自分というフィルターを磨く!?『決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。』秋田道夫

決めつけてはいけません、他人を。何より自分を
  • どうしたら、よりよい人生を歩むヒントを得ることができるでしょうか。
  • 実は、まず、自分自身の感性を大切にすることかも。
  • なぜなら、そのことが、自分と他者の関係性をより良いものにするから。
  • 本書は、プロダクトデザイナーとして活躍される秋田道夫さんによる心を感じ、考えるための1冊です。
  • 本書を通じて、自分の存在、他者とともにある自分という存在を考えるヒントを得ます。
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勇気とは!?

前回の投稿「人生は、“心”を学ぶためにある!?『決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。』秋田道夫」に続き、今回もこちらの1冊『決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。–気楽さとやさしさの倫理学』のご紹介をさせていただきたいと思います。

前回の投稿では、秋田道夫さんのプロフィールや本書『決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。–気楽さとやさしさの倫理学』の概要について触れました。

本書は「気楽さとやさしさの倫理学」という副題が示す通り、日常に埋もれがちな自分自身への眼差しを優しく更新してくれます。

LED式薄型信号機や交通系ICカードのチャージ機などをデザインした秋田さんは、物よりも人を理解することの大切さを教えてくれます。

「親しさとは、沈黙が温かい関係のこと」という言葉からは、共に過ごす時間そのものの価値を感じます。タイトルにもなった「決めつけてはいけません。他人を。何より自分を」という言葉は、自分自身への固定観念が可能性を閉ざすことへの警鐘です。

また「学びは、いつも、どこにでも、あります。なぜなら学ぶべきは人の気持ちの機微だから」という一節は、人生の本質を示唆しています。他者や自分自身の”心”について理解を深めることで、豊かな時間を創り出すことこそが、私たちの修行なのかもしれません。

秋田さんの短くも深い言葉の数々は、忙しい日常の中で立ち止まるきっかけを与えてくれる、まさに「言葉のピリオド」として機能するのではないかと、考えます。

さらに秋田さんの言葉に触れていくことにしましょう。

勇気について考えてみましょう。

「勇気」はどこにでもあります。
みんなが話しかけない人に声をかけることも、
流行っていないお店にあえて入ってみることも
十分に勇気です。
勇気と遊びましょう。

勇気とは、それは、すなわち、自分を生きると決めてみることかもしれません。

定説や当たり前を知りながらも、自分の個性をもとに思わず行動してしまうことを勇気と呼べば、そこには、自分の主体性や自主自律のようなスタンスがくっついてくるようにも思います。

勇気を持つことは、子ども時代はもっと簡単だったようにも思います。

むしろ、それを勇気とよばなかった。

でも“大人”になる過程で、人はいろいろな情報に触れています。そして、その情報から標準や一般を学習します。

実は、自分という存在は、そういう平均では測ることができないことを感じながらも、私たちは、それに気づかないふりをしているのかもしれません。

まず、自分を正すことから!?

粗野に生きてもいいところとそうでないところを見極めてみることも、かもしれません。

自分という存在をあまりに守りすぎて、決めつけてしまって、一見大切にしているようで、そうでない状況を続けているのは、本当に自分を大切にしていることにつながるのか・・・よく考えてみても、いいのかも。

理解力の半分は諦めでできています。

諦めの境地という言葉を想像しながら、それにポジティブさをまとわせて、一歩踏み出してみる勇気を持ってみることが重要かもしれません。

行程や行為のその中にこそ、意味が絶えず生成されるのであるということを信じて、私たちは、常に行動しながら、考えてみることがポイントなのだと思います。

相手やものごとについて、立ち止まって見つめているとろくなことがない、むしろ、どんどん関わりを持つか、あるいは、適切な距離感の中で、互いに動くかしている方が、両者の健全性なポジションが作られていくのだと思われます。

大事なことは
誠実に、真摯に取り組むことです。
誰にでもできる仕事でも、
そのできあがりはさまざまです。

ちゃんと仕事をしている人は
ちゃんと報われますよ。

当たり前だと思われていることを、信念を持って、真摯に取り組むことがどれほど重要かを知ることも大切です。

仕事ができる人というのは、笑顔、挨拶、遅刻しない、掃除片付け、それらをきちっとやるものです。

一見、それらは、仕事の品質と関係ないように見えますが、そんなことはないのですね。

なぜだか、こういうことをしっかりとできている人の仕事というのは、そうでない人と比べて、差が見られるものです。

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インプットは大切?

結局、人に生き方を聞いてもその答えは見出されません。

生き方というのは、常に自分の中に生まれていくアイデアです。

なにが大切なのかを
人に聞いても仕方がありません。
自分が感じる大切を、
大切にするしかありません。

自分の心に耳を傾けてみると、想像以上に独り言を言っていることに気づきます。

その独り言を大切にしてみる。

本音をベースにして、ものごとと向かい合ってみると、実はもっと良い状況を迎えることになるかもしれません。

そして、その本音ベースこそが、他者との接点で大事なことかもしれません。

かの有名なトーマス・エジソンの言葉にならい、秋田さんは、次のように語ります。

才能とは、1%の自分と99%の他人です。
これがわたしなりの実感です。

自分という人間を見つめていく時、確固たる自分がどれほどあるのか?ということに気づきます。

いつもブレない自分なんて無くて、常に外との世界とのすり合わせの中で、結果的に、自分ができているようにも感じます。

こうした感覚を平野啓一郎さんは、「個人」に対して、「分人」という言葉で書き上げられました。ぜひこちらの1冊「【本当のあなたの「個性」はどこにある!?】私とは何か「個人」から「分人」へ|平野啓一郎」もご覧いただけると嬉しいです。

他者や世界との関わり合いの中で、自分というものができているとしたら、自分の可能性というのは、他者の中に内在しているのかもしれないという、なんだか不思議な気分になります。

他者との接点を大切にしてみることは、自分を大切にすることになります。

厳しさこそがやさしさだ、というのは
この齢になってもいささか無理を感じます。
わかりやすくやさしいほうが良いです。

やさしさとは、弱さや、諦めではなく、もしかすると、可能性を守るスタンスなのかもしれません。他者と柔軟に繋がり続けることが、よりよい世界観を共有することになるのであれば、厳しく孤高に生きることよりも、やさしさを持って他者と生きるほうが、全体のためにはいいのかもしれません。

そうした見立てをもって、どのように自分や他者と関わりを持つか?考えてみたいです。

「誰かの役に立つ」というのが
私の行動原理です。
でも「誰か」って分からないので、
まず自分が助かること、
不快でないことを
考えるようにしています。

結局は、他者との関係をよりよく活かしていくためには、他者のことだけを考えるのは、難しい。

まず、自分という人間、これももしかしたら、俯瞰してみれば、他者と言えるのかもしれませんが、その一人の人間を大切にしてあげることが、ない限り、他者を大切にすることはできないのかもしれません。

自分を知るという感受性を守るということ。

これは、とても大切な論点です。

何度でも言わせてください。

どんどん本を読んで
いろいろなものを観てください。
そしてどんどん忘れてください。
それでも残っているものが
あなたの知識です。

自分という感性のフィルターを絶えず磨いていくこと。

その結果、互いに蓄えられていく何かが、いまこの瞬間をより楽しむ感覚へとつながっていくのだとしたら、なんだから毎日の瞬間瞬間を生ききる気持ちが新たになりますね。

まとめ

  • 勇気とは!?――「自分を生きる」という覚悟です。
  • まず、自分を正すことから!?――ものごとに真摯に向き合う自分を創りましょう。
  • インプットは大切?――自分に蓄積されていくものを信じて、インプットを繰り返しましょう。
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