人は何をする!?『AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす』NewsPicks編集部

AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす
  • AIをさらにうまく使いこなすヒントはどのようなところにあるでしょうか。 
  • 実は、AIをバディ(相棒)として捉えることかも。
  • なぜなら、AIは、単なるソフトウェアを超えて知的生産を支えるパートナーになっていく可能性があるからです。
  • 本書は、AIの可能性を説く1冊です。
  • 本書を通じて、機械といかに協働する世界を実現させるのか、解像度を上げることができます。
NewsPicks編集部
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AIバディとは!?

生成AIを使わない日はないのではないか、というほどに、AIは仕事の中に普及し始めています。

生成AIは、もはや“ちょっと便利なチャット”ではない。仕事とソフトウェアのあり方を激変させる。

アクセンチュアは、社員全員に“AIバディ”をつけると標榜して、仕事の多くをAIとともに推進していく体制を整えていると言います。

例えば、会議に出席して議事録を作成することや、社内システムにアクセスして適切な情報をやり取りしたり、インターネットで調べ物をしたり、有識者にインタビューをすること、そしてプレゼン資料やレポートを作成することに至るまで、AIとともに行っていくことを推奨しています。

今までは、若手社員が担当していた仕事をAIが十分にこなせるようになってきています。

アクセンチュアのように知的生産を主体とする仕事とAIの相性は抜群に良いでしょう。リアルな空間での情報がかりに不足していても、デジタル上にあふれる2次情報を組み合わせることによって、一定の精度の答えを出すことができるためです。

従来は、上司の指示の元、部下が仕事を行っていましたが、それをAIが代替することによって、コスト効率を発揮しながら、知的生産の精度もUPさせていく事が可能になるでしょう。

AIと協働するときには、仕事のやり方・進め方も全く異なるようになります。

これまで5日かけても間に合わなかった資料作成が、2日で完璧なものになります。

例えば、以前は、以下のような流れでした。

1日目・・管理職が方針を指示して、その後、部下がドラフトを作成します。
2日目・・部下が引き続きドラフトを作成しますが、イメージがわからないので、手探りになります。
3日目・・管理職にレビューをしますが、イメージがあっていません。部下は、必死に資料を修正します。
4日目・・再度レビューをしますが、完成度は50%程度です。
5日目・・一緒に直しますが、間に合わず、得意先とのミーティングになります。

AIの導入によって、仕事の流れが全く変わります。

1日目・・管理職が方針を指示すると共に、AIを交えてドラフトを作成します。この時点で50%。その後続けて、部下が資料を修正していきます。この時にも、AIに対して指示を伝えて完成を目指すという工程です。
2日目・・管理職に対してレビューを行い、この時点で70%。最終修正を行います。
3日目・・クライアント会議を余裕で迎えることができ、完成度は、80~100%のもので、ミーティングをすることができました。

人口減少時代の救世主!?

人口減少の時代において、より優秀な人材を確保することが難しくなってきました。

そんな中でも、これまでと同じように、あるいは、それ以上に仕事のクオリティを担保していくためには、AIの導入は不可欠でしょうし、あるいは、新卒や転職者に対して当社の仕事の仕方をアピールするうえでもAIを活用してることをしっかりと情報として伝えることは不可欠になるでしょう。

“IT土方”という言葉が以前あったように、ホワイトカラーの職場でも、作業ベースの仕事を若手に肉体労働のように敷いている様子が忌避されています。そうした状態を打破して、学びのスパイラルを高速に回していくことが可能になっています。

自社で磨きをかけたAIを、他者に販売していったり、その導入を機会に自社の従業員を派遣するようなサービスの販売形態をとることも近い将来可能になるでしょう。

AIにできることが増えれば増えるほど、平凡なコンサルはいらなくなる。

AIは、ますます進化を早めています。

というのも、AI開発者もAIを実装しているので、開発のスピードが指数関数的に増える構造の中にいるからです。

AIは進化レベルをあげて、以下のようなレベルをたどります。

レベル1・・チャットボット 自然な会話能力を持つレベルです。
レベル2・・リーゾナー(推論者) 幅広いトピックスにおいて人間レベルの問題解決能力を持ちます。
レベル3・・エージェント 単独で、あるいは曖昧な指示によって行動できるAIシステムです。
レベル4・・イノベーター 新しいアイデアの発明を支援し、人間の知識に貢献できるAIです。
レベル5・・オーガニゼーション(組織) 組織の全ての仕事を独立して行うことができるAIです。

AIが私たちの組織に深く入り込んで、かつ、独立して仕事を自律的に行うことも可能になる世界が訪れるようになるかもしれません。

NewsPicks編集部
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人の仕事とは!?

確実に、人が行ってきた仕事のうち、それは機械でも良いだろう、あるいは、機械で十分にできるだろうという内容のものは、AIが代替してくれるようになります。

だが、AIエージェントでは、SaaS的な企業向けの「ビジネス直結」のサービスが続々と登場しており、(カスタマーサポートやHRなど)これまで人力に頼ってきた作業をAIが置き換えるという意味で、かなりその用途が明確に見える。

そうした中で、やはり人は人としてやるべきことがあります。

何を行っていくべきなのか?という意志の出発点に常に人の存在は欠かせませんし、PDCAを回していくときの方向性の修正などは常に必要になるでしょう。

一方で、AIに任せられる領域も増えていくので、単純作業や、データの分析や読み解きなど、機械的な作業については、多くを行わなくても良い仕事にできるようになります。

大きな方針とビジョニングに対するニーズが相対的に重要性を増していく中で、組織はトップマネジメントを中心とした、意思決定機能を保有するものにどんどんなっていくのかもしれません。

大切なのは、自分たちがどのような理想を描きAIをどのようなパートナーとして受け入れていくのか?という意識を改めて持つということかもしれません。

AIについては、こちらの1冊「AIはパートナー!?『AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性』栗原聡」や特に、PDCAを回していく発想については、こちらの1冊「PDCA実際に回してる?継続できてる?『超鬼速PDCA』冨田和成」もぜひご覧ください。

まとめ

  • AIバディとは!?――知的生産においてAIを相棒として仕事に当たる考え方です。
  • 人口減少時代の救世主!?――人が採れない時代をAIで乗り切りましょう。
  • 人の仕事とは!?――常に意志を元に判断し、それをビジョンとして磨き続けることです。
NewsPicks編集部
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