まだ名前のない言葉 #0009|孤独とは、共同体の安心を手放してでも、自分の変化を引き受けること

孤独とは、共同体の安心を手放してでも、自分の変化を引き受けようとする態度のことかもしれません。——まだ名前のない言葉 #0009/増田みはらし書店

孤立と孤独は、似た顔をしている。

どちらも、ひとりでいる。どちらも、群れの外にいる。だから遠くから見ると、区別がつかない。

けれど孤立は、閉じている。つながりを失ったまま、そこで止まっている状態。

孤独は、違う。

安心できる場所は、たしかにある。そこに留まっていれば、何も変わらずに済む。守られたまま、今日と同じ明日が来る。

その安心を、あえて手放す人がいる。

理由は、逃げたいからではない。むしろ逆で、自分の感性が触れたいものに、まっすぐ触れたいから。人と、仕事と、季節と、偶然と——ものごとに直に触れるたび、少しだけ形が変わる。その変化を、止めたくないから。

変わることは、痛みではなく、歓びに近い感触なのかもしれません。土が耕されるときのような、静かな高揚。

群れの温もりの外側で、自分の変化を引き受け続けること。

孤独とは、共同体の安心を手放してでも、自分の変化を引き受けようとする態度のことかもしれません。


この記事を書いた人:増田 浩一(増田みはらし書店 店主/中小企業診断士)プロフィール
ビジョン思考・組織・ブランド・生き方について、良書とともに探究しています。

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