界もまた今までのようでしかないだろう。

102 きみの生き方が世界そのものだ

自分自身の生き方を変化させることを積極的に引き入れて、変化のポジティブになることで、世界をどんどん変えていくことができるでしょう。世界は何も変わっていないようですが、自らの考え方や捉え方が異なるため、世界ががらりと変わって見えます。

そのことによって、新しい出会いや縁がえられて、世界がさらに様変わりしていくようにも見えるはずです。世界は世界単体では、変えることができないのですが、自分自身の見立てを変えることで、いくらでも変化させることが可能というのが、ウィトゲンシュタインが伝えたいことなのかも知れません。

自分の感性や感覚を意識することです。誰かに合わせるということではなく、自分自身のことを大切にしてあげてましょう。何を感じ、何を思うのかは、自分自信です。誰かの感覚を優先的に採用することは、自分自身を大切にしないということになってしまいます。まずは、自分が何を考えるのかを大切に、ものごとを組み立ててみることも覚えてみましょう。

それはまるで、子どもの時の感覚に似ているかも知れません。自分の興味関心の赴くままに、時間を使ってみましょう。

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世界を変えるには!?

問いをもって、自分の感覚や感性を活かして生きていきましょう。

  • 人間の問題とはなにか。
  • それは、どのように生きるのか、ということか。
  • 人間の問題とは、ぬくものり場所に安楽にとどまり続けることなのか。

死は、平等にして誰にも訪れます。いつかは必ず迎えに来るということを迎えながら、いまここを大切に生きる気持ちを覚えていきましょう。

よくよく考えてみると、因果の法則というのは、人間が勝手にバイアスで捉えていることに過ぎません。

わたしたちが原因と呼んでいいるものは、すべて勝手に決めた仮説だからだ。

113 因果の法則などあえりない

あることを行い、別のあることが起こることは、誰も予想することができません。そして、因果に見えているさまざまなことは、人間が勝手に原因と結果を結びつけているだけで、毎回必ずそうなるかと言うと、そうでもないのです。

因果は、神のみぞ知る世界です。

何かをすれば、何でも起こり得るし、あるいは、何でも起こらないかも知れません。だから、何もしないでいい。のではなく、ウィトゲンシュタインは次のように言葉を贈ります。

だから、行動することに怖気づくな。心配するな。果敢に行え。行わないで悔やむよりはずっとましだ。

113 因果の法則などありえない

失敗を失敗と思わず、失敗と思われることも、どうしたらよりよい状態(あるいは、成功)へと導く糧にできるかを見つめてみましょう。先にもあったとおり、世界というのは、捉え方次第です。そして、それを捉えるのは自分自身の感性にほかなりません。

問題を解決したいのであれば、生き方を変えることです。問題が発生しているということは、その生き方が自分の本来の生き方とずれてしまっているのです。こうしたシンプルな理由により問題が生まれています。問題があるのであれば、行動をすることです。自分の生き方が、自分の本来の生き方にフィットさせることを目指していきましょう。

世界を変えたいのであれば、相手方を変えることを目指すのではないのです、大切なこと、それは、まず、自分が変わることです。

世界があまりにもひどいから変えたいというのか。
この世界を、もっとやさしさに溢れた世界に、もっと新鮮でみずみずしく、そしてもっと美しくしたいというのか。そのために戦争や革命や流血が必要なのだろうか。いや、そうではない。世界を変えたいのなら、自分自身が変わらなければならない。すろと同時に、世界は変わった自分と同じように変貌する。そしてきみ自身が幸福に生きるならば、世界はもっとも大きくなって輝くだろう。

177 世界を変えたいなら自分を変えよ

まとめ

  • 世界を認識しよう!?――言葉を知り、抽象と具体を行き来してみることです。
  • 世界は自分次第!?――あなたが見ている様が、世界であるのです。
  • 世界を変えるには!?――自分を変えよう。
白取春彦
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