まだ名前のない言葉 #0007|渦中にいる人は、まだ選べることに気づいていないだけかもしれない

世界なんて、心の持ちようというのは、まだ選べることに気づいていないだけかもしれません——まだ名前のない言葉 #0007/増田みはらし書店

雨が降る。

いい雨も、悪い雨も、本当は存在しない。
雨は、ただ雨として降っている。

それをどう見るかは、本来、自由である。
けれど人は、意味を食べて生きている。
同じ一滴の雨で、機嫌よくもなれば、不安定にもなる。

SWOT分析の話をするとき、よく忘れられることがある。
機会も脅威も、外側にあるものは、そもそもコントロールできない。
そして本当は、自分の強みも弱みも、思うほど自由には動かせない。

コントロールできるのは、ただひとつ。
そのできごとを、どう見立てるか。
それだけだ。

でも、渦中にいる人は、たいてい気づいていない。
「これは悪い雨だ」という見立てを事実だと錯覚したまま、
選べるという可能性の存在にすら、気づけずにいる。

それでも、気づくことはできる。
渦中の中でも、ふと、見立てを見立てとして眺め直せる瞬間が、ある。

「世界なんて、心の持ちよう。」

それはなぐさめでも、精神論でもなく——
渦中にいる自分が、まだ選べることに気づいていないだけ、
という気づきそのものなのかもしれません。


この記事を書いた人:増田 浩一(増田みはらし書店 店主/中小企業診断士)プロフィール
ビジョン思考・組織・ブランド・生き方について、良書とともに探究しています。

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