- うまくいく人と、いかない人、なにが違うでしょうか!?
- 実は、自分の内面にどれだけ向き合っているか?ということです。
- なぜなら、自分と絶えず向き合っていくのが人生を作るからです。
- 本書は、自分の心と身体に耳を澄ます手法のマインドフルネスの方法を知ります。
- 本書を通じて、気づきのちからを高める方法論を知ります。

マインドフルネスとはどんな状態?
前回の投稿「自分を知る効用とは!?『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』中村悟,他」に続き、今回もマインドフルネスをテーマにしてみたいと思います。
マインドフルネスであることを目指し、達成することによって、自分の内面に上手に向き合うことができるようになります。
- いまどんなストレスを抱えている?
- 私の喜びは何?
- 何が心地よくて、何が不快に感じる?
そうしたことに向かう視点を得ることで、自分自身を知るきっかけを得られるようになります。
自分の心がどこにあるのかを考えてみることは、とても重要なことです。
1日の間を見つめてみると、ぼーっとしているように見えていろいろ考えて疲れてしまう時間もあるのです。このような状態を「マインドワンダリング」といいます。
思考が頻繁に移り変わり、脳がエネルギーを消費し続ける状態です。
マインドワンダリングの状態にあるとき、私たちは目の前の世界を楽しむことができません。
役立つのが、「いまここにある自分」に意識を向き続けるトレーニングが重要なのです。
何も考えない空っぽの状態ではなく、「今ここにいる自分」に気づいている状態がマインドフルネスです。
意識を自分のために使ってあげるということ。この時間を持つということは、案外現代では、とても貴重なことになっているかもしれません。常にスマホが手元にあるし、人と繋がれる手段がたくさんあります。そうした中て、置いてきぼりになりがちな自分自身を大切にしてみるということが、マインドフルネスの状態へと向かう気持ちになります。
何も考えないのではなく、「今ここにいる自分」に気づいている状態がマインドフルネスです。
大切なことは、向き合うべきは、「自分の気持ち」であるということです。
心臓の鼓動、聞こえている?
自分の気持は、当然、ポジティブなものだけではなく、ネガティブなこともあるでしょう。
ネガティブなものについて、蓋をしてしまってもうみない!という気持ちになってしまうこともあるでしょう。
でも、そうしたことを続けていくことは、自分自身に対して嘘をついてしまう状況を作ってしまいます。
自分の気持を否定したり、考えてはいけないと思うことは、自分から目を逸らしていることになります。
無理やりポジティブなマインドを意識してみるのではなく、まずフラットに今の自分の気持の方向や内容に目を凝らして、耳を澄ませて、自分の気持ちをそのまま見つめてあげましょう。
ネガティブな自分もちゃんと受け止めて、現状から目をそらさないのが、マインドフルネスなのです。
例えば、「心臓の鼓動」がとてもよいエクササイズになります。
以下の3つのステップで進めてみましょう。
① 静かに座った状態で、1分間、時間を測って、自分の心拍が何回なのかを感じて数えてみます。
② 次に、同じ体勢のままで、人差し指、中指、薬指の3本の指先を首の喉仏のあるところから少し左右にずらしたところに当て、脈の数を1分数えます。
③ ①の数字と②の数字の違いが5以内であれば、かなり正確に心拍を感じることができていると言えるでしょう。
自分自身の「心臓の鼓動」、聞こえるでしょうか?
1年365日休まず確実に働いてくれている心臓。その確かな鼓動に私たちは生かされています。そして、実際にはそうした鼓動を日常の中で意識を向けて聴くことは、ほとんどないのではないかもしれません。
自分の感情を見つめてあげるということもしかり。
ささやかだけれど、確かな「心臓の鼓動」を聴くことを通じて、自分に向けて意識を使ってみるトレーニング、習慣化をしてみましょう。

習慣化に向けて?
マインドフルネスは、もっというと「気づきのある状態」です。
自分自身の状態に気づくことを求めていきます。
例えば、自分が怒りを覚えているとしましょう。怒りのある自分を肯定も否定もせずに意識を向けていくことのよって、その深いところ、怒りが浮かび上がっていくことへとさらに意識を向けていくことができるでしょう。
そうした客観的な状態を深く知ること、見つめることによって、自分自身を良く知ることができます。
重要なのは、自分をよく知ることができれば、自分の感情に過度に左右されない自分を作ることができるようになります。
こうした自分の感情を客観的に見ることを「メタ認知」と言います。
マインドフルネスのトレーニングによって、メタ認知力が向上します。
ちなみに、メタ認知については、こちらの1冊「【頭がいいは、視点で決まる!?】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける|澤円」も大変ポイントになります。

マインドフルネスのトレーニングは、自分の呼吸や、鼓動や、意識に、フォーカスします。そして、そのフォーカスがそれたとき、そのそれた状態を認識して、また戻していくという繰り返しです。
ただただ、それを進めていくのがマインドフルネスのトレーニングになります。
そして、トレーニングは、「何分しないと意味がない!」ということはありません。1分でも、ひと呼吸でも良いのです。それよりも10時間瞑想しても、1回しかやらなかったら、意味が少ないように思います。
ポイントは短い時間でもいいので、「習慣化」してみるということです。
一つの目安として、脳のセロトニンを増やし、アルファー派を出現させてすっきりとした爽快感を味わいたいのであれば、5~20分くらいの時間を意識してみるとよいでしょう。
ぜひ、実践をしてみて、習慣を作っていくことを目指してみましょう。
書く瞑想、聴く瞑想、自然を感じる瞑想などが、本書では紹介されています。ぜひ、ご拝読頂きながら、実践をしてみてはいかがでしょう!?
自然を感じることについては、次のような書籍「あなたに眠る野生の力とは!?『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』ジョンJ・レイティ他」や「自然で、自分を再起動!?『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』フローレンス・ウィリアムズ」も大変おすすめです。


まとめ
- マインドフルネスとはどんな状態?――「いまここ」への意識で満たされている状態です。
- 心臓の鼓動、聞こえている?――まずは「鼓動」を聞いてみることから始めてみましょう。
- 習慣化に向けて?――まず短い時間でも1日1回の習慣を作ってみましょう。
