雨が降る。
いい雨も、悪い雨も、本当は存在しない。
雨は、ただ雨として降っている。
それをどう見るかは、本来、自由である。
けれど人は、意味を食べて生きている。
同じ一滴の雨で、機嫌よくもなれば、不安定にもなる。
SWOT分析の話をするとき、よく忘れられることがある。
機会も脅威も、外側にあるものは、そもそもコントロールできない。
そして本当は、自分の強みも弱みも、思うほど自由には動かせない。
コントロールできるのは、ただひとつ。
そのできごとを、どう見立てるか。
それだけだ。
でも、渦中にいる人は、たいてい気づいていない。
「これは悪い雨だ」という見立てを事実だと錯覚したまま、
選べるという可能性の存在にすら、気づけずにいる。
それでも、気づくことはできる。
渦中の中でも、ふと、見立てを見立てとして眺め直せる瞬間が、ある。
「世界なんて、心の持ちよう。」
それはなぐさめでも、精神論でもなく——
渦中にいる自分が、まだ選べることに気づいていないだけ、
という気づきそのものなのかもしれません。
この記事を書いた人:増田 浩一(増田みはらし書店 店主/中小企業診断士)プロフィール
ビジョン思考・組織・ブランド・生き方について、良書とともに探究しています。
