よりよく生きるための“原則”に素直になるには!?『マクロに発想する法則』舩井幸雄

マクロに発想する法則
  • どうしたら、よいよい習慣を創り出すことができるでしょうか。
  • 実は、正しい生き方のルールを見定めることが重要なのです。
  • なぜなら、この世界は特定の法則によって動いているからです。
  • 本書は、船井総研創設者である船井幸雄さんによる人生を照らす1冊です。
  • 本書を通じて、自分の生き方を改めて振り返ることができるでしょう。
舩井幸雄
¥1,257 (2025/04/24 08:42時点 | Amazon調べ)

法則を感じよ!?

船井幸雄さん(ふない ゆきお、1933年1月10日 – 2014年1月19日)は、日本の経営コンサルタント、起業家、自己啓発書作家として知られています。​彼は、株式会社船井総合研究所(通称:船井総研)の創業者であり、日本における経営コンサルティング業界の草分け的存在です。

船井幸雄さんは大阪府に生まれ、1956年に京都大学農学部農林経済学科を卒業しました。卒業後は日本マネジメント協会で経営コンサルタントや理事を務め、ビジネスの世界での第一歩を踏み出しました。

1970年には日本マーケティングセンターを設立し、その後1985年に船井総合研究所へと社名を変更しました。同社は1988年に経営コンサルティング会社として世界で初めて株式上場を果たすという快挙を成し遂げました。

船井総合研究所は流通業界や情報関連業界を中心に約4,800社もの顧問先を持ち、その卓越した経営指導力から船井氏は「経営指導の神様」と称されるようになりました。

船井さんは、経営コンサルティングの分野だけでなく、精神世界やスピリチュアル分野にも深く関与しました。

波動理論や右脳開発、EM菌などのテーマを積極的に取り上げ、多くの著作を通じてこれらの概念を広く世に伝えました。その影響力の大きさから「スピリチュアル界のドン」とも呼ばれるようになりました。

また、精神世界のイベント「船井オープンワールド」を主催し、多くの人々に影響を与えました。彼の著作は自己啓発や成功哲学をテーマにしたものが多く、特に中小企業の経営者やビジネスマンから強い支持を受けました。

船井さんは言います。

私が知らないことがのほうがはるかに多い。しかし、私はそれらの相談に99パーセント以上の確率で的確な答えを出してきたようです。

これは、経営コンサルタントとしてのご自身の活動を振り返って、他者からの反応について述べられたものです。

なぜ、99パーセントの確率で、適切な答えを常に導くことができたのか?

それには、船井さんを貫く「法則」が関わっているのです。

正しい生き方のルールを知り、コツを知り、実践すれば、だれでもかんたんに上手な生き方ができるようになるのです。

例えば、「命あるものはやがて死ぬ」。例えば、「人間の思いは実現する」。

こうした、ルールを前提にものごとを見つめていくと、実はその可能性を無限大に活かすことができるのです。

世界は、私たちが認識している通りのものです。実際には、確固たる間違いのない世界というのは、存在せず、私たちが、それぞれの認識・認知能力をもってして、受け取ることができたものが、世界の全てです。

ですから、船井さんのようにご自身の「法則」を持ち、そこから見える世界を通じて、さらにその「法則」を確証をえてアップデートしていく、ポジティブなスパイラルを描けるかどうかが、実はとっても大切なのです。

“よくある”とはどういうことか?

良いところ悪いところというのも実は、特定の見方を反映したものです。

帯に短し襷に長しという場合でも、実は、ものをまとめるのにちょうど良い長さかもしれません。

大切なのは、ものごととはそのように特定の視点によって、よくもなるし、わるくもなる可能性を孕んでいるということなのです。

これは人にも適応することができます。

そのうえで、どのような視点を運用していくかですが、船井さんは、次のように言います。

「長所伸展法」です。ツキを呼び込むためには、伸びているもの、すぐれたもの、得意なもの、自身のあるもの・・・このような他とっ比べて優越した点をさらに伸長させていく方法が有効で、このやり方を、私は「長所伸展法」と呼んでいます。

自分でみて、まず自分自身を確定させてみることが重要です。

さまざまな可能性をはらんでいる存在として、自分を見て、よくできていること、あるいは、得意なことにまずフォーカスしてみて、それを徹底的に突き詰めていくことが、実はツキを呼び込み、最終的に成功することができる可能性を増大させていきます。

長所を追求していくことで、短所というのは、自ずと小さくなっていくことも多いものです。

一方で、一生懸命になって、短所をゼロにしたところで、それはゼロのまま。

そこにかけるコストは、長所を伸ばしていくよりも、膨大なものになるはずです。

だって、短所と向き合うのは、人にとって素直じゃないですからね。だれだって自分のいいところ(だと感じられるところ)を見つめて、それを捉えていきたいものです。

これらの見立て、つまり「法則」を総合して考えると船井さんの、究極の視点が見つけることができます。

天地自然の理に沿って、すみやかに成長発展し、幸運やツキを呼ぶ

地球上における究極の人間の原則とは、次の5つで説明をすることができそうです。

①使えば使うだけ、勉強すればするだけ頭がよくなる。
②知性と理性がある。したがって、考えて行動できる。
③良心がある。
④ものをつくり出せる。
⑤すべての生物をリードできる。

これらの特性を備えていくためには、次のような取り組みを粛々と続けていくことが重要なのです。

①よく勉強して頭をよくし、②心の質を高め、③よく働き、④世のため人のために尽くす──ということになるでしょう。さらに付帯条件として、⑤楽しく、⑥健康的に、⑦長生きする──。

「本物」というキーワードでも、船井さんは、人を見つめますが、上記のような習慣を備え、常にそれを体現し、自らを高めていけるような存在のことを指しています。

舩井幸雄
¥1,257 (2025/04/24 08:42時点 | Amazon調べ)

人とともにあるには?

自ら律した生き方をするということは、とても孤高なことかもしれません。でもそのスタンスに気づいて、自己研鑽を続けていくことで、反対側から登場する別の自己研鑽をしている方と、ご縁をいただくことだって得られるのも事実です。

人だからこそ、人ともにあり、その中で自身の価値を見極めて、発揮していくことが重要でしょう。

そのために前提としておきたいのが、以下の2点です。

1.鏡の法則
2.愛情の原則

鏡の法則というのは、返報性に近い概念で、相手にしたことがそのまま返ってくるということです。また、愛情の原則とは、人に愛情を注げば、自ずと人が集まってくるという考えです。

また、船井さんは、ギブ&ギブという概念にも触れられています。これは、ギブ&テイクではなく、とにかく、相手に与え続けていくということをスタンスにするということ。

最終的には全体が良くなって、その中に含まれている自分自身も良くなっていくというスタンスです。

これについては、アダム・グラントさんのギバーの考え方にも触れるところです。こちらの1冊「【正しく、“ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」もぜひご覧いただきつつ、船井さんの思考の深淵に触れるヒントを得たいと思います。

ギブの精神性を養っていくためには、どのような感覚で日常を作り上げていくことが重要でしょうか?

それについて、船井さんは3点を上げてくれています。

1.素直
2.プラス発想
3.勉強好き

これを私は、インプットとアウトプットがいかによりよく循環するか?ということとして読みました。

素直な疑問や問いを持って、相手の考え方や自分の思考について素直にまず受け取ってみるというインプットが、行動し続ける原動力となります。

そして、そこで常にプラス発想を活かして、ものごとを見つめることで、さらによりよい御縁を作ることができるようになるでしょう。

そうして、活動を続けていれば、新しい自分、世界、他者との関係性を見つけることができるので、根本的に勉強(学び)が大好きな人間になることができるのです。

天才とは異能の人や特別な人のことではなく、平凡だが、「素直で謙虚な」人であるという点です。

勇気の出る言葉を頂きました。感謝。

船井さんの発想や世界観について、さらにもう1投稿作らせて頂き、みなさんと会話させていただく機会にさせてください。次回もお楽しみに!

まとめ

  • 法則を感じよ!?――世の中に通奏低音のように流れる原則から生きる「法則」を見極めましょう。
  • “よくある”とはどういうことか?――法則の下、自分を高め続ける習慣を持っているということです。
  • 人とともにあるには?――愛情を信じ、常にギブからものごとをスタート・継続することです。
舩井幸雄
¥1,257 (2025/04/24 08:42時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!